絵画やイラストの完成図を頭の中でイメージして形にする最適な方法はあるのだろうか?
子供の頃から絵を描いてきたボクが思うに一番最適な方法はスケッチブックやノートに描きたい絵に関連する落書き等を描いていく事だと思う。
ボクは普段、画家として活動しているがボクがキャンバスに筆を入れるまでに行うアイディア張作りやイメージを形にする方法等を記事にしてみた。
【イメージを鍛えるには資料を揃える】
ボクの絵のテーマは主に悪魔や天使、チベットの仏像であるが頭の中で考えてノートにアイディアを描いていくという事はボクは余りしない。
というよりまず始めに資料を読んだり本に載っている写真を見たりする事から始まる。
資料というのは大切で自分の描きたい絵のアイディア作りには欠かせないアイテムであり
描きたい絵に関連した本を何冊か購入して読む事がイメージ力を鍛えるきっかけとなる。
例えばボクが普段読んでいる本の多くは当然と言えば当然なのだけれど
チベット関連、悪魔や天使のアート本が多く
ボクはこういった本を読んで頭の中でイメージを練りながらノートにペンを走らせるのだ。
ゆえにイメージ作りの第一段階は資料集めから始まる。
ボクの場合は宗教関連となってしまうが城やヨーロッパの古い町並みの絵が描きたいなら
お城や町の写真集やヨーロッパの歴史の本。
という具合に。
あえて写真集だけでなく歴史の本をチョイスしたのは歴史の本を読むと当時起こった事件や昔の文化が見えてくるので
描きたいテーマと関連する本は何冊かあった方がよりイメージを膨らませる事が出来るのだ。
ただ、こういった専門書は新品で買うと結構いいお値段のものが多いのが難点。
そのため最近ではメルカリでチベット関連や天使関連の本を買っているが
新品で買うより安く買えるし(大体1000円以内で)品揃えも多いので資料探しにはもってこいだと思います。
だけど資料を読んだ後に描いても中々イメージを形にする事が出来ない時がある。
【絵を描き続けてイメージの幅を広げる】
本を見ても絵の想像力が湧かないという時は、とにかく描き続ける事が必要だと思う。
どういう事かというと例としてオリジナルのファンタジー溢れるお城描きたい!
という時は本に載っているお城の写真を描き続ける。
模写のように正確に描かなくてもいいが、とにかく色々な城を描いていく。
描いていくとお城の共通点みたいのが見えてくるはずだ。
国によってお城の造りが違っているけど、その国によって城の形や窓の形等共通点がある。
お城は丘の上に建っている事が多い。
お城の形は宮殿のようや城から砦のようなもの等、沢山のバリエーションがある。
こういった感じである程度、お城の共通点が見えてきたら次は
自分ならこの場所に城壁を築く。
周辺を監視する搭を建てる。
本丸はここにする。
等お城のイメージが頭の中に広がってくるはず。
もしこの段階まで行けたら、お城の周辺には城下町が広がっている。
森や険しい山が見えるとかお城に関連する要素を盛り込んでいく。
このようにしていくと自分のイメージに近いお城を描く事が出来るのだ。
つまり一つの事柄からイメージの幅を広げるのは連想ゲームに近いものがある
実際のお城の特徴が分かると自分流のお城が描ける。
そしてお城が描けると周辺にあるものも思い付く(世界観が創れる)
今回は例をお城ととったが動物や人物等も同じような感じで描いていくとイメージ力が鍛えられるのだ。
因みに絵を描いていくと本を読んで特徴を捉えようとするためタッチが似てしまう事がある。その対策はこちら。
【映画からイメージ力を鍛える】
ボクはよくDVDをレンタルするが思い返せば映画に出てきた背景・セット等から絵のイメージが鍛えられているという部分があったのかもしれない。
映画に登場したシーンをそのまま絵にするという事がある訳ではないが、映画を観る事によって絵のインスピレーションを感じとる事が出来るのだ。
特にファンタジー映画に登場する背景・世界観というのは現実世界どこを探しても見つかる事が出来ないので
映画を観る事でその世界を感じとってイメージを形にするのだ。
さすがに気になるシーンをいちいち止めてスケッチするという事は無いが映画を観ていると
印象的なシーンが頭の中に知らず知らずの内に入って、絵を描くとやはりどこかしら影響を与えているという事がある。
またキャラクターのイラストを描くとき、どういう服を描けばいいか?
と考える時も映画に登場する衣装が役に立つ。
映画の衣装をそのまま描いてしまってはオリジナリティは無いかも知れないが自分流にアレンジを加えたり(ファッション関係の本を読んでアイディアをひねり出す)
描いたら衣装が似てしまったとしても単に色を変えるだけでも印象はガラッと変わってしまう。
他にもモンスターや悪霊のデザイン、戦闘機や戦車、架空の軍隊の制服のデザイン等
映画はアイディア作りの宝庫だと思うので
様々な映画を観る事はイメージ力を鍛えるのに大切な事なのである。
【音楽と想像力の関係】
ボクは絵を描いている時、音楽を聴いている時がある。
理由は音楽を聴くと集中力が上がるし
モチベーションアップに繋がる事があると思っている。
他にも想像力を上げる事が可能だからだ。
どういう事かというと音楽を聴いて、その音楽の雰囲気にあった事を想像する。
例えばアニメや映画のBGMを聴いて自分の世界観を想像して、それを絵にする。
ポイントは誰もが聴いた事があるような知っている曲を聴く事よりも
マイナーな音楽や映画音楽、クラシック等、音楽のイメージが頭の中で定着していないような音楽を聴くのがオススメ。
音楽を聴くという行為もイメージ力を鍛える方法の一つなので取り入れてみてはどうだろうか?
【旅に出て絵のイメージ力を鍛える】
絵を描いていると引きこもりがちになってしまう事がある。
そうなると中々頭のイメージが煮詰まってしまい、いいアイディアが出なくなってしまう。
そんな時にオススメなのが旅に出る事だ。
旅というと大げさだが散歩をするために外にでたり、気分転換に温泉に行ったりすると思わぬ所で絵のイメージが沸いてくる。
また実際に旅をしてみると近所では見ないような景色が広がっていたりして絵のインスピレーションを得られるので
中々イメージ力が湧かないという時は外に出て遊んでみるのもいいだろう。
ボクの場合は海外に行って日本にはない美しい景色を見ることで絵のイメージ力を上げている。
ただ海外に行くのはハードルが高いと思うので身近な所を旅するだけでもイメージ力を上げる事が出来ると思っている。
【まとめ】
ボクは天才じゃないので絵のイメージをポンポンと頭の中で浮かぶ事は出来ないが
本を読んだり音楽を聴いたり旅に出たりと
様々な刺激を受けていく事でイメージ力を上げているんだと思っている。
他にもイメージ力を上げる方法があるのかも知れないが以上が絵を描いていく上でボクが実践している方法である。
ボクはそういった事をやりながらスケッチブックに絵のイメージを描き続けているのだ。
中でも特に重点を置いているのが旅だ。
チベット文化圏制覇なんて壮大な夢を掲げてしまったが
何故そんな事をやりたいかというと勿論チベットが好きな事もあるが沢山の寺に行って美しい壁画を見ることで
絵のイメージ力を築き上げにいっているのが大きい。
ボクはこれからも旅をするし沢山の寺に行くと思う。
そしてそこで見てきた事が絵に活かされていくと思っているので
身体が動かなくなるまで旅は止めない笑
今回は絵のイメージ力を上げる様々な方法を記事にしてみたが実践するときは自分にあった方法を見つけてトライしてみてはどうだろうか?