どうやったら細かい絵を描けるようになる?コツや必要な画材を伝授

絵というのは描き方一つで随分と印象が変わってしまう事がある。

例えばユルく描けばほんわかしたイラストのようになるし写実的に描けば写真のようなリアルな絵にする事が出来る。

 

ボクの場合、昔から細かいタッチで描いてきた。(意図して描いている訳ではないが)

始まりは落書きからだったのかも知れないが専門学校で絵を学び個展を開くようになってからは、何故だか年々密度が上がってきているような気がする。

ただそれだけ細かいタッチで描くという事は時間がかかる事なのだが出来た時に達成感があるので、これからも密度の高い絵を描いていくのだろう。

 

前置きが長くなってしまったがこの記事では

 

どうやったら細かい絵が描けるようになるのか?

 

ベストな画材は何なのか?

 

という事を記事にしてみた。

 

【どうやって細かいタッチにするのか?】

初めにこんな事を言うのは何だが

 

 

どうやって細かく描いているのか?

 

 

と問われると中々難しいものがある。

絵のタッチというのは人それぞれの経験や技術からなるもので描いていく内に独自の絵のタッチというのが生まれるものだからだ。

 

 

ただボクが一つだけ言えるのは細かく描く意識を持つ事。

 

 

それに尽きる・・・

 

 

というのは当然(^-^;

方法論としては色々あるが例えばいきなり本格的な絵を描くのではなく

 

 

細かい絵を描く練習をするという事だ。

 

 

詳しく言えばボクは子供の頃、何故だか迷路を描いていた。

 

 

それも紙いっぱいに!

 

 

それが今に繋がっているのか何年も描いている内にドンドンと密度が高くなっていったのだった。

このような絵の事に限らず、絵というのは描けば描くほど慣れていくものだから何年も描けば上達するのは間違いない!

また細かい絵の特徴と言えば何だか知らないがゴチャゴチャしている絵が多い。

 

注意して欲しいのはただ単純に描きまくって画面を埋め尽くすのではなく、見やすさ第一で描くのがベストである。

遠くからみて何が描いてあるか分からなければ本末転倒な話であり

余白となるような部分を描いたり陰影をつけて注目させたい部分だけを際立たせるなど工夫が必要である。

 

ボクのアクリル画を例にとって見れば細かく描いている部分は枠と仏の冠といった装飾部分だけである。

あまりにメインとなる絵に色々と描きたしてしまうと見にくい絵になってしまう為

 

 

細かくするところは細かく。

 

大まかにするところは大まかに。

という事を気を付けている。
ペン画の場合でも空を描いたり影の付け方を工夫する事で見やすくするよう努めている。

 

またボクが描いたペン画を画廊のオーナーに見せた所、こんなアドバイスをくれた。

 

 

黒と白のバランスをはっきりさせる事。

 

 

そうするとグッと引き込まれるように感じる事が出来る。

 

つまりグラデーションを強くつける事で印象的に見せる事が出来るという事だ。

まだまだボクのペン画も開発途中なので指摘してくれる人がいるという事は有難い。

 

【細かい絵を描く為に適している画材】

ボクは元々ゴチャゴチャた絵を描いてしまう傾向にある為、どんな画材を使っても密度が上がってしまうのだが

絵の具を使った場合とペンを使った場合を比べると圧倒的にペンの方が細かい絵を描くのに適している。

 

ただデメリットとしては失敗した時に修正がきかなくなることが難点で作品として仕上げる場合

 

大きなミスをしてしまった時は『もう一度』という事もある為、やり易い一方でペン画は一発勝負的である。

 

絵の具を使う場合はペンの場合と比べてみても熟練度が必要だが細かい絵を描く時は専用の筆を使う事になる。

 

例としてボクは以前ネパールで岩絵の具を使った仏画を絵師達の元で3ヶ月間学んだ事があったが

 

毎日描いていてもやはりベテラン絵師達の足元にも及ばなかった笑

彼らの描き方はとても滑らかで仏の顔を描く際といったら集中力と長年の経験の末にある美しく柔和な表情を描いていたのだ。

あのタッチは数ヶ月学んだだけでは会得出来ないと瞬時に感じた程だった。

 

■ネパールで悪戦苦闘した仏画の記事はこちら。

【秘伝】気になるタンカ(チベット仏画)の描き方を大公開!!

またボクはこの修行で筆によって色々なタッチを作る事が出来る事を学んだが細かい絵を描く同じである。

 

例えばペンを使って描く場合、ペンによって表現の幅が出てきてしまうのだ。

 

以下はボクが実際に書いてみて感じた特徴。

 

■サインペン・マーカー

色(黒)が濃いのが特徴で細いペンを使えば細かいタッチをつける事が出来る。

ただし陰影の幅をつけるのが難しい。影をつける場合鉛筆等で色付けするのもアリだし描き終えた後に絵の具をつけることでカラフルになる。

 

因みにボクはアクリル画を描いているが全てアクリル絵の具で制作しており、黒い線は全て色付けした後に描き足している。

■ボールペン

一口にボールペンと言ってもゲルインクボールペンや一般的な水性のボールペン等色々な種類があるがボクのオススメは

 

100均で売っている10本入りの普通の事務用ボールペン!

 

0.3の細いボールペンやマーカー等も使ってみたが普通のボールペンで充分(賛否ありそうだけど)だった。

 

しかも100均のボールペンは十本入って100円しかしないのでコスパ的にお得なのは間違いない無しである。

また色付きボールペンを使えばカラフルで個性的なペン画に仕上げる事が出来る。

 

■Gペン・丸ペン

漫画制作の際に用いるペンの事でGペンは主にキャラクターや吹き出し等、滑らかな線を表現出来るため、あらゆる所で用いられる。

丸ペンは主に背景に使用されるがインクを使った絵を描きたい場合オススメである。

注意点は使い続ける事でペン先が錆びたり傷んだりする事で描きづらくなったりするので、そうなる前に新しいペン先に替える事だ。

 

【集中力を上げて絵を描く方法】

 

たんたんとした作業が延々と続く為、当然ながら集中力が必要である。

集中力を上げる為には人が行き交う道端で人目にさらされながら絵を描く・・

 

なんて余り現実的ではない為・・(ライブペイントをすれば集中力は状況が状況だけに上がる)

 

自分で集中力を上げる工夫が必要である。

 

例えばボクは、どちらかというと朝方である為

目が覚めて一時間位したら一気に絵を描いていく。

 

詳しい事は分からないが脳科学的に朝は脳にとってゴールデンタイムであり勉強に適している時間なのだ。

 

あと好きな音楽をかけて絵を描くのもオススメでボクはよく、そんな感じで描いているが

どうしてもモチベーションが上がらないときは絵を描くのをやめ眠ってしまうのもO.K.である。

 

【まとめ】

初めて細かい絵を描く時は練習してから描いた方が無難で(失敗しないために)

自分にあった画材を見つけ出し音楽を聴いたりしてモチベーションを下げないようにして描いていく。

 

また描く時は見にくくなりすぎないようにする事がポイントで、時間もかかり大変な作業であるが完成した時は達成感があるため頑張って取り組んで欲しいと思う。

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