ネパール・カトマンズには外国人向けの安宿が数多くあり、日本円で数百円程度で泊まれる安宿は簡単に見付かるが安い=デメリット的な事は無いのか?
また安い以外にメリット的な事は無いのか?
主にネパール・タメルにある超有名な安宿ホーリーランド・ゲストハウスとボダナートのロータス・ゲストハウスの2店舗を比較して検証しようと思う。
【ホーリーランド・ゲストハウスの場合】
ネパールにやってきたら旅行者が必ず行くタメルという外国人ツーリストが多くいるエリアには安宿がひしめき合い、しのぎを削っている。
数多くある安宿の中で日本人に人気のホーリーランド・ゲストハウスがあるが、この宿は1975年開店で昔はイスラエル人が数多くいたが欧米のヒッピー文化の流れをくみ、あっという間に外国人に人気のゲストハウスになった経歴がある。
このホーリーランド・ゲストハウスの魅力は何と言っても接客のよさだ。
よく宿を選ぶ際、スタッフの対応の良い悪いで決める人もいるのでは無いだろうか?
その点、ホーリーランド・ゲストハウスの接客は他のゲストハウスの接客の中で1番よかったと個人的に思っている。
ただ日本語でホーリーランド・ゲストハウスと書いてある看板があるがスタッフは日本語で話せるという事は無いので、注意が必要だ。
とはいえ、英語が余り喋れないボクでもチェックイン用紙の書き方を親切に教えてくれるので、初めてのネパール旅行という人でも簡単に泊まることができる。
因みにホーリーランド・ゲストハウスの宿泊料金は部屋のランクによって決まるらしく700~1000ルピー程度で泊まれ、1番高い1000ルピーの部屋に泊まった際は毎朝、コーヒーを出してくれた。
また別料金でネパールの国民食ダルバードもとることができ、食事をとる際は最上階の休憩スペースで食事やらコーヒーをとるのだ。
そして何と言っても旅をする上で重要なのはwifiだろう。
wifiがあればネットが使え、旅の情報や観光スポットや近くのレストラン等、様々調べる事が出来る。
そこで問題になってくるのはネパールの通信事情なのだが、ホーリーランド・ゲストハウスの場合、文句なく通信事情がよく日本と同じようにサクサク、ネットが使える。
また全室扇風機とテレビが設置され、電力がある場合は視聴出来るが扇風機は使えない事がある。
シャワーは使えるが、お湯が出ない場合があり、さすが安宿といった所でお湯が出なくても馴れれば普通にシャワーを浴びられるので心配無いだろう。
*チェックインすると石鹸とトイレットペーパーが貰える。
そんなホーリー・ランドゲストハウスだが一つ問題点がある。
特に1番安い700ルピーの部屋に泊まる場合だ。
繁華街であるタメルは深夜になると、どこからともなく騒音が流れだし、その音が部屋中に響き渡るのだ。
この騒音は深夜12時過ぎまで流れ、眠りを妨げるので気になる人は高い部屋にした方がいいだろう。
どうやら、この音は入り口沿いの何処かでなっているらしく、道沿いに面している部屋は全て聞こえると思う。反対に値段の高い部屋は奥にあり、音は余り気になることはなかった。
ホーリーランド・ゲストハウスはこの騒音問題以外(あとシャワーも)をとってみれば快適に泊まることができるのでタメルの安宿の中でおすすめだと思う。
因みに、1番安い700ルピーの部屋に泊まったら、こんなハプニングがあった。
【ロータス・ゲストハウスの場合】
ロータス・ゲストハウスがあるのはチベット仏教の聖地ボダナートにあるタプサン・ゴンパ隣にあるゲストハウスで同ゴンパが経営していて広い敷地に中庭がある、のんびりとした安宿だ。
また600~1500ルピーで泊まれ、ボダナートの中で最も安く泊まれる安宿の一つだ(ボダナートは全体的に値段が高いゲストハウスが多い)
料金で少し残念なのはロータス・ゲストハウスは以前350ルピーで泊まることが出来たのだが、2017年から値段が上がった事だ。
ただ値段が上がった分、変わった事があった。
シャワーだ。
なんと毎日熱いお湯が出て、気持ちいいのだが、ボクとしては驚きだった。
以前ボクはボダナートで三ヶ月間タンカを学んだが宿にしていたのがロータス・ゲストハウスだ。
この時、シャワーを使っていたがお湯が出なかったり、ぬるかったり・・
あまりシャワー事情がよろしくなかった。
だが現在は熱いお湯が出るのだ。値段が上がったのと何か関係があるのだろうか?
シャワー事情以外にメリットがあるとすれば広い中庭があることだろう。
ボクはネパールの安宿の中でロータスが1番好きだが、理由の一つに広い中庭のおかげで気持ちよくボクはいつも部屋の前に置いてある椅子に座り本を読んで、何処にも行かず何時間も過ごすなんて事もある。
そのくらいロータス・ゲストハウスは居心地がいいのだ。
そして隣にゴンパがあるせいか僧侶達の読経の音やチベタンホルンのブォーという重低音の音が聞こえてきたりボクのようなチベット好きにはたまらない安宿だろう。
ただこの音を騒音と感じている人には厳しいかも知れない。(朝4時半くらいから、この音は鳴り響く)
ロータス・ゲストハウスはタメルの安宿と違い内装はシンプルでベッドと服掛けがあるだけ。
テレビや扇風機があるわけでもなくシャワー、トイレも共同。
そのためシャンプーやトイレットペーパーは買ってくる必要がある。
安く泊まれるロータス・ゲストハウスだが1番のデメリットはwifi事情だ。
ロータスではwifiが無料でレンタル出来るが、問題がある。
通信事情がホーリーランド・ゲストハウスと比べて物凄く遅いのだ。
だからボクはネパールでブログを書いていた際、通信速度が多少よくなる深夜や早朝に書いていたという事がある。
この点ホーリーランドは本当によかった・・
他にデメリットがあるとすればロータスはとにかく小動物が多い。
猫や小鳥が住み着き、それだけならよく、なんと夜になるとネズミが部屋の中に・・
だから部屋の扉は絶対にしめた方がいい。
ロータス・ゲストハウスはそれ以外は素晴らしいゲストハウスだと思うのでボダナートに泊まる際は一度泊まってみてはどうだろうか?
全体的なまとめとしてネパールの安宿のメリット、デメリットは安宿ごとに多少の違いがあり、通信事情がよくないネパールでも日本と同じように使えるゲストハウスもあるという事だ。
安い=居心地が悪いという事もなく(安宿によってはスタッフの対応が悪いという事もあるだろうが)安心してネパールで過ごせるので、お気に入りの宿を探すのもいいだろう。
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