ぼくはマンガの専門学校でアクリル絵の具と出会い、個展とかやったりしながら長い間描いてきたけど
そういえばアクリル画の描き方についてまともにブログに書いてこなかったな~
という事今回はアクリル画でイラスト風に描く為にはどうするのか?
始め方から完成までの工程を記事にしてみたのでご覧下さい。
【アクリル絵の具の特徴・使い方】
アクリル絵の具の特徴と言えば乾燥が早く乾くと耐水性になるという事と重ね塗りが簡単に出来る
絵の具の初心者にオススメの画材です!
アクリル絵の具を販売しているメーカーはボルベインやターナー、100円ショップでも売っていますが
ぼくが使っているのはリキテックスのガッシュ・アクリリック プラス。
この絵の具の特徴というのはヒビ割れしにくく光による変色がしにくいという事と
鮮やかな色を放ち水を加えないでそのまま塗れ、なめらかに描く事が出来るのでアクリル絵の具でキャラクター等のイラストを描くにはオススメの画材です。
ただし一つ300円(色によって値段が違う)と高く以前使っていたガッシュ・アクリリックの時にあった色もなくなったので
アムステルダムやターナーといった他の画材を併用しています。
ガッシュ・アクリリックは専門学校時代から使っていてアクリル絵の具でイラストを描くために適している画材なのですが・・
何故か販売中止に!!
こっちの方が安かったのでマジで販売再開してほしい所ですね!
またキャンバスの淵を黒で塗るとき用やよく使う色用にリキテックスのべーシックという容量の多い絵の具も使っています。
ただし絵の具のなめらかさや色の鮮やかさ等がガッシュ・アクリリックプラスよりも劣る色もあるので
基本はガッシュメインで描いている感じですね。
それと複数のメーカー、タイプ別のアクリル絵の具を同時に使っていると完成した時、光沢があったりマットな状態な所があったりするので
表面を統一するためにも最後にメデュウムを表面全体に塗ります。
メデュウムというのは下地剤や混ぜることで艶を消したり出したり、ビーズが入っているものなど様々な表現が出来る画材です。
【アクリル絵の具を始める:キャンバスにジェッソを塗る】
キャンバスにアクリル絵の具を塗っていく前にジェッソという液体を塗らないといけません。
ジェッソとは地塗り剤の事でこれを塗っていく事で絵の具の発色具合や筆がよりなめらかに塗る事が出来るので
何回かに分けて塗っていき下地を作っていきます。
一日目はこの作業で終わってしまいますが、待っている間に何をするか?
というとキャンバスの淵を黒で塗ったり完成イメージ図を描いたりしていきます。
【完成イメージをスケッチブックに描く】
下書きというのは絵の完成イメージを直接キャンバスに描く事ですが
ぼくの場合、その前にスケッチブックにボールペンで完成イメージ図をペン画並みに描いていく事から始めます。
元々ぼくはキャンバスに下書きをしていたのですが
ある時
スケッチブックにあらかじめ完成図を描いた方がやり直しや失敗を防ぐ事が出来るし
キャンバス上に下書きをしている最中、ここは違うなー
と思いながら消しゴムを使って修正しようすると紙の上でないのであとが残りやすくうまく消えないという事があります。
だからこそスケッチブックに描く必要があります。
特にぼくの場合、キャラクターメインの絵なので完成図はしっかり描くようにしています。
ただ、そうは言ってもアクリル絵の具で描いているうちに、やっぱりこのポーズがいいわぁー
ってなって完成図を変えてしまう事はありますが(^^;
なを絵のイメージを膨らませるアドバイスとして描きたいテーマにそった本を色々と読むといいでしょう。
絵を描いていると何を描いていいか分からなくなるという事があるので
そんな時は本を読んだり眠って一旦頭を休ませたりしながらイメージを膨らませていきます。
初めはどんな絵にすれば分からないなー
といった感じでも、しばらくすると描きたいものが見えてきます。絶対。
【アクリル絵の具で塗ってく】
完成図が終わったら、その絵を元にキャンバスに下書きをしていきます。
その後アクリル絵の具で塗っていく事になりますが、専門学校時代に絵を描いていた時は色のバランスが分からず苦労しました。
独学ながら長い間描いてきた事でこの色とこの色は合う合わないという事を覚えましたが
こちらの色相環のように赤~青など近い色を塗る事でバランスよく配色出来ます。
アクリル絵の具を塗る時、一旦白を混ぜた色を下書きを元に描いていきます。(白と肌色を混ぜた色で顔を描いたり、赤と白を混ぜた色でローブを描いたり)
こうしてべースとなる色、絵が完成します。
その後にべースとなる色の上に濃い色を混ぜた色を置いていき重ね塗りをしてグラデーションを作っていきます。
例えば
スカーレットという絵の具を重ね塗りする時は、スカーレットとカドミウムレッドディープヒューを混ぜ濃い所は徐々にレッドにさせます。
逆に光があたっている所はスカーレットとホワイト多めに重ね塗っていきます。
全体的に重ね塗り終わったらキャラクターの輪郭や服、装飾部分を描いていくのですが
当初ぼくは全てマースブラックで描いたところ完成した時に黒っぽい印象になってしまったので
今ではべースとなる色と近い色を使って描いているようにしています。(顔や手等はレッドオキサイドで輪郭を塗る)
そうする事で以前より時間がかかるようになってしまいましたが
完成した時に鮮やかな画風になるのでしばらくこんな感じにやっていこうと思います。
因みにぼくの絵は元々細かくなる傾向になるため0号の筆で重ね塗りをし000号で最終的な輪郭等を描いています(0~000号は細かい表現に適している筆です)
ただ注意してほしいのが安い筆を使って描くと劣化が早くすぐ筆がダメになってしまうので
あまり安すぎるのはやめた方がいいでしょう。
【完成後にする事】
初めの方に言ったとおり完成したらメデュウムを使って表面を統一させます。
もしラメの絵の具を使いたい場合はメデュウムが乾いた後に使うといいでしょう。
このあとキャンバスの裏に水を着けて貼る水張りテープを使用しサインを描いて完成です。
サインはタイトル、制作年、名前を描き
出来るなら完成後にノートに表に完成した絵のタイトルや画材も書いておきましょう。
【まとめ】
アクリル絵の具は初心者にオススメな画材ですが初めは中々うまく出来ない事があります。
色彩のバランスもそうですが、ぼくは初めアクリル絵の具がよく分からない状態で描いてきたので
何年にもわたり何度も描いてきたからこそ、今の絵があるのではないかと思っています。
これからアクリル絵の具の絵を描き始める方は上達するまで時間がかかるかもしれませんが頑張って絵を描いてみてください。