英語が出来ないボクがタンカ絵師マイラ氏に感謝の手紙を伝えた話

2017年、7月ボクは4度目のネパールに行く事になったが目的の一つにタンカ絵師マイラ氏に感謝の手紙を書いて、それを彼に伝える事だった。

何故、ボクがそんな風に思い立ったかというと、三ヶ月間タンカを彼の元で学んだのだが別れ際、感謝という言葉を伝える事が出来なかった事だ。

 

その時に伝える事が出来たのは

 

「thankyou!」

 

これだけだった。(我ながら、何て英語が出来ないんだろうと思っている^_^;)

 

それ故、ボクはきちんとした形でマイラ氏に手紙で伝えたかったのだ。

 

ボクはその準備として、マイラ氏への手紙を何度も考え、練り直し、完成したものを英語に翻訳する事だった。

 

初めはネパール語で伝える予定だったが、翻訳してくれる人が見付からず断念。

 

それで英語にする事にしたが、ボクは英語を話すことも苦手で、まして翻訳なんて不可能だった為、いつもお世話になっている羊画廊のオーナーH氏に頼んだ所、快諾。

 

手紙を彼に渡したところ、2~3日で翻訳された手紙が郵送で送られてきて、ボクはその手紙とお土産の饅頭をもってネパールに赴いた。

ボクは初めの4日間、パタンやスワヤンブナート等、観光スポットに行った後、マイラ氏に手紙を読むべくチベット仏教の聖地ボダナートに行った。

ただ不安だったのが、本当に彼がいるのか?という事だった。

 

実は前回ネパールに行った際、マイラ氏と会う事が出来ず(中国のアートフェアの為)諦めた経験があるからだ。

 

ボクはロータス・ゲストハウスに宿をとり、マイラ氏が経営するタンカ屋に足を運んだ。

 

近づくにつれ、ボクの鼓動は高くなっていった。

 

ドキドキ・・

 

ボクはタンカ屋の前で足を止めた。

 

 

深呼吸すると、いざタンカ屋の中に入ってみると・・

 

 

マイラ氏だ!

 

 

久しぶりのマイラ氏との再会にボクとマイラ氏は握手を交わした。

 

マイラ氏は電話の最中で、ボクに中々対応してくれなかったが、彼はボクにお茶を出し、そのお茶を飲みながら電話が終わるのを待った。

 

しばらくすると電話は終わり、ボクは彼にプレゼントである饅頭を渡した。

 

「私に?有難う!」

 

ボクはもう一つプレゼントがあると伝え、例の御礼の手紙を伝える事になった。

正直、カタコトのつたない英語だったがマイラ氏は真剣に聞いてくれていて、ボクは何とか全文読み上げる事が出来た。

彼にも何とか伝わったのか

 

「OK,thankyou!」

 

と言ってくれたので、多分大丈夫だったんだろう。

 

その後、また電話がかかってきた為、お茶を飲み終えるとボクは彼と別れる事にした。

 

感謝の手紙を伝える事は一応成功だったんだろう。

 

ただ発音が自分でいうのも何だが、悪かった為、伝わらなかった部分もあったかも知れないが、ネパールでのボクの目的は一応達成した!

といって過言ではない。

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