チベット仏教

チベット仏教が教える歓喜仏チャクラサンヴァラという異形の仏さま

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チベットで最も知られているヤブユム(歓喜仏)は青い身体と赤い身体が重なり合う

チャクラサンヴァラ(勝楽尊)。

守護尊という部類に入るチャクラサンヴァラは日本ではあまり知られていないけれどチベット文化圏(チベットやネパール、ラダック)では一般的な尊格だ。

 

【インドからやってきた神様?】

彼の特徴は妃ヴァジュラヴァラヒを抱いたヤブユムという状態だが、これは悟りへの道筋(智恵と方便)のシンボルとして男女の形をとったものです。

さらに言うとチャクラサンヴァラは青い身体で、ヴァジュラヴァラヒは赤い身体であるが

 

 

仏教では青は煩悩を焼き尽くす怒りの色。

赤は愛欲の色

 

 

という意味があって二つを合わせる事で悟りへと近づけるという意味ももっている。

 

 

チベットに歓喜仏が導入され始めたのは七~八世紀の事。

 

 

この頃インドでは女神崇拝が盛んになり、血と性の儀礼が盛んになっていった。

 

血と姓の儀礼というのは今でもネパールで行われている儀式の事で

 

ボクは何度となくカトマンズのヒンドゥー教寺院で信者が生け贄を捧げる光景を見てきた。

山羊や鶏を神様への捧げ物とし潰す光景は異様で目を背けたくなるような彼らのクレイジーさは頭に鮮明に残った位だ。

 

 

それと女神崇拝の中にはシャクティという思想がある。

 

 

シャクティというのは男の神様に女神が捧げるパワーの事で、女神が持つ生命力を神様に与えているという事である。

 

チャクラサンヴァラはそんな仏教文化の中で誕生した神様で性行為を修業に取り入れた

 

 

『無上ヨーガ・タントラ』

 

 

の時代には仏教の勢力に限りが見え始め、ヒンドゥー教の影響を受けながらも仏教のアイデンティティを取り入れた結果といえる。

だけどヒンドゥー教よりも仏教が勝っているというチベット人の思想がチャクラサンヴァラから見ることが出来る。

例えばヒンドゥー教の破壊神シヴァの特徴を持ちながらも足に踏みつけているのはシヴァと妃ウマーと言った具合に。

 

チベット仏教はヒンドゥー教的な仏教という意味合いが強く、ボクはネパールで何度となくヒンドゥー化するチベット人の姿を見てきた。

チベット難民の現在。ヒンドゥー教化するチベット人達

インドと中国という二つの大国に挟まれたネパールには両国の文化を取り入れた独特な宗教文化があって、旅人を魅了する神秘の国なのである。

 

【チャクラサンヴァラを見に行こう!】

ボクはチベット文化圏完全制覇を目指している画家で、仏教美術を求めちょくちょくゴンパ(寺院)におもむいている。

チベットの寺は日本の質素な寺とは違って、カラフルな壁画が沢山描かれているのが特徴だ。

 

壁画のテーマは四天王や仏様など様々で、中にはチャクラサンヴァラのような歓喜仏も描かれている寺院もある。

 

その一つが東チベットのサキャ派寺院ラガン・ゴンパ

 

この寺院には地元住民から信仰されている神聖な仏像の他にも美しい壁画を沢山見ることが出来る。

隠れたチベット美術スポット『東チベット・ラガンにある曼荼羅世界』

 

例えばヘーヴァジュラや緑ターラ菩薩。

 

 

そしてチャクラサンヴァラ。

 

ただし、ラガン・ゴンパのチャクラサンヴァラの壁画は布で顔を覆われ、どういった顔なのか窺い知ることが出来なかった。

これは強すぎる力をもっているから布のかけているのでラダックに行った際、こういった布をかけた仏像を何度も見たことがある。

 

 

 

強すぎる力・・

 

 

 

それは確かに存在していてラダックにある寺に行った時、布に覆われたヤマーンタカの仏像を前にボクは五体投地をしてしまった経験がある。

 

 

信仰心もないボクが何度も五体投地をする!

 

 

確かに『力』は存在していた!

 

 

チベット文化圏に行くと不思議な事が起きたり日本にはない文化、美しい仏教美術の数々を見ることが出来る。

 

 

だからボクは旅をする。

 

 

チベットの非日常世界を求めて。

 

 

あなたも知らない文化を求め秘境チベットに行ってみてはどうだろうか?

 

期待を裏切らないチベット世界がそこにまっている。

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