絵を描く時のグラデーションの作り方・美しく魅せる方法とは

 

どうもチベットを旅する画家の宮下です。

 

今回は絵を描く時のグラデーションの作り方や方法について話そうと思います。

 

グラデーションとは色が段々と変化する事を言いますが

使い方次第では見るも美しい絵になるので、ぼくはアクリル画を描き始めた時からグラデーションを活かした方法で絵を描いてきました。

 

始めた頃はゲームの背景を参考に色を考えてきましたが、これが色の作り方の勉強になり

何度も絵を描いていった事で色の変化が際立っていきました。

独学であってもプロが作った作品を見れば、なんとなく分かっていくのだと思います。

 

さて!本題です。ではどうやってグラデーションを作ればいいのか?

という事ですが、アクリル絵の具においての作り方やボールペン画等をメインに書きたいと思います。

 

【グラデーションの作り方】

 

先ずはこちらの画像を見ていただきたい。

 

これは色相環といって色相を管状に表した図なのだけれど

グラデーションを考える時に隣同士にある色を段階的に作る方が相性がいいです。

例えば

 

緑~青

 

青~ピンク

 

赤~黄

 

という具合に。

 

ぼくの絵の場合、四色作る事が多く

 

青・ピンク・黄・白

青・緑・黄・白

この順番で濃い色(青)の後に明るい色(黄・白)を入れる事で色を引き立てています。

 

反対に相性が悪いのは補色といって色相管の対極にある色ですが

 

厚塗りが出来るアクリル絵の具においては補色が悪いとは、ぼくは思いません。

 

例えば

 

夕焼けのような色を作る時は青・赤・黄の順番で塗っていきます。

 

黄を入れるのがポイントで補色関係の青・赤に黄がある事で夕焼けっぽくなります。

【アクリル絵の具で色を変化させていく方法】

アクリル絵の具は発色の良さや厚塗りができ、水で色を簡単に洗い流す事が出来るので

 

初心者に扱いやすい画材の一つですが

 

そのアクリル絵の具でグラデーション(今回は青・ピンク・黄)を作るときは先ず

 

青とピンクを混ぜ塗っていきます。

 

この二色を混ぜると紫が作れるのだが、この後に絵の具が乾いていない状態でピンクを原色のまま塗る。(紫の上に青も塗ります)

 

そして、その後に同じように黄で塗っていく事でグラデーションが完成します。

といっても、これで終わりではなく

 

絵の具が乾き終わったら、さらにその上から同じ方法で塗り重ねていきます。

そうする事で発色がよくなると共に二回、三回と塗る事によって下書きによる線が消えさせる効果もあります。

 

【ボールペンで段階的に色を作っていく方法】

ぼくはアクリル絵の具の他にボールペンで絵を描く事があるが作品として描く場合

黒と白しかないボールペン画の世界で段階的に色の幅を作って明暗をはっきりさせる方法がいいと思います。

例えば影となるような場所や青空をグラデーションを作っていき全体的に黒っぽくさせる。

 

色の幅のある絵の方が白と黒の幅の無い白っぽい絵よりも引き締まり見飽きさせない効果があるからです。

方法は色を濃くする所は力を入れて何度も、その場所を描いていき段階的に力を抜いて色を薄くさせていく。

 

これも絵の具同様、何度か描いていく内に馴れていく事が出来ます。

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【岩絵の具のグラデーション方法】

岩絵の具とは読んで字のごとく鉱物から作られた絵の具の事だけれど、ぼくが初めて手に取ったのはネパールでタンカ(仏画)を習いにいった時の事だった。

タンカは岩絵の具で塗られる事が多いのだけれど、この伝統絵画においてもグラデーションは使われている。

 

背景となる空や大地を塗る際はまず筆で絵の具を使わず水で塗っていき

 

塗り終わったら岩絵の具で塗ってく。

 

青~白、緑~白と背景となる絵は下に行くにつれ薄くなっているが筆に水を含ませ薄くさせていきます。

乾いた後に点描で塗っていきます。

点描とは筆で一点ずつ押し当てる方法で時間がかかるデメリットさがある分、完成した時の美しさがあります。

【秘伝】気になるタンカ(チベット仏画)の描き方を大公開!!

【自然の中にある美を参考にする】

グラデーションを用いた絵を美しく描く方法・・

 

それは絵の具の使い方だったり技術的な事、絵を描いてきた時間にもよるのだけれど

 

自然の中に存在するグラデーションを見る事が大切だと思います。

 

そう思ったのは、ぼくがある会社で掃除の仕事をしていた時に作業場から見える田んぼの上で輝く夕日がそうでした。

 

単に青・赤・黄だけの世界ではなく所々に紫だったり灰色だったりと色々な色が空に見てとれた。

 

 

絵で描くと中々、自然美を追及するのは難しいのかも知れない。

 

 

しかし普段何気なく過ごしている中で様々な色があるという事が分かった気がしました。

 

雲一つない青空でも、よく見れば全て同じ色かといえばそうではないし

 

南国の真っ青な海でさえも緑広がる広大な大草原であっても

 

その時の気候、季節で様々な色を見せてくれる。

 

 

ゆえに思うのです。

 

 

絵を描く時は実際にある自然などの光景を見る事で絵に深みが出るのではないかと。

 

とくに、ぼくがよく行くチベットでは大自然の美しさがより際立っているので絵の参考にと何度も旅をしているのかもしれません。

 

【まとめ】

今回グラデーションの使い方について記事にしてみたけど

色相管にある近い色同士で塗ってみる等バランスが必要であり何度か描く事で馴れていきます。

 

また本や画像をみるだけでなく外に出て自然界のグラデーションを探すだけでも絵が上達するのだと

 

まだまだ修行途中ですが何年も絵を描いてきたらこそ、そう思います。

 

ではそろそろ絵を描くのでこの辺で。

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