STRANGER ISLANDの世界を表現するウッドバーニング作家・山田 貴広さんとは

新潟県三条市出身のウッドバーニング(焼き絵)作家の山田貴広さんと知り合ったのはSNSだった。

彼の繊細な作品は美しく、ドラゴンやドワーフ等、架空の生き物達が魅力的に描かれている。

また、山田さんは個展やイベント出店、グッズ制作等、精力的にアート活動を行っている方です。

取材当日もラポルテ五泉でイベントに参加していてポストカードや自身で制作したチャーム等を販売していました。

また休日にはよくキャンプ場で焚き火をしたりアウトドアが好きな方で取材の際にウッドバーニング以外にもアウトドアの魅力についても聞いて参りました。(阿賀野市の奥村杉キャンプ場で取材を行いました)

今回はそんな山田さんに取材に行ってきましたのでご覧下さい。

【ウッドバーニング作家・山田貴広】

略歴
1984年 新潟県三条市生まれ。
2005年 新潟デザイン専門学校・イラストレーション科卒業。

2017年 日本ウッドバーニング協会主催  ウッドバーニングコンテスト奨励賞受賞

2019年 ギャラリー蔵織 個展

2021年 ぎゃらりー浜つばき 個展

山田さんのHPはこちら
http://strangerisland.web.fc2.com/STRANGER_ISLAND/WELCOME.html

●フェイスブック
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【山田貴広さんにインタビュー】

Q.ウッドバーニングを始めたキッカケは何ですか?

A.元々、水彩絵の具やペン画等で絵を描いていたのですが三条クラフトフェア(クラフトマンが集まり自身で作った物を販売するイベント)にお客さんとして行った時に

木工作品を制作している人がウッドバーニングで自分の木工作品に名前を入れているサービスをしているのを目にした時にあれで絵を描けるんじゃないかと思い始めました。

軽い気持ちで始めたのですがのめり込みました笑

Q.子どもの頃から絵に興味がありましたでしょうか?

A.そうですね。やっぱり、親に褒められた事が大きいと思います。

そこから絵を描くようになりましたが、いつも絵を描いているわけじゃなくて、たまに描いたり学校の授業や部活で描いていて

四六時中、絵を描いているわけじゃなかったです笑

Q.新潟デザイン専門学校に入学したキッカケは何ですか?

A.入学するまで漠然と絵を描く事が好きで絵を描く仕事をしたいとか、そこまでではなかったですが

絵が好きなので、こっちの方に進んでみようかなと思い入学しました。

(学校では)基本的なイラストレーションの事とマックを使ってデジタルイラストを描いたりとかパソコン操作してレイアウトを勉強する等、今でも役立つなと思う事もやっていましたね。

抽象的な事から具象的な事まで幅広く学びました。

Q.ウッドバーニングを初めて良かった事はありますか?

A.自分に合う技法を見つけれた事は、これ以上良い事はないなと思います。

ワイヤーアートをやっている知合いからも言われたのですが

 

「自分もワイヤーアートに出会えて凄い充実していて良かった!」

 

と言っていて、ウッドバーニングと出会えたのは、それと全く同じ気持ちでした。

Q.作品のテーマの見つけ方を教えて下さい。

A.ウッドバーニングを始めるずっと前から一個架空の島を作っちゃって、その架空の島で起きる出来事だったりキャラクターだったりを描いています。

テーマとして始めに決めたので勝手に自分で裏設定を考えて、それを絵にしたり日常でみた魅力的な景色を絵にして、その島に落とし込んだりしています。

絵のテーマの見つけ方としては大元のテーマを一個決めちゃって、後からはそのテーマに沿って描いているのでテーマが見つけやすいですね。

Q.制作していく上で気を付けている事を教えて下さい。

A.作品の完成度を高めるとか色々気を付けている事はありますが、一番はモチベーションを保つ事。

 

ウッドバーニングは地道な作業なので何回も何回も途中で嫌になります。

 

それでも完成形を想像して描いてみたり他の人の作品に影響を受けたり

とにかくモチベーションを保つようにしています。

Q.集中力の高め方を教えて下さい

A.描く前にコーヒーを入れます。
そのコーヒーを飲むと自分の中で制作のスイッチが入るようにしていて、それで一番初めの集中力を絵に向かって描くぞ!

