数ある職業の中で『画家』という職業程難しいものはない。
ボクも画家のはしくれなので分かるが絵だけで食べていくのは難しく回りに聞いても絵で食べている人なんて余り聞いた事が無い。
画家の収入源となっているのは原画や絵の商品、絵の依頼が殆どであり有名な画家程それだけで生計を立ててる人もいるようだ。
ただそれは審査員と繋がりがあるような有名画家に弟子入りして絵画大賞をとった極々限られた人だけであり
殆どの画家の収入源は絵や依頼よりも会社に行きながら生計をたて絵を描いている人が圧倒的に多い。
それではあんまりだ。絵で食べていけないじゃん!
なんて思う人も多いかも知れないが現実的に考えて絵で収入を得て食べていける方法を8つ紹介しようと思う。
【コンペに応募する】
先程にも書いたように大賞とったりしないと仕事にはありつけないが賞を何度もとってれば人脈が広がり様々な仕事が貰えるチャンスがある。
ただコンペは30号以上の大きな絵が基本であり時間もかかるゆえ様々な所で出費がかさんでしまう(出品料や仮額代等)
また有名な賞であればあるほど応募者数は増える為、大賞とるのは至難の技だ。
因みにコンペごとに特色があるため自分の絵にあったコンペに応募するのがポイント。
【画廊・展示会】
一般的に画家が絵で収入を得る方法の中でメジャーなのが画廊や展示会に自身の絵を展示し絵を売る方法だ。
当然絵の値段が高ければ高い程、利益率は上がるが赤字になる可能性もある。
何故なら画廊によっては場所代を貸し出す為の展示費用が高額な所もあるからだ。
因みにボクの場合、絵が売れた場合『折半』という形をとっている。
また画廊のデメリットとしては当然ながら絵が沢山仕上げないと開催出来ないので一年間の個展や展示会は限られてしまう。
まして会社に行きながら絵を描いている画家が個展を開いて収入を得て生活する!
なんて、個展でどんなに絵が売れようと会社を辞めて絵で一本なんて限り無く難しい。
*ボクの事を言えば個展での収入は高くても会社で働く1ヶ月分の収益にしかならない。
むしろ画廊や展示会というのは絵をプロデュースする場所であり何らかの繋がりを持てる可能性を秘めた場所というのが大きいだろう。
【美術の教師】
絵で食べていきたいと思った人が目指す職業の一つが美術の教師(もしくは臨時講師)だ。
主な収入源は学校側からの給料で与えられたカリキュラムに沿って生徒に教えていく事になる。
画家活動は休日に絵を描くようにし個展を開いたりしたりして収入を得るという形をとる。
しかしボクの勝手なイメージだがこの場合、職業は教師で副業が画家なんじゃないか?と思ってしまう。
会社と同じで出勤時間があり予定は学校側が決められてしまう。
画家とはもっと自由で良いのではないだろうか・・?
また教師資格を取らないと美術教師にはなれないだろうしボクのような中卒上がりの人間には相当勉強しないとなれないだろう。
【絵に関わりのある仕事を探す】
美術の教師の他にも絵と関わりのある職業と言えば『画廊』『学芸員』『画材店の販売員』等がある。
画材店の販売員以外は難易度高めとしか思えないが・・
またジャンルは違ってしまうが絵が描ける仕事として『アニメーター』や『漫画家のアシスタント』がある。
アニメーターという仕事は出来高制で絵の数を多く描けば描くほど収入が上がっていくシステムでアニメ制作会社は都内を中心に多くあり地方に行けば行くほど少ない。
漫画家のアシスタントは漫画家の手伝い(トーンやベタ等パソコンによる作業が増えている)で漫画雑誌にアシスタント募集に応募し運よく通過すればアシスタントになれる。
収入に関しては漫画家から支払われるシステムになっている。
*マンガやアニメの専門学校ではアニメーターや漫画家のアシスタント、イラスト関連の仕事を探してくれたりする。
*因みに漫画家になるには各編集社の漫画大賞に応募し賞をとらなければプロデビュー出来ない。収入は漫画原稿一枚幾らという感じで値段は新人~ベテランとピンきり。
【美術教室を開く】
もし賞を沢山とったり海外で活動して画家として成功をおさめた等それなりの実績があれば美術教室を開いて絵を教えて収入を得る方法がある。
ただデメリットとして場所代がかかるというのと(自宅で開くというのなら場所代は必要ないが)人が集まるか不透明な所も大きい。
【ライブペイント】
路上で販売行為をするバスキングの一つで絵や絵の商品を売って収入を得る方法だ。
バスキングは日本よりも欧米の方が盛んで海外の画家の中には、それだけで生計を立ててる人もいる。
中には1ヶ月で100万以上という人も(*_*)
やり方は以下の記事を読んで欲しい。
【アプリで収入を得る】
最近テレビで紹介されるようになった副業アプリの中で『ココナラ』というものがありイラストや占い等、様々なアイディア商品の売買が出来る。
ただし『ココナラ』の利用規約によれば現物不可で絵を描く場合であってもデータ入稿というのが基本。
『ココナラ』だけで収入を得て生活なんてのは現実的に厳しいかもしれない。
あくまで副業という立ち居ちだ。
【ブログ】
最後に最も現実的な絵で収入を得て食べていける方法がブログである。
ブログと聞くと広告収入?と思いがちだがブログでファンを増やし自信のビジネスに誘導という形をとれば絵で食べている事も可能だ。
つまり有料の絵画教室や絵の商品ページに誘導という事である。
ブログは絵画教室等に限らずアイディアさえあれば様々なビジネスにトライ出来そうなので会社に行かないで収入を得たい場合ブログが最もオススメだと思う。
【まとめ】
以上のように絵で収入を得て食べていきたい場合、頭を使って方法を探さないと現実的に難しいという事がわかる。
絵と全く関係の無い会社で毎日八時間働くのがイヤなら自身でアイディアを捻りだし画家としての成功をおさめる他無いのが現状だ。
ただ、だからこそ棘の道の先にある『自由な画家生活』という未来を求め突き進んで欲しいと思っている。