寺でスケッチ!日本の寺の描き方をまとめてみた

秋も深まり山々が赤や黄色に少しずつ彩られてきたある日。

 

スケッチ旅をしてきたぼくの次なる題材は寺にしよう!

 

という事で阿賀野市の出湯温泉にある華報寺や五泉の慈光寺でスケッチしに行って参りました。

ただスケッチといってもスマホで写真を撮った後に寺を描いたので邪道なのかもしれないが

全体を把握出来るのでぼくとしてはオススメです。

 

例えば何処から描いたらいいのか分からない!

 

という人は外で描くよりも写真で描いた方が情報が限られているので、描くのがやり易くなります。

さて、今回は寺スケッチ旅の話や描き方について書いていこうと思います。

 

【寺スケッチの方法】

寺というのは日本中色々な所にあって観光地化されている寺も多い。

もしスケッチが目的なら観光地化されているような寺や人がいない山奥の寺に行って描いたり撮影したりした方がやり易いと思います。

 

また寺というのは神社同様参拝の場所なので、邪魔にならないように描いたりマナー的な所には気を付けて下さい。

 

神社のスケッチに関してはこちらへ。

神社でスケッチ!場所選びや本殿の描き方・オススメ道具を紹介!

さて、ぼくが今回行った華報寺は出湯温泉に行くと遠くに大きな屋根がある寺が確認出来るので、直ぐにわかった。

華報寺は創建806~810年の曹洞宗の寺で空海が建てたという由緒ある寺だ。

この寺の特徴は・・なんといっても寺そのものより隣にある共同浴場がある事でしょう!(出湯温泉も空海が開いたらしい)

ぼくは温泉が好きなのでよく行くのですが出湯温泉は初めてだったので入浴してみたら・・

 

 

ぬるかった(それ以上感想はありません)

 

 

入浴後ぼくはスケッチ用の写真を撮りましたが

気を付けてる事は絵になる写真を撮る事(つまりSNS映えのような)

 

スケッチといっても出来るだけ描きこんだりしたいので、寺だけでなく周辺の建物や自然が色々ある方が

ごちゃごちゃ感が増してスケッチ自体もSNS映えになります。

 

例えば今回描いた華報寺のスケッチも回りの温泉施設や電線、山があったりと描くのが大変ですが

描くのが大変な絵にする事で絵の練習にもなるので寺だけでなく建物を描くのを上達したいという時にオススメです。

因みに華報寺の近くにある清廣館といういい感じに味のある温泉も描きましたが人口物というのは

誤魔化しながら描いても気を付けないと全体が狂ってしまうので出来れば下書きから描いた方が不自然感がでないですみます。

 

出湯温泉のスケッチした後日ぼくは五泉にある慈光寺に行く事にしました。

慈光寺は黄金の里という銀杏の樹が沢山ある蛭野地区にある由緒ある寺であるが

元々時季が時季だけに銀杏の樹が黄色く紅葉してるんじゃないか?

 

と思って行ったら11月の初めはまだ黄緑で新発田の荒川剣龍峡という秘境っぽいキャンプ場で紅葉スケッチした時と同じ結果に。

という事で黄金の里での紅葉スケッチは日を改める事として駐車場に車を止め慈光寺の参道を歩いていった。

 

【参道の描き方】

慈光寺は山寺である為、参道(お参りするための道)をしばらく歩いていく事になります。

山にある為、巨大な杉の樹が道の両脇に立ち並び参道に入った途端に空気が変わり別世界のようでした!

あたかもコダマが住んでいるような森で、写真を撮ったら嘘かホントか緑のオーブが写って、なんだこれはー!ってなりましたね。

 

参道の描き方としては、ただ単に樹だけを描いても参道という感じはしないので

道を描くのと仏像があれば仏像も樹と共に描くと寺の参道っぽくなります。

 

道を描く時に気を付けたいのが遠近法を使って描く事です。

 

道だけでなく建物、風景等のスケッチをするときは消失点がどこにあるのか?

 

という事を意識して描く事です。

 

消失点というと難しい感じがしますが描く時にアイレベル(視点の高さ)にある点を決める事で、その点に向かって物体は小さくなっていきます。

自分で書いてて説明がムズい感じになりましたが参道の写真を元に説明すると

道が目線の中で途切れてる所を消失点と決める事で分かるのは

途切れてる(目線上では途切れていても先に続いています)所にある樹は小さく細く写り、目線から近い樹は大きく太く写っています。

描く時もそのように描くのと遠くの方はうっすらさせる事で遠近感がでます。

因みに参道にある仏像も描きましたが観光地以外の仏像スケッチに関しては許可をとった方が無難です。

仏像スケッチをする際にガチで注意してほしい事と描き方を紹介

【山門の描き方】

山門とは寺の門の事であり中には両脇に仁王が立っている事もあるけれど

今回行った慈光寺はなんと四天王の仏像があり山門で拝観する事が出来ます。(オミクジで埋め尽くされよく見えなかったですが・・)

 

山門も写真を元に描きましたが一つの箱として考え描く事でやりやすくなります。

シャーペン等で箱をラフ程度に描いたらバランスを整えた後に山門の清書をして最後に周辺にある木等を描いていきますが

細かい部分等は写真を元に描いた方が雰囲気が出るので実際に取材したり画像を調べたりするのが一番です。

また今回山門の両脇にある塀の中も描きましたが寺院や城についている火灯窓と呼ばれる窓があるのが特徴です。

 

慈光寺の火灯窓の場合は上に五本、横に三本の木の棒が組合せって作られていますが寺や城ごとに違うので細かく描きたいは調べてみて下さい。

 

【本堂の描き方】

慈光寺の山門を抜けると境内が広がり目の前に本堂、左側に座禅堂、衆寮、右側に庫裏等があります。

大きな寺だけど参拝者以外、人もいなく静かな寺だったという印象でしたが何よりも本堂内にある天狗の面はインパクトがありましたね!

何故に寺に天狗というと寺の創建時に天狗が手伝ったという伝説が残っているからなんだそう。

御利益がある寺なのか境内にいる間、何日もの参拝者がやって来ましたが、ぼくは寺スケッチ用の写真を何枚か撮影。

寺の本堂を描く時も山門同様ゆ箱を意識して描くのと両脇にお堂や道があるので本堂正面から描けば遠近感を出す事が出来ます。

また本堂入り口も描きましたがアオリ(下から上を見上げた構図)にさせる場合、消失になる場所が上、つまり空になってしまうので

消失点に向かう線を頭の中で画いて、その点がある前提で柱等を描いていくといいでしょう。

 

因みに庫裏の奥には天狗様を奉っていると思われる神社があって根が飛び出たいい感じの樹が神社を守っているかのようにあります。

このように寺と神社が隣接しているのも日本の寺の特徴とも言えます。

 

【まとめ】

寺スケッチをやってみると神社同様に祈りの空間で違う世界という事がわかります。

そのため描く時(もしくは終わったら)に手を合わせるのを忘れないようにしたいものです。

 

今回ぼくは日本の寺に関して書きましたがネパールやチベットには日本とは違った色鮮やかで密教色豊かな寺があって

いつか行ける日があれば再び舞い戻り旅をしてスケッチとかやってみたいですね!

 

その時は海外スケッチの様子をブログにて紹介しようと思うので注目していて下さい!

 

それではそろそろこの辺で失礼しようと思います、ではでは

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