お寺でヨガや婚カツイベントを企画してきた法圓寺の副住職さんとは?

新潟県弥彦村にある法圓寺の事を知ったのはBL壁画で有名な国上寺周辺のお寺を調べていた時の事だ。

 

法圓寺は弥彦神社大鳥居の近くにある真宗佛光寺派のお寺で副住職の梨本 雄哉(なしもとゆうさい)さんはお寺でのヨガ教室や婚カツイベント等

 

地域やお寺を盛り上げる活動をしていてブログやSNSで活動を発信している。

で、法圓寺を調べていく中で雄哉さんがTwitterをやっているという事を知り今回
リモート取材を行うはこびになりました!

 

今回はそんな弥彦村の法圓寺と雄哉さんとの取材の話を紹介しようと思います。

 

【法圓寺の歴史】

湖山(こざん)法圓寺は1458年創建のお寺で本尊は阿弥陀如来。

1530年に現在の燕市吉田浜首町にお寺を建立して玄貞上人が住職となり『湖山法圓寺』となった。

 

1556年二世舜源の時に現在の弥彦村矢作に移転する事になる。

 

法圓寺の場所は弥彦神社大鳥居側にあり、近くまで車で走っていると大きな灰色の屋根が見えてくるので、そこが法圓寺である。

 

〒959-0305 新潟県西蒲原郡弥彦村矢作1960

詳しくはこちらの地図

■法圓寺HP

【法圓寺の見所】

法圓寺には平成13年に弥彦村有形文化財に指定された鐘楼と山門がある。

HPによれば鐘楼は安政三(1856)年、山門は安政元(1854)年に燕市吉田の今井孫兵衛の寄進によって改築。

鐘楼は平成25年に改修が行われ山門近くには改修前の鐘楼の屋根に使われていた鬼瓦が展示されています。

また境内には江戸時代の僧侶・歌人の良寛の歌碑と句碑があるが

五合庵で詩歌や書に勤しむ日々の中で托鉢の為に弥彦村におりた時に

法圓寺に立ち寄ったとの伝承があることから作られたものらしい。

 

因みに五合庵は日本各地で修行の後に良寛が20年間過ごす事になる庵で国上寺の境内にあり新潟県の文化財に指定されている。

 

【梨本 雄哉さんにインタビュー】

●お坊さんになった理由は?

雄哉さんはお寺生まれなのでお坊さんになったのは、実家がお寺だからという事だが

あえて高尚な気持ちで仰って頂いたのは、お寺を守る為に僧侶になりたいと思ったからで

その動機として弥彦村の中のお寺であり昔は近所のお婆ちゃんとかがお参りに来てくれて

可愛がってくれたからという事があるようです。

 

●お坊さんになって良かった事

雄哉さんは人と関わる事が好きな性格であり僧侶という立場だからこそ

その役割を入り口として、色々な方と関われたのは良かった事。

 

また、やりがいとしては色々な人とふれ合う事で

その方その方の足取り等を子孫にお話をして残して伝えていく事がやりがいであり責任。

 

●好きなお寺とは?

どのお寺も素晴らしい。どんなに古くてもワビサビがあって一つ一つ特色がある。

確かに一つ選ぶのは難しく、ぼくも色々なお寺に行ってきましたがお寺ごとに魅力があって、どのお寺も素晴らしい仏の世界だと思います。

 

また、弥彦のオススメ観光スポットとしては弥彦神社や大鳥居を除けば法圓寺であり

弥彦村有形文化財に指定されている鐘楼と山門を見て欲しいという事で取材の後日、ぼくは法圓寺にお参りに行き鐘楼と山門を見に行きました。

見事といえる彫刻の数々は芸術的であり美しいの一言でしたね!

●日々大切にしている事

とにかく人の気持ちに立って優しくあろうとする事。

この言葉の背景にはお金が無い人や困っている人に対するイメージや

SNSで誹謗中傷が起こっている問題の根幹は想像力が欠けてきている。

 

だからこそ一辺倒な見方をしてはいけない。

 

例えばお寺に対して協力的な人、非協力的な人がいた場合に区別してしまうと非協力的な人に「遇えない」という事が起きてしまうので

 

どうして、こういう考えになったのか?

 

その人の考えを自分で聞いて真心と優しさを持って接するようにしている。

 

●お寺を盛り上げる活動の理由

お寺での婚カツイベントやヨガ等、やりたい事をやってきた雄哉さん。

そうした活動をしてきた理由としては地域との結びつきを根差したお寺にする事で

 

昔は交流の拠点だったが今は限られた人しか来ない場所だという事への危機感がある。

 

だからこそ開かれたお寺にしないと維持が出来なくなっていく。

地域と共にあるお寺としてブランディングしていければと思っている。

●お寺を知って貰う為に必要な事

お寺はあって当たり前という事もあり宣伝活動をやってきていないので宣伝が必要。

SNSを整備して、お寺の事や雄哉さんの活動を知って貰う事で

方法としてはHP内にあるブログで活動の記事を書きSNSで広げて認知して貰う。

 

また、地域イベントに顔を出してお寺を知って貰うという事もしているようです。

 

●お寺の衰退について

 

寂しい・・・。

 

平成の三十年間でも違ってきている。

 

雄哉さんの子供時代にお寺へお参りに来ていた、お婆ちゃんが今でもお参りに来ている事や

お寺の構成員(婦人会)に若い人が入らない。

 

信仰する人が育っていない事への寂しさ。

 

どうすればよいのか自分なりに考えてやることをやる。

 

【まとめ】

今回初となるリモートでのインタビューでしたが中々リモートアプリがうまく使いこなせず、約束の時間より少し遅れての取材となりました(申し訳ありません!)

 

雄哉さんと話してみて率直に思ったのは

 

お寺という場所に対しての現状や知って貰う為にどうすればよいか?等

 

深く考えているお方なんだと思いました。

 

特に印象的だったのは『お寺の衰退』についてお聞きした時に

 

寂しい・・

 

と放った一言が雄哉さんの心の声として重く感じたし、取材の中で話してくれたストーリーがお寺に対して憂いているからこそ

雄哉さんの行動力に繋がっていると感じました。

 

そんな雄哉さんが住職になった時、法圓寺がどのようなお寺になるのか?

 

また、今後の活動に注目です!

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