神社でスケッチ!場所選びや本殿の描き方・オススメ道具を紹介!

 

ぼくは暖かい季節になるとバイクに乗ってスケッチブックをバックに入れ絵を描きに外に出る。

いつもは川や滝など水辺付近に行ってスケッチしたり水浴びしたりするのだが今回は神社に行ってきました!

 

普段ぼくを神社に行くという事はあまり無いのですが

季節を問わず行けそうな場所を考え、思い付いたのが神社でした!

 

神社って日本中どこにでもあって日常に溶け込んでるせいもあってか

マジマジと見るという事は無いと思うけれど、神社ごとに建物のフォルムや回りを囲む森林があったりと絵のテーマとしては面白い。

 

また神社特有の静けさは神様に護られ、ここが日常と神々の世界を繋ぐ境界線なのだという事を実感出来る。

アクリル画やボールペン画の絵師として活動する、ぼくがそんな八百万の神々が護る神社の場所選びやスケッチの描き方、注意点をまとめてみました。

 

【どこの神社で描くべきか】

日本にある神社の数は八万社以上もあり、ぼくが住んでいる新潟県に至っては日本一神社が多い県として知られています。

数が多い理由として明治政府が神社合祀という神社を減らす政策が関係しています。

 

この政策の元、日本中の神社が取り壊されたのですが新潟県は消極的だったので数多くの神社が残る事になりました。

 

そんなどこにでもある神社ですが場所選びはネットでも探せるし、町中を歩くだけで地元密着の神社に出くわす事も。

さて、今回ぼくが選んだのは新潟県の阿賀野市にある立石神社です。

場所は宝珠山麓の立石山参道下にあって、うっそうとした草で境内がおおわれています。

特にこの神社の魅力は、この人の手があまり加えられていない感もそうなのですが

 

 

ジブリっぽい御神体?の数々です。

 

 

もののけ姫に出てくるコダマっぽいの、骸骨や鬼の顔っぽいのなどよく見てみると面白い。

ぼくが立石神社にスケッチしに来たのは社そのものよりも、そんなどこか愛嬌のある彼らを描くためです!

このスケッチが彼らを一つ一つ描いてみたもの。

やっぱりどこか面白い!

何故ぼくがこの神社を発見したかというと昔、宝珠山を登ってるとき道に迷ってるとき

ハイカラな毛虫が何匹もいた事にびっくりして無我夢中に降りてるうちに立石神社にたどり着きましたね!(毛虫は本当にダメです!)

 

この神社の歴史は境内に設置されている看板によれば宝永元甲申年(1704年)に大干ばつがあり修験者「明学院清永」の雨乞いによって雨が降った事から、同三年に御堂をたてた事が始まりであり

 

立石神社がある立石山は虚空蔵さまと言われ信仰されてきた事

御堂が建てた後は立石本地虚空蔵と言われてきたが明治時代に入ると

本地仏を廃しオオヤマヅミを祀って立石神社に改称したという事らしい。

 

参道を登ると奥の院があり「山神石」という御神体が祀っているとの事だけれど神社にあるジブリっぽい神様についての詳細は不明のまま・・。

 

とりあえず、ぼくは彼らを描き上げましたが阿賀野市には、この神社の他にも旦飯野神社という由緒ある神社があって

御神霊石という御利益があるという丸い石があります。

有名な神社だけあってか毎日多くの人が参拝に来るのですが、なんとこの神社はお神酒やおみくじが無料な太っ腹な所です!

この神社もスケッチしましたが、個人的には立石神社のような知る人ぞ知る!みたいな場所の方が好きですが・・。

 

また神社ではありませんが阿賀野市の村杉温泉にある薬師堂も美しく

共同浴場で日々の疲れを癒した後、参拝するために行ったりという事はよくありますね。

とにもかくにもスケッチするために行く神社を調べると色々な場所があるので

自力で探したり普段目にする地元密着の神社を選んだりするのがベストだと思います。

阿賀野市は自然が豊かな所もあるので神社の他にも滝があって水浴びには最高ですね!

滝スケッチもおつなものですよ~!

