中国の『東チベット』と呼ばれる地域にはチベット仏教美術を感じられる仏教スポットが多々あり日本で絶対に見ることが出来ないような雄大な山々や仏教文化を見ることが出来るが、この地を旅してみて注意点や中国の治安、トイレ事情だったりを記事にしてみた。
【基本的に中国語・チベット語しか通じない!】
東チベットを旅して分かった事だが、英語が全く通じないという事実があるという事だ。
もしかしたら東チベットの旅で一番大変だったかも知れない。
現地の人、ホテルのフロント、タクシーの運転手、レストランだろうが何だろうが言葉が一切通じないのだ。
東チベットは元より成都といった中国の大都市ですら英語が全く通じない可能性が高いのだ。
その事実を知った時ボクはどうしたか?
やはり頼りになったのは、伝えたい言葉を相手に見せるという事だ。
ボクはこの事を中国に行く前深刻に考えてなかったので、中国旅行者向けの中国語の本やチベット語の本を持って行かず、必要最低限の言葉をノートに書き留め相手に見せ、何とか分かって貰ったという事がある。
例えば「いくらですか?」とか「泊まりたいのですが?」とか・・
中国語・チベット語の本を持って行ったら言葉のレパートリーが増え、旅行しやすかったのではないか・・と思った位だ。
ゆえにもしも中国やチベットに行こう!という人は会話帳は必ず持って行った方がいいと思うのだ。
因みに、この記事で取り上げているのは東チベット事情についてで、他の中国エリアと違う場合があるかも知れないので、そこはあしからず。
また、東チベットには数多くのチベット仏教寺院があり、幾つかの僧院を取り上げた記事もあるのでチェックして欲しい。
【東チベットの治安】
チベットの治安に関しては、比較的良好で、普通に旅をするだけなら大変な目にあうことは無いだろう。
また、チベット人達は殆どが仏教徒で優しい人が多い為、身の危険を感じることは無い(チベット文化圏の国々はどこも野良犬が多く、特に東チベットは巨大な犬がたむろしているので、むしろ人間より犬の方が危ない。)
だが、しいて注意点を挙げれば東チベットは公安警察がウヨウヨ(治安維持の為)しているため、巨大僧院ラルン・ガル・ゴンパやチベット自治区内に立ち入らない限り、特に問題ないと思う。
もし、仮に外国人立ち入り禁止区域に入った場合、写真を撮られた上、罰金を支払い、追い返される事になる。
しかも以前は、ただそれだけで良かったが現在は公安警察にお世話になるとブラックリストに登録され、チベットに入れないという事態も起きるかも知れないので、行動は慎重にした方がいいだろう。
【乗り合いタクシーで気を付けるべきポイント】
東チベットを旅する際は主にバスだったり、乗合タクシーで移動する事になる。
ボクは東チベットに行った際、ほとんど乗合タクシーだった。
乗合タクシーの利点は時間が決まってるバスと違い『時間に関係なく目的に行ってくれる』という事だ。
付け加えるなら人が集まり次第
つまり人が集まってくれないと中々発進してくれないのだ。
ボクはタウからラガンに戻る際、ラガンに行きたいと乗合タクシーの運転手に言うと1台の康定行きのタクシーに乗せられボクは人が集まるのを待った。
大抵、乗合タクシーの定員は車体にもよるが4~5人(運転手を含まず)
日本だったら完全に定員オーバー!!
ボクは待った。
待った。
待ち続けた!!
そして2時間がたった。
2時間の間、康定行きの人が怒って帰り、その後ラマ僧の一団が乗って来たりと色々あり2時間たってやっと発車してくれたのだ。
乗合タクシーは忍耐力も必要なのだ。
そしてもう一つ注意すべき点がある。
飛ばすのだ。
運転手達は早く目的地に到着するために車をぶっ飛ばす!
速度メーターを確認してみたら有に100キロは出てる。
高速なんてきたら130は間違いなく出す!!
ボクは普段から車を運転しているから酔って吐いてしまうなんて事は無かったが、人によっては吐いてしまうだろう。
現に吐いていた人もいた・・。
気になる人は酔い止めを持って行った方がベストだ。
【中国のバス事情】
郊外に行く場合はバスが有効でバスセンターにある掲示板に行き先や時間、値段が書いてあり受付でチケットを買うことになる。
乗り合いタクシーはぶっ飛ばす運転手が多いと書いたが実はバスもそこそこ飛ばすので酔い止めを持っていった方が無難である。
また日本のバス同様、座席指定(一応)になっていてチケットに書いてある。
以前ボクはその事を知らずにアバ方面を旅したが好きな所に座っても特に何も言われなかったので中国のバスはそんな感じで大丈夫だと思っていた。
だが帰りの成都行きのバスで乗客の中国人に席が違うと指摘されボクはその時初めて知ったのだ。
よくよく考えればチケットに座席番号が書いてあったのだが・・。
因みに長距離バスの場合、途中トイレ休憩があり、その時間を利用して食事をとったりする。また乗客を飽きさせない為、映画や音楽をテレビで流している(これはありがたい!)
