チベット仏画・仏像・法具を買うならネパールに行くべき3つの理由

ネパールにはチベットの仏画・仏像・法具を売っている店が多く、宗教関係者や仏画や仏像等を買い付けに来るバイヤーが多くいる。

インドとチベットの間にあるせいか、ネパールは信仰心高い人が多いお国柄と中国の文化大革命の余波でチベットから逃げてきたチベット難民がネパールに定住した影響もあってチベット仏教絡みのグッズが生み出されている。

日本のアジアンショップやチベット雑貨店でチベット仏画(タンカ)や仏像、法具を見かけるが、どれも結構いいお値段で、欲しくても中々手が出ないという事はないだろうか?

 

そんな方は是非ネパールに行って来て欲しい。

 

日本で見かけない仏像や仏画が沢山あり、貴方を出迎えてくれるはずだ。

因みにネパールは物価が安く本当にオススメの国。物価についてはこちらの記事を参考にして欲しい。

【ネパールの魅力は物価にあり?】いかに安いかがわかる旅行費用大公開!

【仏像の産地パタン】

あなたが仏像や仏画を買いにネパールに行くのなら、まずはパタンを訪れて欲しい。

パタンは通称“美の都”と評され、ダルバード広場と呼ばれる町の中心地にはマッラ王朝時代のヒンズー教寺院が幾つも建ち並び、美しい寺院群を形成している。

この時代、王様に仕えた仏師や絵師達がパタンに多くいたせいもあってネパールで仏像、仏画と言えばパタン!と言えるまでに成長した。

 

今でも王様に仕えたチットラカールという仏画師の性を持つネパール人が多くいて、彼らは工房を構えて仏画や仏像を製作しているのだ。

 

 

頼めば工房の中で製作過程の仏像等を見学する事ができるから興味のある人は彼らが受け継いだ伝統技術の様子を見学しに行って欲しい。

 

また工房の前では仏画や仏像を展示販売している所も多く、観光客やバイヤー向けに仏像等を売っていて、中には日本語の通じるネパール人も少なからず存在し、分からない事があれば質問してみるといい。

 

*ゴールデン・テンプル前のタンカ屋の店主は日本語が通じる。

 

仏像や仏画、法具はパタンの他にもタメルやスワヤンブナート等、各ネパールエリアに数多く店があるが、仏画を買うならボダナートもオススメする。

 

ボダナートはチベット仏教の聖地として巨大ストゥーパが有名なネパールの観光スポットだが、この場所は文化大革命から逃げてきたチベット難民が多くいる場所で有名であり、彼らの信仰の場所ゴンパが20以上ある。

そんな場所だけあって信仰心高いチベット人や僧侶が使う法具や仏画等を売っている店が他のエリアに比べ多い。

因みにボダナートのゴンパ一覧はこちらの記事を参考に。

『チベット仏教の聖地ボダナートの寺院一覧表』行き方・注意点のまとめ

またタンカスクールもストゥーパ前に幾つもあるから仏画を学びたいという方は絵師の元、学んでみては如何だろうか?

 

【500円で買える仏画】

さてパタンやボダナートに到着したら待ちに待った品選びです。

概ね仏像や仏像、法具は日本よりも安く買えるが、中には美術品クラスのものも多数あり何十万もする高額な仏像や仏画も存在する。

当然、腕のいい仏師や仏画師が時間をかけて製作したものだから物価が安いと言っても、そういったものは高額になりやすいのだ。

 

因みに高額な仏画や仏像等は観光客向けに製作された訳では無く、欧米諸国や中国のバイヤー向けに製作され観光客なんか相手にしていないのだろう。

 

 

ただ仏画や仏像等は何も高額な品物ばかりだけでなく、安価な木製の仏像(真鍮製の仏像は高い)やサイズの小さな安い仏画も存在する。

 

 

日本でこういった物を買おうとすると、どれも数万円から売っているし、気に入ったものが無いかも知れない。

 

 

その点ネパールはちゃんと表装された仏画や種類も豊富な仏像が存在する。

 

 

しかし購入する際は、よく見てから買って欲しい。

 

タンカ屋でも腕のいい絵師が描いたタンカもあれば、その逆もある。

ネパールは仏像や仏画に限った事では無いが、よく見て買わないと知らず知らず粗悪な物を手に取ってしまったという事は良くあること。

 

特にTシャツといった衣類関係は・・

 

そのため、しっかり造られているか?何かおかしな所はないか?店主が一体どういう物なのか具体的に説明出来るのか?

 

といった所を踏まえて購入してほしい。

またタメルのアムリタクラフトでは店内全てに値札が貼ってあり、仏像や仏画を買う際の目安を立てることが出来る。

アムリタクラフトにも仏像や仏画が売っているので安心して買いたい人は、アムリタクラフトだけで買うのもアリかもしれない(ただ種類はそこまで豊富では無いが)

 

法具に関しては、やはりボダナートが1番であり至る所に金剛杵や金剛鈴、シンキングボウル、マニ車、タルチョー等チベットグッズ売り場がある。

 

ただ他のエリアよりも少し高めで、ボクの知り合いのシンキングボウル屋のラマさんが売っているものは最低でも1500ルピーからだった。

 

ただこういったものは店主と話し合えばディスカウントしてくれる店が多く、安く手に入れる事が出来るはずだ。

日本人の感覚だとディスカウントは馴染みが無いがネパールやインド等アジア諸国は普通に値下げが出来るので、是非ディスカウントしていいものを手にしてほしい。

 

【荷物検査が緩いトリヴァン空港?】

ネパールで仏画や仏像を買ったら、いよいよ出国のためトリヴァン国際空港へ向かう事になる。

空港まではタメルから大体600ルピーで行く事ができ、空港内で出国カードに必要事項を記入したら、出国審査を行ったあと荷物検査がある。

 

 

エックス線で荷物検査が行われるが、金属製のモノ等は絶対に引っかかるであろう。

 

 

ボクはネパールでアクセサリー類を幾つか買ったが荷物検査で引っかかり、検査官から調べられた経験がある。

だから真鍮製の仏像は引っかかると思うが、それ以外はほぼNoチェックで荷物検査を終えることが出来る。

 

ボクが仏像や仏画、法具を買うのならネパールをオススメするのは実はこの荷物検査も理由の一つで、これがもしチベット仏教美術の宝庫であるラダックの空港内で荷物検査を行ったら、恐らく没収される可能性が高い。

 

 

理由はラダックには文化財保護法のような制度があり、貴重なラダックの骨董品を海外へ持ち出されないようにするため、荷物検査は厳重で2回も検査される上、怪しいと思われると検査官がリュックやお土産袋の中をチェックされる事がある。

 

 

その点ネパールではここまで厳しくはなく、ラダックで売っているものと同じような仏画や仏像等が多数あるので、やはりネパールがオススメだと思われる。

 

仏像、仏画、法具を買いたいと思う人の理由は人それぞれだと思うが、ネパールは物価が安い上、面白そうなものが沢山あるので楽しみながらショッピングしてほしい。

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