今回、新潟市秋葉区の観音寺での展覧会イベント「お寺でアート」が二日間にわたり開催された。
初めてのお寺での開催だったがSNSやチラシを見て来て頂いた方等、有難い事にお客さんが何人か来て頂きました。
また展覧会では、ぼくの作品だけでなく協力して頂いた銅版画家の和田さんの作品も一緒に展示出来たのは嬉しかったですね!
イベント開催未経験者のぼくがお寺でイベントを開催できたのは
初めの一歩としては良かったと思います。
今回はイベント開催未経験者のぼくがどのようにしてイベントを開催したのか?チラシはどうやって作ったのか?
という事をメインに話していこうと思います。
【開催場所はどうやって見つけたのか】
ぼくはお寺からの絵画制作の依頼・活動を経てお寺で何かイベントをやってみたいと思うようになり、協力してくれそうなお寺さんを探す事にした。
とりあえず開催するにあたり条件的に良さそうと思ったのは以下の3つだった。
●人の出入りが多いお寺
●過去にイベントを開催した事がある
●遠くない
ぼくが、まず考えたのは人の出入りが多いお寺を探す事だった。
人の出入りの多いお寺というのは観光寺やご住職が有名だったりすると、お寺に人に集まりやすいので
そういったお寺を考える事にした。
あとはイベントを開催するお寺であるという事。
ご住職にイベントの提案をするとき、過去にお寺でイベントを何度も開催しているようなお寺だと提案は通りやすいと考えたからだ。
例えばお寺のSNSやHPをみるとヨガや音楽イベントを開催しているようなお寺があるので、そういったお寺さんに連絡してみるという事。
また、菩提寺(お世話になっている近所のお寺)のご住職に相談してみるという事も一つの手だと思います。
因みにお寺はお盆やお彼岸等以外で土日が法要等のため忙しい日が多く、ご住職にお会い出来ない可能性があるため提案をしに行く場合、平日をオススメします。
最後に自宅からの距離が近いお寺であるという事。
距離が近いと準備がやりやすくなるし防犯上、作品をお寺で保管出来ないという事もあり
色々な事を考えると観音寺でイベントを開催したのは正解だったと思う。
観音寺のご住職と接点が出来たのは元々、絵画制作の提案の為にお寺に連絡したのが始まりだった。
その後、観音寺のご住職の取材を経て連絡先を交換。
取材記事が完成した後しばらくたった時「お寺での展覧会」の提案の旨を伝えたのだった。
ご住職は有難い事に快諾し入念な打ち合わせの後、観音寺での展覧会「お寺でアート」が開催する事が出来たのだ。
■観音寺の取材記事はこちら
何故お寺で展覧会を開催したのか?
というと
お寺でイベントがある事によって普段お寺に行かない人がお寺に興味を持って貰えるのではないか?
と思った事がきっかけで
元々自身の活動の1つである「お寺をアートで盛り上げる活動」の中で
どうやってお寺を盛り上げる事が出来るのか?
という事を考えた時、展覧会を開催してお寺を盛り上げているお寺さんがメディアで紹介している記事を思いだし
自分でもやってみたい!
と思った事が始まりだった。
今思うと開催までこぎ着けたのは企画書があったからだと思う。
企画書というのは
「何のために活動しているのか?」
「提案する事で何が変わるのか?」
等をまとめたもので元々、お寺向けに絵画制作の提案するための資料で「イベント開催」の提案は書いてなかったが
理念という点で活動の趣旨・目的が伝わったからこそ後々、お寺で開催出来たのではと思うのだ。
【他のアーティストさんと一緒にイベントを開催する方法】
お寺でのイベントを開催するにあたり、ぼくは他のアーティストさんと一緒にやってみたいと思うようになった。
声をかけたのが天使をモチーフにした銅版画を県内で制作している銅版画家の和田豊樹さん。
神仏に詳しく仏画を描いているぼくすら驚く程の情報をお持ちの彼との出会いは羊画廊だった。
羊画廊は専門学校卒業後、何度も個展を開催させて頂いている新潟市古町の老舗画廊。
羊画廊では、ぼくの他にも県内のアーティストさんがよく個展や企画展を開催している。
そんな羊画廊で以前アーティストさんの集まりに呼ばれた事があり、その時に知りあったのが和田さんだった。
彼とは、その後も何度か連絡をとりアトリエ内で木版画を教えて貰ったり絵画制作のご依頼を頂いたり本当に有り難かったです!