【河川沿いの道路は危ない?】
中国のインフラ状況は以外にしっかりしていてネパールやインドのように未舗装のガタガタ道は少ない。
しかしチベットエリアを車で走っているとたまに道路状況が良くない道もあったりする。(後々改善するかもしれないが)
道路関係で一番気を付けたいのは河川沿いの道だ。
自然災害が無いときに河川沿いの道を走っても何も起こらないが
台風や大雨になると正直どうなるか分からない。
以前台風が四川省を通った際、理県方面の道が水浸しになって大渋滞という事があった。
バスで長い間待っていると通れるようになったが
その後もマルカム方面にあるトンネル、ゾルゲ方面の大草原の道で渋滞が起こって待たされる事になった。(台風の影響かは不明)
こういった事があるので台風や雨季、積雪があったりした時は渋滞が起こって待つという覚悟が必要かも知れない。
*特にアバ・チャン族自治州は山岳地帯で地震の多い場所でギャロン方面(マルカムや理県等)は河川沿いの道を走る。
【中国のトイレ・ホテル事情】
中国のホテル事情をいくつか書いていこうと思う。
例えば四川省康定を抜けるとホテルの水回りが一段と悪くなる。
シャワーが出ないなんて当たり前。
ボクはカンゼまで行って康定に戻ってくるまでシャワーを一切使わなかった!
シャワーならまだしもトイレも場所によっては悪くなる。
トイレが使えない!とか。
因みにトイレ関係といったら中国の野外のトイレは有料らしい。
康定まで行く道中、休憩ポイントで用を足そうとしたら1元といわれてしまった。
一応囲いがあったがただ『凹み』があるだけ。
誰かの❌❌も普通にある。
こんなトイレでお金をとるのかー・・
成る程、儲けられるところは儲けるという事か。
ただ成都や漢族の多い康定のホテルは問題なくホットシャワーも使えるし、トイレも普通に流れるからご安心を。
因みに康定から3時間程で行けるラガンに行った時、まさかのトイレが無い!
とかいうチベタン経営のホテルがあったので、その時の事を記事にしているので興味のある人は読んで欲しい。
また郊外に行くとこういった、こんな設備で100~120元とるのかー!?
といったホテルが多くなるので(たまたまだったかも知れないが)
あらかじめフロントで確認をした方が良いかも知れない。
また町を歩いていたりバスを降りたりするとホテルのキャッチが近寄ってきてホテルの紹介をする人もいるので、これを利用するのもアリ
【中国でインターネットは使えるのか?】
噂には聞いていたが、やっぱりネットやSNSは使えなかった。
ネットが使えない、というより特定のサイトだったり、Google検索が出来ないという事がよくあった。
ただブログは更新出来たし、見たいサイトのアドレスを知っていれば、そのアドレスを打ち込めば見ることが出来るから不便は無かった。
あとSNSは出来なかったがメルカリは見ることが出来た!(中国当局に不利な情報はないから問題ないか・・)
ただし、アドレスにtibetとかあると開けないなんて事はあった。
当局はチベット関連のページを開いて欲しくないのだろう。
これは日本にいる間でも同じ事で以前は開いていた四川省にあるチベット寺院を各エリアごとに紹介した中国のサイトが突然閲覧不可に。
理由は不明だがチベット仏教、寺関係は調べてほしくないという事なのだろうか?
【中国の偽札について】
ボクは成田空港で中国元に両替したさい、職員から偽札注意の紙を渡された。という事があった(確か10万円以上両替すると、この紙を渡される)
偽札を知らずに使ってしまったら、逮捕されるのだろうか?
うーん・・。
東チベットを旅して、そんな物を使わされた事は無かったから大丈夫なのだろう。多分。
中国・東チベットを旅する上での注意点をまとめてみたが、余り神経質にならずに行けば旅は楽しいものになるだろう!!
東チベットの物価、移動費についてまとめた記事もあるので参考にして欲しい。
【まとめ】
中国のチベットエリアを旅をすると英語が通じなかったりホテル環境が悪かったり以外に不便に感じるかも知れない。
だが
そんな事は置いておいて旅を楽しもう!
というのがボクが行ってみて思った事だ。
中国には日本では中々紹介されないような観光スポットや絶景が沢山あって不便さも旅の醍醐味だ!
と思えるような事があるので隣国の秘境探しに身を投じるのも面白いかも知れないので一度は行ってみて欲しい。