日本でチベット仏教美術が見られる福島の観光スポット“ネパール博物館”って何?

日本でチベット・ネパール仏教美術が見ることが出来る美術館等は幾つかあり、その一つが福島県会津若松市にある観光スポットネパール博物館だ。

ネパール博物館は飲食店の鶴井筒の屋根裏を利用した展示室で、日本では中々見ることが出来ないチベットやネパールの仏像、仏画等が展示されているのだ。

ボクがこの小さな博物館の存在を知ったのはネパールから帰ってきた後、東京目黒にあるチベット美術館に行こうとしたものの美術館がある寺院の改修工事でチベット美術館が一時閉鎖になっていて入る事が出来なかった事が始まりだった。

 

ボクは美しいチベット仏教美術や文化を感じるために、チベット文化圏を旅しているが、日本でもそのような場所がないか以前より色々探していたが、チベット美術館に行けなかった事がきっかけで似たような美術館をネットで探したら・・

 

福島にネパール博物館という怪しい珍スポットの存在を知ったのだ!

 

【ネパール博物館への道のり】

ボクは以前より友人と福島に行きたいと思っていた事もあり、友人との都合がよかったお盆休み中の14日に福島に行く事になった。

 

ボクたちは篠原ともえも訪れた事もある立木観音や鶴ヶ城等を観光し、昼食がてらに鶴井筒に行く事にした。

 

ネパール博物館がある鶴井筒は鶴ヶ城から車で僅か五分程度で行く事ができ、東山温泉へ向かう道路沿いにあり会津武家屋敷の隣にある。

 

*ボクたちはカーナビでネパール博物館で行ったが、フリーワードよりも電話番号で行った方が確実。

 

ボクたちは鶴井筒に到着すると昼食として山菜ソバを食べ、友人にネパールの想い出や写真の説明をしたりして、のんびり過ごした後、件のネパール博物館へ行く事にした。(この時ちょっと後悔したのは350円で食べられる天ぷら饅頭なるものを食べなかった事だ。饅頭を天ぷらにすると美味しいのだろうか・・)

 

■ネパール博物館

年中無休で一律200円 (鶴井筒で食事をとると無料で見学出来る。)

10:00~20:00(4月~11月)

10:00~17:00(12月~3月)

〒965-0813

福島県会津若松市東山町石山字院内109-1

電話番号0242-26-5629

 

ネパール博物館へは屋根裏へ続く小さな階段を上がった先にあり、そこにはネパールやチベットの仏教美術の資料や仏像等が幾つものあった。

 

初めにボクが目にとまったのはチャクラサンヴァラの仏像だった。

 

チャクラサンヴァラはチベット仏教の尊格でヒンズー教の破壊神シヴァのイメージを元に創られた存在だ。

このような妃を抱いたヤブユムの状態をとる尊格の仏像が福島で見ることが出来るのも驚きだが、他にも獣面をしたヤマーンタカの仏像やチベット仏教寺院でしか見られないような大きな仏像があるのも驚きだった。

 

■ヒンドゥー教とチベット仏教の関係についての記事はこちら

チベット仏教『曼荼羅の歓喜仏ヤブユム』歴史に隠された意外な真実!!

また古いタンカ(チベット仏画)も幾つかあり、お釈迦様や白傘概仏母等が描かれたタンカが掛けられた下には供え物がされていて、祈りの場所のようになっていた。

ボクは正直こういうのを見るとワクワクする。

 

 

ネパールやチベットに行かなければ見られないような仏像、仏画等が間近で見ることができ、遠い秘境の地へと想いをはせることが出来るからだ。

 

 

だからこそ、こういった博物館が日本にあるのはとても有難い事。

 

 

因みにボクがよく行くチベット人文化圏というのは、チベット自治区を中心に、北はロシア(カルムイクやブリヤード共和国)南は南インドのチベタンエリアと幅広く、どこも非日常世界が広がる魅力的な国、地域だ。

 

ボクはそんなチベット文化圏完全制覇を目指している。

 

■魅力溢れるチベットの旅

チベット行こうぜ!

【ネパール博物館で注意すべき点】

ただネパール博物館は小さいながら様々な仏教美術があり見応えがあったが、唯一欠点があった。

 

暑いのだ。

 

ネパール博物館は屋根裏にあるのだが、そこにクーラーが付いているという訳でも無く熱が籠もっていて、まるでサウナのようにムシムシしている。

特に三階はボイラーが幾つもある屋根裏を改造して展示スペースを確保してあるせいか、一階の飲食店からやってくる熱がボイラーを通してモロにやってくるのだ。

 

だから冬はいいかもしれないが、日本の暑い夏はちょっと・・

 

 

と感じる美術館だった。

 

 

気になって友人にネパール博物館の感想は?と聞くと

 

「暑い!展示スペースとかそういうのは良かったが、暑いからエアコンはあった方がいい。」

 

とのこと。

 

ただ暑い以外は面白い観光スポットだと思うので福島に行く事があったら昼食がてらに立ち寄って欲しい場所だ。

 

ボクたちはその後、柳津へ行ったり三川温泉に入ったりして地元である新潟に帰ったが、小旅行ながら面白い旅だった。

チベット旅行情報サイト漫画仏画絵師ではチベット旅行情報や仏教美術、時々絵についてもブログで語っているが日本でチベットやネパールの仏教美術や文化を感じられたり見れたりするような場所も時折発信していこうと思うので、気になる人はチェックしておいて欲しい。

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