小さな絵の描き方『誰でも出来る方法とテクニックとは?』

絵の描き方で難しいのは大きい絵と小さな絵だと思う。

今回記事にするのは小さな絵だがボクが思うに、小さな絵とは0号以下の十センチ代のミニチュアキャンバスで描かれたものや米粒アート等、小さな対象物に描いたものを指していると思う。

 

一見描くのが大変そう、難しそうと思えるかも知れないが、誰でも出来る描き方の方法とテクニックさえあれば簡単に小さな描く事が出来るのだ。

【小さな絵を描くテクニック】

ボクは普段から絵を描いているが、ボクの絵は装飾的で細かい。

こういった絵を0号よりも小さなサイズで描こうとすると、ある問題が起きる。

 

それは土手も見にくくなるのだ。

 

サイズが大きければ、メインテーマとなる題材を中心に置き、あちこちに様々な色を使う事で、見ている人が絵を集中して鑑賞出来る。

ただ小さな絵の場合、装飾的に描きすぎると遠くから見た場合、何が描いてあるか分からなくなることも容易に想像出来る。

その為、小さな絵を描く場合、あまり色を使いすぎないで描く事がベストだと思っている。

 

例えばボクの描いたこの絵を10分の1に縮小してみれば簡単だ。

 

あなたは見やすく描かれていると感じるだろうか?

 

いや見にくいと思うのが大多数だろう。

 

だからこそ、それを解決するためには色をあまり使わず細かくならない程度で描く事がポイントである。

ボクのような装飾的な絵でなくても、メインテーマとなる題材を中心にデカデカと描いてしまえば、遠くから見ても、何の絵なのか理解出来ると思う。

 

ただキャンバスで描く場合、こういった描き方が通用するが米粒アート等、小さい対象物に細かく描いていって作品にする場合、違ったテクニックを必要とする。

因みに反対に大きな絵を描く方法があるが、それについては、こちらの記事を読んで欲しい。

もう難しくない!失敗しない大きい絵の描き方を解説する

【米粒アートの描き方】

ボクは昔テレビで米粒に筆で文字を書く作家の人を見た事がある。

 

その米粒を虫めがねで見てみると、ちゃんと文として読めるのだ。

 

まさに驚くべき日本の職人の力だが、これも、あるテクニックさえあれば描く事が可能だ。

 

以前ボクはマンガの専門学校に通っていたが、その時教えてもらった方法を応用すれば描く事はそう難しく無いと思っている。

 

それは・・。

 

 

紙に線を引いていく!

 

 

そして線が細かく引けるようになったら作業に取り組む!!

 

 

この方法は専門学校で教える講師の方が教えてくれた方法で、漫画を描くために必要なGペンの引き方の練習方法だ。

Gペンは万年筆のようなもので、ペン先の強弱をつけながら描くと線が太くもなり、細くもなるのだ。

この練習方法を筆に変えるだけでGペンの練習と同じような効果を持つことが出来ると思っている。

 

線をひくさい当然ながら細く細くを意識しながら描いていき、何度かやった後にこの線がベストだな!と感じた頃に作品に取り組む・・

というやり方だ。

 

慣れてない内は簡単に出来ないかも知れない

ただ何度か同じような事を繰り返す事で小さな線を引けたり細かい作業が出来るようになると思う。

 

【筆の選び方】

小さな絵を描く場合、筆選びは重要なポイントになってくる。

筆によってアクリルや油絵、水彩画等、その画材に応じた最もベストな筆というのが存在するからだ。

 

始めにいっておくとボクの絵はアクリル画だ。

 

アクリル画を描く場合、主にナイロン製の筆を使う事になるが、このナイロン製の筆の注意点として何度も使っていると毛先が広がって上手く塗れないという結末が応じてくる。

 

まるで毛先が広がった歯ブラシで歯を磨くように・・。

 

その為ボクは毛先が広がると筆を買い換えるのだが、小さな絵を描くにあたり(細かい絵を描く時もそうだが)イタチなどの動物の毛を使った筆で描く事をオススメしている。

 

イタチなどの動物の毛を使った筆は主に宗教画や細密画等、細かな作業に適していてボクがチベット仏教画を習いにネパールに行ったとき絵師の人達は概ね、その筆を使って作業にあたっていた。

だからこそ小さな絵を描く際、ナイロン製の筆と動物の毛を使った筆を併用する事により小さな絵を仕上げやすくなると思う。

因みに、仏画の描き方についてはこちらの記事を読んで欲しい。

【秘伝】気になるタンカ(チベット仏画)の描き方を大公開!!

【絵のテーマ選び】

小さな絵を描く際、絵のテーマも重要な要素だ。

もし曼荼羅を小さな絵として描こうと思ったら、ゴチャゴチャして何が描いてあるか分からなくなるし、何より物凄く描くのが大変になると思う。

だからテーマを曼荼羅のような宗教画ではなく、花、植物、動物等できる限り遠くから見ても、何が描いてあるか分かるようなテーマにした方がベストになってくる。

ボクは十センチ程度のミニチュアキャンバスに文殊菩薩を描いたが、描いた理由として遠くから見ても分かるような絵にしたかったからだ。

 

つまり文殊菩薩の身体の色はチベット仏教において黄色であり、色として他の色より目立っていると思ったからだ。

もし不動明王などに使われる黒や青などを使って描いたら印象として目立たなくなりパッとしなくなる。

 

だから明るい色を使い、出来れば分かりやすいテーマが小さな絵に合っているとボクは思っている。

 

【小さな絵を描くコツ】

最後に小さな絵を描くコツとして、0号あたりから描いていき、徐々に徐々に小さくしていくという方法をとってみてはどうだろうか?

これは大きな絵を描く時も参考にしてほしいのだが、急に小さな絵を描こうとしても上手くいかないっという事があるかもしれない。

だから0号辺りで書き慣れてから小さくしていけば、感覚として

 

「ここはこうかな?」

 

という風に分かってくると思う。

 

絵というのは描けば描くほど上手くなってくるし、小さな絵の利点として大きな絵と比べて出来上がるのも早い。

もし個展等を開催しようと計画するならば小さな絵を量産して、大きな絵は数えるほど位に描いていけば、個展を早く開催する事が出来る・・

 

というちょっとしたテクニック。

 

 

小さな絵は描くのも大変だろうけど描いていけば慣れてくるだろうから、これから小さな絵を描いていきたいという人は頑張って描いていってほしい。

 

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