今回『石スケッチ』に関しての記事を書こうと思い、石のスケッチをしようと思いましたが
ただ単にそこら辺に落ちている石を描くだけでは面白くない。
という事で夏場散々水遊びに行った滝でスケッチしに行きました。
滝っていうのは沢があって沢山の石とか岩がある。
という
石スケッチに対して超うってつけの場所で今回も滝壺近くで絵を描いてきたので
石スケッチや描き方に関して色々記事にしてみたので、どうぞご覧下さい!
【石・岩の描き方】
石とか岩を描く時、どのように描くべきか?
という事を初めにお伝えしよう思います。
まず石も岩も自然物で決まった形はないという事で、色も形も様々で大小色々な姿があります。
ですが、ぼくが思うに石の形は3パターンあると思っています。
それは○△□です。
河川敷等に行ってみると沢山の石がゴロゴロ落ちていますが
よくみると丸っぽかったり、三角や四角っぽかったりします。
こういった石を描く時は四角を基準とし、その四角から丸や三角に削っていく事で石っぽい形にします。
ただ全てを同じような○△□にするのではなく、一つ一つ不規則な形で描く事です。
例えば丸い石でも楕円形だったり凸凹したり色々な形があります。
という事が現地取材してわかった事です。
石が沢山ある風景の絵を描いたり石をメインにする絵を描く時はそういった所を意識して描いてみるといいしょう。
岩に関しては山と海辺の岩とでは形が違うと思いますが描く時は大まかにシルエットを描いたあとに
尖っていたり凸凹している部分を付け加えていく。
また山にある岩の上には木が生えていたりコケがついていたりするので、そういった所も描くようにしましょう。
【滝で石や岩をスケッチ】
前回ぼくは滝スケッチをするため新潟の阿賀野市近辺の滝に行ってスケッチしたけど
今回は行った事がない所で絵を描こうと思い五泉市の村松にある早出川ダム周辺の滝を選びました。
まず最初に行ったのが壺滝。
この滝の特長は激流のような滝で周辺には大きな岩や石があってスケッチには最適な場所でした。【地図】
(いつもは滝壺で泳いだりしますが今回の滝は流石に危なすぎるので断念です)
滝の上にある急斜面の岩壁でスケッチした時、ぼくが意識した所は滝がメインにならないように描く事でした。
スケッチの始め方は下書きと一発描きの二つありますが建物などの人口物の場合
一発描きだと形が崩れやすいのでぼくは下書きから始め終わったはボールペンで描きますが
今回は下書き無しで始めました。
壺滝の石スケッチをした時は自分から近い所にある石から描き始め滝や奥の木々を描きました。
描く順番はなんでもいいと思いますがスケッチブックに鉛筆で大きく四角を描いて
その中に絵を描くとバランスが崩れないと思います。
今回は石スケッチなので石をメインに描きましたが、やはり三角や丸っぽい石が多い印象。
滝回りは凸凹した岩壁が滝を取り囲みコケが生えている場所も。
とりあえず、このような石や岩を描く場合は角ばっている所や
くぼみになっている所、影になっている所の明暗を注意しながら描く事です。
例えば岩に光が当たっている所といない所では色が違うので暗くなっている所はグラデーションをかけて徐々に黒っぽくします。
(岩はヒビや凸凹があるので単にグラデをかけないで所々ヒビや凹みをいれ、そういった所だけ色を変えてみる)
また滝より上にある石はコケが生えている石もあるし回りには小さな草が生えていたりします。
よりリアリティある感じに仕上げたい時はそういった所を意識して描いてみてはどうでしょうか?
因みに滝スケッチに関してはこちらの記事へ
【川辺の石のスケッチ】
次に向かったのは衣岩という五泉市の景勝地
衣岩というのは川の侵食により柱状の岩肌になった自然の産物の事で初めて見た時
規則的に柱状になっている姿は人工的とも思える感じでしたね。
川というのはゴツゴツした大きな石が沢山あるというよりは(多少大きな石がありますが)
小さな石のオンパレードで日の光の下、白く輝いていました。
その為スケッチの際は余り影はつけないで描くといいでしょう。
川に小石が多い理由は上流にある石が下流に流れるにつれて摩擦などにより小さくなっていく事が原因で
海辺になると砂が多くなり石があまり見られなくなるのはこの為です。
絵の話に戻すとスケッチの時、石を一つ一つ正確に描くというよりはある程度適当でもいいと思います。
川の話をすると川は深くなっている所が色が濃く浅い所は水の底が見えるのでスケッチする際は
色の強弱をつけたり水の底にある小石を描いてみたりする事で遠近感が出たりします。
また今回も下書き無しで描き手前にある沢山の石から描き川、山の順に描きました。
因みにスケッチの後、早出川で泳ぎましたね!
川辺でスケッチすると水遊びが出来るので夏場など暖かい時期は本当にオススメです。
ただ深い所は足がとどかないという所もあるので行かない方がいいでしょう。
以前魚止めの滝で溺れかけてしまった苦い経験があるため・・。
【沢で石スケッチ】
川で泳いだぼくは再び滝を目指す事にしました。
場所は視後平の滝で衣岩近くの山を車で少し走った先にあります【地図】
看板もあるのですぐに発見し十五分ほど沢を歩いたりしながら整備された道を進むと見えてきたのが落差30メートルの視後平の滝。
とりあえずスケッチの前に滝で水浴びしマイナスイオンをたっぷり貰うと滝から流れる水から形成される沢をスケッチする事にしました。
沢の特長は幅の狭い川の中に大きな石や倒木があったりする事で流れも早く突然深くなっているような所もあります。
沢を描く時に注意したいのが石や岩よりも水の表現です。
水とは形のないものなので水が流れている部分を白くさせたりペンで流れる方向に向かい何度も線を引いたりして表現します。
また沢は浅いので水の中にある石も見えるので、ぼやけた感じに石を描いたり回りの樹や滝などを付け足していきましょう。
今回視後平の滝と沢を描きましたが実際もう少し丁寧に描けたのかも知れません。
ですが昼を食べずに壺滝や衣岩でスケッチしたため(近くにコンビニがない)お腹が空いていたのと
なにより熊が来ないかと心配で早急にスケッチを終わらせると家に帰る事にしました。
【水辺で石スケッチする時の注意点】
今回スケッチした時期は9月の秋の始めだったためアブがいなかったのですが
夏場になるとアブに襲われやすくなり、かつ早出川周辺の滝はどうやらヒルがいるらしく肌を露出していると血を吸われてしまうという事です。
という事で肌を露出しない服装がいいでしょうが、ぼくにはアブやヒルがいても関係なく短パンや水着ですが笑
また沢は近くで見るぶんには大丈夫ですが沢を進んだりする時は流れが早いので足をとられやすく
転んだりするのでスケッチブックや道具、携帯はバッグやリュックにきちんといれ濡れないように注意しましょう。
ただ水辺でスケッチすると紙が汚れやすいという事を付け加えておきます。
【まとめ】
記事をまとめると石を描くときは○△□を意識して歪んだり凸凹した形で描く。
また影になっている所といない所との明暗の色を変えてみる。
滝、沢などにある石はコケが着いていたり草木が回りに生えているので細かく描く時は、そういった所も描くようにする。
もし普通の石のスケッチでは満足出来ないという人は今回のように川や滝に行ってスケッチしてみてはどうでしょうか?
スケッチ旅をする事で現地で絵を描く以上の楽しみが得られるかもしれないのでオススメですね!