大迫力!滝でスケッチする方法と描き方・注意点をまとめてみた

 

絵を描くにはキビシイ季節・・

 

そう、夏です!

 

ぼくは夏という季節が苦手でエアコンの無いサウナ状態の自室にこもって絵を描くというのは

中々に難しいので8月がやってくると毎回キャンプ場に流れる川に行ってスケッチしたりするのですが

今回一味違う形で絵を描いてみたくなり、うっそうとした山の中にある滝でスケッチしに行きました!

 

川で描くのとは違った魅力やハプニングがあったので中々に面白かったですね!

では、滝スケッチの方法や描き方、持ち物、注意点などをあまねく紹介しようと思います!

【滝の近くでスケッチの魅力とは?】

滝スケッチの魅力と言えば、やっぱり豪快に流れる滝を見ながら絵を描く事です。

山の中なのでマイナスイオンたっぷりなので夏にはオススメなのです。

また滝壺近くは小さなプールみたいになっている事もあって絵を描き終わったら、身体を沈めて涼をとるなんて事も!(自己責任ですが)

それにメジャーじゃない滝は人がいない事も多く

 

一人で絵を描きたい!

 

アウトドア好きだ!

 

っていう人には試してほしいですね。

 

川でスケッチというのも良いのですが時間帯によっては人が多くて絵に集中出来ない!

 

という事もあります。

ぼくのように、にぎやかな所で絵を描くのは中々に苦手なので一人で楽しみたいという方は本当にオススメですね。(ただし滝スケッチならではの大変さはありますが)

こちらの記事も参考に。

スケッチ旅行のススメ!必要な道具・場所選び・描き方を紹介

【滝の描き方】

滝の描き方のポイントはいきなり滝から描かない事です。

どういう事かというと滝というのは滝だけで構成されているというわけでなく

大きな岩がゴロゴロした沢があってデッカイ木が滝を取り囲み、正に絵になる光景が『滝』という風景を作ってるからです!

ゆえに周辺の沢や木を始めに描いていき、徐々に滝本体に攻めていく事でバランスをとる事が出来ます。

 

ぼくが描くなら順番的には以下の通りかなと思います。

 

①下書き

 

②目線の近くにある木や岩等を描く

 

③滝を描く

 

④全体的に出来上がったら細かい所を描いていく。

 

⑤絵の具を使う時は最後に色付けをして完成!

 

と、こんな風な流れですかね。

岩や石の描き方についてはこちらの記事へ。

石・岩スケッチするため滝に行ってきた!描き方と注意点を紹介

また滝は高さによって印象がかなり違いますが形のないものなので滝の絵を描く場合

 

やたら描き込み過ぎない事です。

 

実際目にすると崖の上から流れる水の流れや水しぶきを表現するために線をたくさん描きたくなりそうですが

遠目で見たり写真を撮ったりすると滝の部分は白っぽくうつるので

ペンで描く時は滝の部分だけ形だけ整えてあまり手を加えない方が無難でしょう。

色を着ける時も最低限までにして滝の向こう側の岩肌の色を少しつけるなどして描いてみるといいと思います。

滝の色に関しては無色透明ですが基本的に周りの森だったり岩肌の色によって変わると思うので

実際の滝の写真を見たり、行ったりして観察すると滝の色が分かります。

それと滝壺に関しては深かったり浅かったりするので、どちらを描くかによって描き方は変わります。

 

つまり浅い場合水の底にある石が見えるので描いていく。

深い滝壺の場合、底が見えなかったりするので色を濃くして描いていき深さを表現する。

深くなると滝壺の色は深い緑色の所が多く浅い所は石とか砂が集まった黄土色になります。

【どういった滝に行くべき?】

滝に行って絵を描くには先ず、どこの滝に行くかを考える事から始まります。

 

実はこれが案外面白い。

 

ぼくは海外によく行ってますが、観光名所を色々と調べてるだけで結構楽しいものです。

 

実はここから旅というものは始まっている!といって過言ではないかもしれません。

滝を探すのも同じ事が言えてスマホで近くの滝を検索すると色々とヒットするので試してみて下さい。

 

検索してみると上位にヒットするのは観光地化されている有名な滝が多い。

こういった観光地化されている滝のメリットは整備されている所が多い所でしょうか?