 

という気持ちを高めるようにしています。

 

Q.作品はどの位で完成しますか?

A.作品のサイズが大小様々なので一概には言えないのですが、A4位の大きさで龍を描こうとなった場合は30~40時間位かかります。

 

Q.どのようなウッドバーニング作家を目指していますか?

A.自分の中で一個決めているのは何も目指さない。

こういうのを描きたいなとか、たまに描いてくれとか言われる事があって

そんな感じでドンドン課題が出てくるんですよね。

その目の前の課題をやっていくという事に一番力を注いでいるんで、どこを目指しているとかは決めていないです。

Q.これからやってみたい事はありますか?

A 断然、木口(こぐち)木版ですね。

よく小学校とかでやる木版画が板目木版と言って木の板で彫刻刀で彫っていく技法なのですが

木口木版は木の輪切りの断面に針みたいな専用の彫刻刀で彫っていくというより傷を付けていくような感じで版を作っていく。

後は板目木版と同じでバレンで刷る、そういう技法があって

それを最近始めたので、これからそういう作品を増やしていきたいなと思っています。

Q.個展やイベント等を精力的に参加していますが会場の見つけ方を教えて下さい。

A.ギャラリーは昔から親交があったギャラリーで展示していくようにはしています。
イベントはとにかくネットで探しています。

あとは実際に参加している人に聞いたりしています。

それで一回では分からないので二回出て、結構雰囲気がいいイベントだったら、とにかく出続ける。

 

Qアウトドアの魅力とは何ですか?

A.木を燃やして火を見ていると凄い癒されるし、四季をダイレクトに感じれる事。

 

いっぱいあるのですが外でご飯食べたりするのが凄い美味しい!

 

あとは地面で直に寝るっていうのが凄い安心する。

 

そんな(アウトドアには)物凄い魅力があって、それの集合体ですね。

 

Q.昔からアウトドアが好きでしたでしょうか?

A .はまり出したのは、ウッドバーニングを始めた頃です。

キッカケはまさに、ここ奥村杉で、その当時はアウトドアは流行っていなかったし、やっている人も少なかったのですが

年中毎週来ているオジさんがいて当時としては考えられなかったのですが

 

その人と知り合うキッカケがあって

 

その頃、自分でも思いきって何か初めてみたいと思う転機があって丁度それにぶつかって

オジさんに連れていって下さいと言ったんですよ。

 

それで一番始めにここに呼び出されて完全にハマっちゃいましたね笑

 

Q.アウトドアでやってみたい事はありますか?

A.とにかくキャンプに行きたいのが一つと・・一時期焚き火しながらキャンプ場で個展をしたいなと思っていました。

 

あとはアウトドアとは思っていないんですよ。

 

むしろインドアで、この山が自分の家なんですよ。

 

自分の家に引きこもっているだけなんで笑

Q.作家活動をしていく上で大切な事とは何ですか?

A.いい作品を作っていく事。

誰がみてもいい作品はそうそう作れないですが、せめて自分だけでもこれは最高だと思える作品を一点、二点とかじゃなく作り続ける事。

そういうのを作り続ければ自然と話しかけてくれる人も広がるし展示とかイベント等、発表する場所も段々広がっていくと思うんで

まず最初は、せめて自分だけでもこれは最高だと思う事を作り続ける事だと思います。

【まとめ】

今回2回目となるアーティストさんへの取材となりましたがジャンルは違っても勉強となる話が色々お聞きできたと思うので取材出来て良かったと思います。

これからもアーティストさんへの取材を続けていこうと思いますので宜しくお願い致します。

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