大迫力!滝でスケッチする方法と準備道具・注意点をまとめてみた

【スケッチの道具】

スケッチといっても実は方法(画材)は人それぞれです。

ぼくは普段からボールペンで絵を描く事もあってか持っていく画材はスケッチブックとボールペン。

 

この2つですね(時間を短くするため一発描きで描く時もあります。)

スケッチのための画材はボールペンの他にも鉛筆やペン、水彩絵の具を使ってる人がいますが

神社スケッチの場合、水を洗い流せないような場所もあるので絵の具を使う人は注意が必要です。

スケッチ旅行のススメ!必要な道具・場所選び・描き方を紹介

【神社の描き方】

神社を描くときに注意してほしいのが、どこを切り取って描くのかという事。

小さな神社ならともかく境内は以外に広く、本殿や鳥居の他にも御神体や御神木、狛犬、神社を取り囲む鎮守の森、参道などをもって構成されています。

 

描き方というのは、どこを描くかで変わってきますが風景を描く際に共通しているのが

 

パース(遠近法)を考えて描く事です。

つまり近くにあるものは大きく遠くにあるものは小さく描く技法の一つです。

このパースを用いて描く場合、よく知られた絵の技法で消失点というものがあります。これは

絵を描く時に(主に建物など)消失点を決め、その点を基準に線を引いて遠近感を出す方法なのですが

普通、下書きの際に定規を使い描いた方がやりやすいのですがスケッチの際は定規を持っていったり

きちんと描いたりと本格的にする必要性はないと思います。(全て手書きにすることで逆に味わい深い感じになる!)

ただ風景、建物を描く際の考え方の一つとしてパースと消失点は非常に参考になるので

 

スケッチする際に頭に入れておくと描き終わった時に自然になります。

 

この方法を使えば建物以外にも参道や神社全体を描く時にも参考になります。

あと、これはぼくが専門学校時代に先生から言われた事ですが遠い所を描く時はぼやっと描くとそれっぽくなるという事を教わりましたが

スケッチをする時もメインとなる神社ははっきり描き、後ろの背景になる鎮守の森を薄く描く事で遠近感を出す事が出来るといえるでしょう。

また神社特有の建築様式が難しく感じる事がありますがスケッチするとき、一つのまとまりと考え描く事がポイントになります。

 

例えば本殿を四角形の箱と考え、鉛筆やシャーペンでざっくりと形をとる

(ボールペン等による建物の一発描きはよく観察しないと完成した時におかしくなる)

 

その後、微調整しながら描いてボールペン等で鉛筆で描いた上から描くようにする。

この方法はスケッチだけでなく建物を描く時にも役にたつので参考にしてはどうでしょうか。

 

また御神木を描く時は通常の木を描く時と同じで大きく長い木を描いたあとに枝や葉っぱを描き足していき

葉っぱの部分はモクモクと細かい雲を描くようにして影をつけるようにします。

絵の具を使う場合は細かく描く必要はなく鉛筆やボールペンでうっすら描いた後に色付けしたりするといいと思います。

 

【神社スケッチの注意点】

特に絵の具を使う時の注意点として水を洗い流せる所があるか確認する事が大切です。

お手洗いがあれば水を汲む事が出来るけれど無い場合はスケッチブックに軽く描いたあとに写真を元に色付けをしていきます。

 

ぼくはボールペンで描いているので水を使う必要はなく、手軽に持っていく事が出来るのでオススメです。

 

また山にある神社は熊や野生生物がいるので訪問時は気をつけて下さい。

例えば立石神社でスケッチした時、草むらから音がしたので音のする方を恐る恐る向いてみると・・

 

 

なんとそこからイノシンの子供が!

 

 

可愛い感じで近付くと一目散に逃げていってしまいましたが、やっぱりここは山なんだな~

 

 

と感じましたね!

因みにイノシンと遭遇した時は刺激をあたえない事で静かにその場から立ち去った方がいいみたいですね。

ぼくは近付いてしまいましたが、小さなうり坊の場合は近くに親がいる可能性大なので危険との事。

 

【まとめ】

神社スケッチに行くとここが聖なる空間なのだという事がわかります。

 

 

日常にあって日常ではない場所で絵を描いてみたい!

 

そんな時は神社スケッチをオススメします。

 

あと絵を描き終わったら、描かせてくれてありがとうございました!

と本殿で手を合わせるのも神社でスケッチするマナーの一つだと思いますので気を付けてほしい所ですね。

 

それでは楽しいスケッチ旅を!

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