ぼくは胎内市の古刹大輪寺から絵を買って頂いた事があるのだが、その経緯は不思議なものだった。
というのも、ぼくはある場所に行ってから突然お寺から連絡があり直々にアトリエに行きたいという話が舞い込んだのだ。
一体ぼくがどこに行ったかというと
俗にパワースポットと呼ばれる場所
西会津の奥川という地域の熊野神社で参拝して緑川カフェでピザを食べた事で運気が上がったらしい!
ばんなそかな!!
と思うかもしれないが店主の話では緑川カフェで食べた人が次々に成功していったらしく本当らしい。
そんな地域のパワースポットに何故行く事になったのか?
大輪寺の話や後日談について書いていこうと思う。
【西会津奥川のパワースポットへ】
福島県の西会津町奥川は新潟県との県境にあり、時が止まったような昔ながらの民家が集まっている。
実はぼくの祖母が奥川出身で母の知り合いである緑川カフェのオーナーが絵に興味を持ってくれたらしかった。
早速ぼくは母から連絡先を聞いて緑川カフェに行く事にした。
何度も西会津に行っている、ぼくだったが奥川という地域は初めてでナビをつけて行ったがそこは山々に囲まれ優雅に流れる奥川が美しかった。
緑川カフェは奥川地域の杉山集落にある株式会社キノコハウスが運営する喫茶店で地域資源を活かした商品(米粉を使った手作りピザやイタヤカエデ樹液から作られたメープルサイダー等)を提供している。
なを緑川カフェは完全予約制で苦手な物を伝えるとお客さんの口に合うメニューに変更してくれる。
実際ぼくはキノコが苦手で特に椎茸やシメジが食べられないので予約の時、ピザの具材を舞茸で頼んでいた。
緑川カフェ公式HP
ぼくはナビの指示通り進み緑川カフェに到着すると店主の佐藤さんとお会いし
画家活動の話の前に一旦ピザセットを頼んだ。
佐藤さんは大変明るく優しい方で緑川カフェがパワースポットという話や祖母の生家だという話を教えてもらった。
ピザが出来上がるまでの間、熊野神社参拝を進められたので神社へお参りに行く事にした。
佐藤さんの話ではイザナミを祀っていて大変ご利益のある神社のようだった。
熊野神社は神々に護られた深い森の中にあり拝殿は鳥居をくぐった先にある階段から少し登った所にある。
良い感じの鎮守の森に囲まれた熊野神社でお参りを済ますと、ぼくは緑川カフェへ戻った。
日の光があたる気持ちいい席で少し待っていると米粉ピザが運ばれてきた。
ピザにはメープルサイダー、梅干しのセットでピザはお代わり自由との事だった。
ピザはとても美味しく4枚も食べるとお腹いっぱいになった!
食後、佐藤さんに画家活動の話をする事にした。
お寺を盛り上げる活動の理念や目的が描いてある企画書や今までの依頼の話や画家活動の話
絵を自分で売る時は今まで、どんな風に生きてきたのか?
なぜ、このテーマの絵を描くのか?
という風な自分のストーリーを話した方がいいと思う。
あと資料があると、もっとベスト。
ぼくは画家活動の話をしにいく際、企画書とポートフォリオを持っていく。
企画書というのは自分の行動理念や提案内容を書いた書類の事で、何故画家活動をしているのか?
という事を色々まとめている。
ポートフォリオは今まで依頼があった絵をコピーしてまとめたもので依頼料の一覧も作ってある。
佐藤さんは緑川カフェに飾る絵を描いて欲しいようだったが
まだ依頼したい絵の内容が決まっていないとの事で今回は残念ながら見送られる事になった。
その後、仏壇に手を合わせ線香に火を灯すとお土産の干し椎茸と米粉をもらい緑川カフェを後にしたのだった。
【大輪寺がアトリエにやってきた!】
緑川カフェに行った二日後・・
突然メールに大輪寺のご住職から連絡があった!
この時、パワースポットに行ったからなのかも!
って神秘的な力を余り信じないぼくでも心が動いてしまった。
因みに後日友人と福島県で紅葉狩り・滝巡りをしたのだが友人から絵の依頼があったという事を付け加えておこう。
平田山大輪寺は胎内市東本町にある曹洞宗の古刹で1346年に創建。
また大輪寺の本堂・庫裡・経蔵・土蔵・山門・総門が胎内市の有形文化財指定を受けている。
大輪寺HPはこちら
そんな胎内市の古刹から直接アトリエに行きたいという話だった。
普段寝室としても使っていて散らかっているので見せられるような場所でもないのだが
アトリエに過去の作品を中心に置いてあるので、ご住職にお見せする事にした。
ぼくが大輪寺を知ったきっかけは村上市の光浄寺に依頼絵の不動明王を奉納した時に、ご住職から大輪寺の話があったからだ。
とはいえ大輪寺のご住職は先輩にあたる人物。
なので、ご紹介は出来ないという事で資料を送り連絡が来るのを待ってみる事にした。
実は資料を送っても連絡が来る事は殆どない。
今回も連絡なしか・・
と思ったがパワースポットに行った事が理由かは分からなかったが、ご住職から連絡があった驚きであった。
当日ご住職とお会いし話してみたくれど、過去にチベットに行った事があり博識な方だ。
と率直に思った。
というのも仏教や仏画に詳しく、ぼくの知らない話を色々話の中であったからだ。
一時間過ぎ位、話した後に一番苦労した絵「千手観音」のアクリル画を予約して頂けました!
絵は後日、お寺に持って行く事になり知り合いのギャラリーを紹介して頂く事になった。
【お坊さんが訪れるギャラリー】
ご紹介頂いた胎内市の大和物産ギャラリーは大輪寺の近くにありオーナーが和気あいあいと地域の方とお話している賑やかなギャラリーだった。
とは言え展示しているのは一流の作品ばかりで中には100万以上する作品もあった。
■大和物産ギャラリーの地図はこちら
そんなギャラリーでアトリエにあった過去作品三点程持っていき展示してもらう事になった!
話を聞いてみると、このギャラリーでは真言宗のお寺が時々やってくるらしく、ぼくの絵は真言系に合うのではないか?
というご住職のお取り計らいだった。
後日展示していた絵が売れたという連絡があった!
縁が縁を作っていく・・
そう思う出来事であった。