ちゃんと駐車場があって場所によってはコンクリートで舗装されている道があったりします。

 

そういった所で絵を描くのもいいでしょう。

 

しかし人がよく来るし水浴びとか出来ねー!

 

・・出来るのかもしれないけど人の目もあるので中々にやりづらい。

そこで滝を専門に扱ったブログで紹介されている小さな滝や有名じゃない滝に行ってみるのも有りですね!

 

ただし、デメリットとしては整備されていなかったり木にくくりつけられているロープを握って斜面を下って行ったりと

危ない!と思える事もあるので注意が必要です。

【新潟県の滝】

新潟在住のぼくが行ったのは阿賀野市の村杉にある不動の滝。場所はどんぐりの森キャンプ場のすぐ近くにあって、キャンプ場の手前にある橋の近くを調べてみると滝へと続く階段があるので下っていきます。

 

で、行ってみてわかった。

 

階段は途中でなくなるし梅雨明け間際だった事もあってぬかるんでる所もある。

急斜面なので足を滑らせながら茂みをかき分けていくと

ロープが木にくくりつけられていたので、それを握って降りていくと滝まですぐです!

また

どんぐりの森キャンプ場から15分ほどで到着する金剛の滝は大迫力で最高でしたね!

こちらも不動の滝同様、キャンプ場内の案内図に描かれていない滝なのだが詳しく言えば

キャンプ場にある三角屋根の建物の先に小道を突き進むと沢を見渡せる急斜面の岩に着きます。

そこからハシゴを降り木に結ばれているロープで沢まで降りるけど、これが超怖い!

で、沢を登っていくと金剛の滝に着きますね。(もちろん、ここでもスケッチしましたよ!)

因みに阿賀野市には、この他に魚止めの滝という場所があって夏になると子供で賑わうような有名な滝もあります。

新発田市にもいくつか滝がありますが、ぼくが訪れたのが荒川剣龍峡不動の滝禊の滝。

二つとも小ぶりの滝で禊の滝は山ノ神神社左手にあり、不動の滝はキャンプ場内にあるのですぐに発見出来ます。

不動の滝で滝に打たれてきましたが、気持ち良かったですね!

福島県との県境にある阿賀町の大尾不動滝、角神不動滝などがあります。

有名な所なので看板がありますが、大尾不動滝は足場が狭く、人がよく来るのでスケッチに不向きかもしれません。

新潟市秋葉区には白玉の滝という有名な滝があり冬になると滝行イベントが開催される事で知られています(ぼくは勝手に滝行し爽快だった反面、翌日肩が痛くなってしまった笑)

場所も広く滝周辺に手すり等があるためスケッチしやすいと思います。

【滝に行くための準備道具】

それでは滝スケッチに行ってみて思った、あると便利な物や服装等を紹介いたします。

■服装

暖かい時期のぼくの服装はTシャツに短パンというラフな服装に靴はサンダル。

滝までの道のりは、草木がうっそうとしている所もあるので肌が露出している服装をしていると傷がついたりします。

また、サンダル履きは足を滑らせる原因になったりするのでスニーカーがベストだと分かりましたね。

場所によっては川を歩いて行く場所もあるので専用の長靴もオススメですし

手袋があれば傷付けずに行く事が出来るので持って行った方がいいと思います。

 

■タオル

意外に忘れがちなのがタオルです。

道中滑ったりしたので服が汚れたりしたし、何より滝の近くで描くという事なので

何かしら濡れたり汚れたりする事がありますのでタオルは便利ですよ。

 

■バッグ
絵を描く為に必要なスケッチバッグやペンを入れる為のバッグですが防水バッグがあれば役に立つと思います。

スケッチ旅に出るときは、ぼくは昔から使っているバッグに道具を入れていきますが滝の近くは濡れている事も多く、場合によってはスケッチブックが汚れてしまう!

