絵を描く前にジェッソを塗った方がいい理由と様々な使い方を紹介!

 

 

どうも、チベットを旅する画家の宮下です。

 

ぼくはアクリル絵の具を使った仏や神さまをメインに描いていて、お金がたまったら絵のインスピレーションや情報収集のため

主にチベット文化圏をうろつきまくっています。

 

さて、絵を描く上でぼくが必ず塗っているのがジェッソという液体。

 

ジェッソというのは

 

簡単にいえばキャンバスに使う地塗り剤の事で用途はキャンバスに塗る下準備の他にも色々な事に使えます。

またキャンバスの他にも木材、石、紙などでも使用でき絵を描く為の下準備の道具として必要といえるでしょう。

 

【ジェッソを使う理由とは?】

なぜ真っ白い液体を絵を描く前にキャンバスに塗らなければいけないと言いますと

 

一番は絵の具の定着が良くなるからです!

 

別に塗らなくても絵は描けますが、塗ってみると筆ののりが違うと分かるのです。

特にぼくの絵のようにアクリル絵の具でグラデーションを作る場合、表面がざらざらな状態のキャンバス地で表現するよりも

ジェッソを使用したキャンバス地でやった方が平らになるので、ぼくは絵を描く時に使用しています。

 

 

この重要性に気がついたのは絵を始めた頃、画廊のオーナーからのアドバイスだった。

 

 

当初、画廊に絵を持っていくと絵がヒビが入って商品としての価値が損なってしまうという緊急事態に陥っていました。

そんなヤバい状態だったのでオーナーからジェッソをすすめられたのです。

 

今思えばヒビが入ったのは厚塗りしすぎたのが原因だったけど、本当に絵の描き方が右も左も分からなかった

ぼくにとっては手探りで絵の勉強をしていかなくてはいかなかったのです。

しかしオーナーの助言で塗ってみるとアクリル絵の具の定着の他、色の発色具合も良くなって、ジェッソの便利性というの感じさせました。

絵の初心者が起こす失敗例と対策方法

 

【何回塗ればいいのか?】

基本的に自分の好みで何回でも塗っていいと思います。

塗りかたは原液のまま、もしくは20%程度の水で薄めてハケ等で塗っていきます。

 

塗る回数と言えば始めた時は一回だけ塗って絵を描いていきましたが

一回塗っただけでは所々白がいきとどいてないというのが乾いて時に気が付いて

今では2~3回程度塗ってからキャンバス地に下書きを書いて絵の具を使うようにしている。

 

また塗った数が多いほど表面が厚くなっていきますので書き応えが良くなっていきますので個人で試行錯誤やってみて下さい。

 

ただ注意してほしいのが、ジェッソを平らに塗っていかないと表面が凸凹になって乾いた時、大変な事になってしまう事も。

 

凸凹の状態が絵の表現方法として用いるならいいのだけれど

平らな状態で仕上げたい場合は液体が溜まらないように筆やハケでならしていく事が大切です。

 

もし乾ききって凸凹が残っているなら更にその上から何回か塗っていくか、ヤスリで削っていく方法があります。

 

絵を描く前なら、まだ何とか手をうてるのだけれど絵を描いている途中で凸凹が気になって元に戻そうとすると

せっかく描いた絵を再び描かなければならないという事もあるので、キャンバスが絵を描ける状態かを確認してみて下さい。

 

(現にぼくは絵を描いてる途中で凸凹が気になって絵をヤスリで削り落としたという経験があるので)

 

【修正液・絵の表現として用いる】

 

絵を描いていくと失敗しちゃった!

 

なんて事が何回かあるはず。(ぼくは数え切れない程あります。)

そんな時にホワイトジェッソを使う事で消したい所を簡単に修正出来るので便利です。

 

ジェッソはキャンバス以外にも使えるので画用紙に書いたペン画の細かい修正の時にも使えます。

 

ぼくはオーストラリアで絵を路上販売した経験があり

そんな時にアクリル画の他に描いていたのがスケッチブックに描いていたペン画だったのです。

帰国した後、作品としてのペン画をいざ描こうとした時に

画廊のオーナーから言われた事は板に画用紙を張り付けて描くという事でした。

 

ボールペンで紙いっぱいに描いてみたのですが、完成してしばらく保管していたら・・

 

 

なんと

 

 

あれだけ気を付けていたのに染みみたいのがついていました!

そんな時にやむを得ずジェッソを使って修正という事をして、何とか誤魔化したのだけれど・・(本当はしない方がいいと思う)

 

その他にもアクリル画の表現方法として、ぼくはよくジェッソを使っています。

例えば星空や白で細かい所を塗っていきたい場合は白のアクリル絵の具よりも水っぽいので表現に適しています。

 

細かい絵を描く為の細長い毛先がついた筆を使えば、満天の星空を表現できるし

光の加減や漫画的な瞳に輝きを入れる時など下地作りの他にも絵を描く為の絵の具代わりの道具として最適です。

 

 

因みに漫画制作においてもアナログの手書きで描く場合、修正等に使えるのでオススメ。

 

【色々な種類があるジェッソ】

ぼくが使っているのはリキテックスのジェッソなのだが

リキテックスでは定番のホワイトジェッソの他にも色つきのカラージェッソ、ブラックジェッソ、ざらざらした質感が出来る胡粉ジェッソが販売されています。

 

容量に関しても50~4000mlと幅広く取り揃えられています。

 

また詰め替え用パックもあって、一回普通の入れ物に入ったジェッソを使いきったら何度も入れられるのでコスパ的にお得です。

 

【まとめ】

ぼくはリキテックスのジェッソしか使っていないけど種類が豊富なので絵の表現方法を考える上で大切なので

アクリル絵の具でキャンバスや板に絵を描いてみようという方はジェッソという液体を塗ってから描くという事をしてみて下さい。

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