チベット仏教の始祖グル・リンポチェが瞑想した洞窟があるファルピンに行ってみた!

チベット仏教の開祖グル・リンポチェ縁の聖地はチベット各地にある。

その一つがネパール・カトマンズ郊外のファルピンにあるグル・リンポチェが瞑想したという洞窟だ。

ボクは旅行人発行のチベット文化圏ガイドブックを読んでから1度でいいからファルピンに行きたいと思っていた。

【グル・リンポチェとは?】

グル・リンポチェ(パトマサンヴァパ、蓮華生)というのはネパールを初めチベット文化圏全土で人気が高く、嘘か誠か超人的逸話が語り継がれている人物でチベット仏教四大宗派の一つニンマ派の始祖としても有名だ。

因みにリンポチェという用語はグル・リンポチェ以外に数多く使われている。

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【ファルピンまでの道のり】

そして今回、4度目のネパール訪問となりグル・リンポチェが瞑想したという洞窟に行く事になった。

 

洞窟があるファルピンは生贄の儀式があるダクシンカリ・テンプル近くにありバスでも行けるのだが、お金に余裕があった為、タメルでタクシーを拾いファルピンに向かう事になった。

 

出発したのが朝だった為か渋滞にはまり身動きが取れなくなったり、山道に入ると道が舗装されなくなり凸凹道を行くなどして気が付けば一時間以上は過ぎただろうか?

 

山道を進むと大きな集落と幾つものチベット仏教寺院が見え、いよいよファルピンが近いという事が肌に感じてきた。

因みにチベット仏教寺院が幾つもある集落をシェスナラヤンといい、ここにもグル・リンポチェが瞑想したという洞穴があり聖地化されている。

 

シェスナラヤンを過ぎるとネパール人やチベット人がひしめくファルピンにようやく到着した。

 

タクシーは上り坂を走ると、そこにはチベット仏教寺院があり上を見上げると凄い数のタルチョー(祈願旗)がはためいていた。

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ボクはそのチベット仏教寺院の手前で下ろされ、タルチョーがひしめく場所まで階段を登っていった。

 

するとボクを待ち受けていたかのようにタルチョーを持ったネパール人が近づいてきて・・

 

「タルチョーに名前を書いて貼り付けると願いが叶うよ。200ルピーだよ」

 

ボクはそれを断り、彼にグル・リンポチェ瞑想した洞窟の事を尋ねると、直ぐ近くに岩山の割れ目のようなものがあり、そこが件の洞窟なのだと言う。

ボクはその洞窟に入ってみると、上の方にお供え物が幾つもされている場所があり一人のおばさんが見守っていた。

 

そう、お供え物がされてある、そこでグル・リンポチェが瞑想したのだ。

 

ボクはグル・リンポチェに敬意を払い祈りを捧げ、その場所を後にした。

 

*因みに洞窟内には仏像とかこれといって何かあるという訳では無く観光目的に行っても面白く無いかも知れない。

ただボクはチベット仏教寺院や聖地等に行く事を目的に旅をしているため、充分楽しむ事が出来た。

だからチベット仏教やパワースポット好きには是非行ってほしい場所だ。

 

その後ボクは洞窟近くにあるチベット仏教寺院に行き美しい壁画の数々を見た後、ファルピンを後にし、もう一つのグル・リンポチェが瞑想した洞穴があるシェスナラヤンに向かった。

タクシー運転手はダクシンカリに行かないか?と誘われたがそれを断った。

 

ヤギやトリを生贄にする事で有名なヒンズー教寺院だがボクはあくまでチベット仏教縁の地を旅する事が目的。

 

だから余り興味が沸くことが無かった。

 

タクシーは来た道を戻り、ファルピンと同じように聖地化されている洞穴があるシェスナラヤンに到着すると階段を上っていった。

そこには広場のようになっていてヒンズー教寺院が岩壁にたっていた。

その寺院を見ていると一人のネパール人が近付いてきた。

 

またタルチョー売り?それとも自称ガイド?

 

とか思っていると、彼は親切にグル・リンポチェが瞑想したという洞穴に案内してくれた。

その場所はヒンズー教寺院直ぐ隣にあり洞穴は柵がかけられ、入る事が出来なかった。

 

すると男性は鍵を開けボクに中を見せてくれた。

 

そこにはファルピンの洞窟と同じように幾つも供え物がされていて人一人がやって入れるような場所だった。

 

こんな小さな洞穴でグル・リンポチェは瞑想したのか・・

 

と悠久に想いを馳せ、隣のチベット仏教寺院で僧侶達のお勤めを見学した後、シェスナラヤンのチベット仏教寺院群に行く事にした。

 

広い集落だけあって、どの寺院も日本の城のようにでかく迫力があった。

 

初めに向かったのが1番奥にあったチベット仏教寺院で恐らくカトマンズ1大きなグル・リンポチェの仏像があったが門は堅く閉じられ、中を窺い知る事は出来なかった。

その後、道中にあったチベット仏教寺院RigonTashiChoelingGompaに行ってみた。

境内はタルシンキがたなびき、ストゥーパがある石畳の広い庭園のようで気持ちよく静かな場所だった。

 

本堂は中に入る事が出来なかったが白を貴重とした美しい寺院で壁画こそ無かったが見応えは充分だと思った。

 

因みに以前は壁画はあったようだが改修工事か何かで綺麗に塗りつぶされた模様。

【移動費について】

シェスナラヤンやファルピンのようなガイドブックに載っていないような場所に行けるのがタクシーならではだ。

 

ただファルピンまでいくのに2000ルピー(タメル~ファルピン往復4000ルピー)かかり、道中運転手から、タクシーで色々行ってやるから1500ルピー追加でどうだと言われ、結果的に5500ルピーと高額になってしまった。

だが高い金を払ったが、元は返ってきたと思うくらいファルピンまでの旅は充分過ぎるほど満足だった為、これはこれでよかったと思う。

バスに関してはシティ(オールド)バスパークからダクシンカリ行きに乗りファルピンで降りるという手もある。

またチベット仏教寺院はファルピンから離れた所に幾つもあるため、ファルピンでタクシーをチャーターして移動するという手段もあり、その方が安く抑えられるかもしれないのでファルピンまでいくひとは臨機応変に対応してほしい。

ファルピンについては、こちらの記事もチェックしておいて欲しい。

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