そんな和田さんに声をかけたところ快諾してくれた事で和田さんとの展覧会が開催する事が出来たのだ。
■和田さんのインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/wada_toyoki
和田さんと知りあったのは、たまたま画廊のパーティに参加した事がキッカケだったが
SNSを探してみると県内のアーティストさんのアカウントがあったりするのでアーティスト仲間がいない場合、そういった方々にアプローチしてみるという方法をオススメします。
DMで声をかける場合、出来るだけ開催する展覧会の詳細を話してみるという事。
会場となる場所の写真や会場を貸す側の人の条件、日時等
現状、知り得ている情報を伝えてみる事です。
また今回はお寺での展覧会という事で和田さんは天使の銅版画の他に地蔵菩薩や閻魔天等、仏教アートを制作。
お寺で展覧会を開催する場合、仏画や曼荼羅等、相性の良いアートを制作したりするとお寺側と話が進めやすいのかもしれません。
【チラシ作りの方法】
イベント開催の許可をもらったぼくが次に考えなければならなかった事は「チラシ作り」だった。
これには本当に悩んだ!
デザインはどうすればいいのか?
どこで印刷すればいいのか?
チラシ作り未経験者だったぼくは、どうやってチラシを作ればいいのか長い間、頭を悩ませていた。
そんな時、南魚沼市の宝林寺の寺フェスに参加する事になった。
寺フェスでは住職やアーティストの方々がギターを弾いたり歌を唄ったりするのだが今回、初となる試みとして
作家の方々が作家によるライブアート(作品作りの実演)も追加される事になった。
当日、宝林寺に向かいイベント開催30分前に到着したぼくは本堂の中で準備を始めたのだが
隣の席で準備していたのは印刷会社に勤めながら絵を描いている作家さんだった!
その方にチラシ作りの事を聞いたのだが
デザインに関して言えば「Canva」という無料で使えるデザインツールをオススメとの事だった。
寺フェスが終わり自宅に戻ったぼくは早速Canvaのアプリをインストール。
アプリの中には名刺やポスター、youTubuのサムネイル等の項目の中にチラシがあったので
無料のテンプレートのみを探していると、いい感じのテンプレートを見つけ画像挿入、文字を入れ換えチラシ用の画像を作りあげる事に成功したのだった!
オンラインのグラフィックデザインツール「Canva」
チラシ用の画像を作るというと難しい感じがするが初心者のぼくでも作る事が出来たので思いの外、簡単だった!
画像を作ったぼくは近くで印刷してくれる所を探す事にしたのだが
いつも画材を買っている大型画材店では印刷も受け付けているので、その画像を元に1000枚刷る事にした(値段は制作料5660円※税込)
一週間位した時に連絡が入り和田さんとチラシを半分ずつ分けイベント開催時の詳細等を打ち合わせて解散というはこびになった。
■宝林寺での寺フェス・取材記事はこちら
【お寺でアート開催】
チラシを関係各所に配った後、遂にお寺での展覧会「お寺でアート」の開催日になった。
搬入した作品はテーブルと壁際の畳の上に配置(初日に畳の上に展示した作品を二日目にテーブルの上での展示に和田さんと交換しました)
開催日は2日間のみで初めてイベントを開催するので本当にお客さんが来てくれるのか?
と少し不安になったがチラシやSNSでイベントを知って頂いた方達が何人か来ていただきました!
また今回、展示以外にイベント開催中ライブペイントを行いお客さんに見て頂くという事をしました。
他にもYouTuberの方が動画撮影に来たりSNSのフォロワーさんとお話する事が出来たり濃密な2日間だったと思います。
MrBaldyさんによる動画
反省点としてはお客さんが来た時に名前を書いてもらう紙を用意出来なかった事。
また1日目、準備に手間取ったので開催までにもっとどのスペースにどうやって展示するのか
を考えれば良かったなと思いました。
和田さんの自分自身の反省点としては銅版画という一般的に馴染みのない技法で制作しているので
それをお客さんにわかるように説明できたら良かったとの事でした。
【まとめ】
今回、わからないながらも自分で展覧会を開催しましたが思いの外なんとかなった!
という感想です。
また「お寺でアート」を通してお寺を知って貰えた!
と思ったので開催した事は良かったと思います!