という事もあるので(実際あったので!)防水バッグで行くというのもいいですね。

 

■鈴
これは熊よけです。後で話しますが滝周辺は森の熊さんがでます。

 

■水着

あとぼくのように滝壺近くで泳ぎたい!

 

って人は水着も持参していきましょう。

 

また金剛の滝のように沢を登らないといけない滝は、確実に濡れるので水着があると便利です。

当然ながら自己責任です。流れが早いので水浴びしたい方は水難事故に遭わないように注意しましょう。

 

因みに今回撮影のために、ぼくがスケッチしている様子をスマホで自撮りしましたが、イーゼルがあった方が良かったと思いましたね!

 

【滝スケッチの方法】

整備されている所であれば滝を見るスペースがあるので困りませんが、今回行った不動の滝や金剛の滝の場合

座れる場所も限られていたし川の水で濡れていたので絵を描いた時は水着姿で岩辺にしゃがんだり

スケッチブックを手に持って川の中に入って絵を描きましたね!

どうしても足場が悪くて絵を描けない・・

そういった所もある可能性がありますが、そういった場所の対処法としてはスマホで写真を撮って後でその写真を元に絵を描く方法があります。

この方法をする場合、構図を考える事は勿論ですが滝の周りを何枚か撮る事で

細かい所(木や枝、岩等)がわかるので絵にリアリティーを上げたい場合、複数の写真を参考に描くといいでしょう。

因みにこの絵はぼくが件の不動の滝の絵でボールペンで描いたものです。

サイズにもよると思いますが制作時間は40分程ですね。

こちらは魚止めの滝の絵。

滝壺近くの橋でスケッチしたのだけれど、家に帰って色を塗ったら失敗してしまったので写真を元に描いてみました。

こちらは滝行した白玉の滝。

余談だが白玉の滝は雌滝・雄滝とあって滝行が行われるのは雄滝の方(雌滝は駐車場近くに流れている)

どうやったら細かい絵を描けるようになる?コツや必要な画材を伝授

【滝まで行くための注意点】

滝ってどんな所にあるのか考えれば当然なのですが熊がいる可能性があります。

ぼくは今のところ森の熊さんと出会った事はありませんが

実は新潟の阿賀町にある大尾不動滝にいった際、この滝を見学した人からすれ違いざまに

 

子熊がいましたよ・・。

 

と言われた事がありました。

子熊がいるという事はどこかに親熊がいる可能性があると友達が言ったけど、正にその通りだと思いました。

大尾不動滝は大迫力で美しかったのですが森の熊さんが出るのではないかとヒヤヒヤでしたね。

という事なので熊に出くわさないためにも鈴は大事なんだなぁ~と感じました!

 

 

あとアブやブヨに関しても注意です。

 

 

奴らは綺麗な水辺に生息し肌を露出していると、吸血するために近付いてきます。

蚊よりもやっかいなのが、血を吸われると二週間以上、痒みがとれない事があるので注意が必要です。

 

 

ぼくのように水着で遊んでると絶対刺されますね!

連日滝に行っていたので何匹ものアブに刺されたらしく、吸血が二十ヶ所近くに吸血痕があり痒みが止まらない・・。

という事がありますので黒っぽい服装、肌が露出する服装は奴らが近寄ってくるので注意です。

また場所、季節によってはヒルが多数出没する滝もあるので長靴等があると便利です。

リアルに迷う!ヒルに襲われる!阿賀町の旭滝の行き方を紹介

【まとめ】

滝スケッチに行くときは準備が必要とは思いますが、町や川でやるのとは違った魅力があります。

大迫力の滝の近くでのスケッチは本当に気持ちいいしアウトドアな絵描きさんには是非一度試してほしいものです。

準備道具は大切な事なので最後にもう一度書きます。

服装は肌が露出しない服装がベスト。濡れていいようにタオルや長靴を履いて、熊よけに鈴を持参!水浴びする場合は水着が必要です。

あとはネットで滝を調べてスケッチ旅の始まりです!

夏という季節、絵描きさんには厳しい季節かもしれませんが、川や滝で絵を描いたりしてなんとか乗り越えてみて下さい!m(_ _)m

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