オーストラリア・ゴールドコーストを南へ一時間程行くとバイロンベイという小さな町がある。
バイロンベイは美しいビーチ沿いにある町でサーファーや外国人観光客客が多く集まっている。
そんなリゾート地でボクがやった事は勿論観光・・
ではなくライブペイントだ。
ライブペイントとは簡単に言えば絵の路上販売・パフォーマンスでバスキングと呼ばれる行為の一つである。
そしてバイロンベイは数多くのバスキングを行っている人がいる事で知られている。
【バスキングとは?】
バスキングとは路上での販売行為・パフォーマンスをする事を言い、バスキングを行う人々の事をバスカーと呼ぶ。
バスキングの種類は今回ボクがやったライブペイントの他にも
ストリートで歌って稼ぐ歌手・音楽家。
手作りのアクセサリー・雑貨の路上販売。
路上でのヘアカット。
路上での占い(主にタロット)
習字パフォーマンス等・・。
面白い所ではバスキングと呼ぶか疑問だがバイロンベイの広場に行くと宗教団体やオーストラリアの有名な反捕鯨団体『シーシェパード』等の団体がテントを張り活動している事だ。
またバイロンベイではバスキングの他にも駐車場で大きなマーケットが主に日曜日に開催されパフォーマーが活動したり様々な出店が開かれている。
【バスキングの魅力】
ボクはライブペイントをしている最中、ヒンドゥー教団体の方に声をかけられヤントラ(ヒンドゥー教版曼荼羅)について教えてもらったり一緒にバスキング?を行ったり
他にも何故だか知らないが通行人に合掌されたり(宗教の絵を描いているため?)
地元アーティストからオーストラリアの絵・絵の商品の価格について教えてもらったり日本では中々出会えない人々と会えるチャンスがあるのもバスキングの魅力の一つである。
【稼げるバスキング(職種)はあるのか?】
また忘れてはいけないのが一攫千金のチャンスがある事だ。
聞いた話ではバイロンベイで大金を得たなんて話もあるが
ただし、それは一人一人のやり方が大きいという事だろう。
つまり『稼げます』と言っても初めてバスキングをして『稼げた』というのは難しいという事なのだ。
ただし稼ぎやすい職種はあるという事。
ボクが見た所、ストリートミュージシャンのチップボックスを見ると小銭が何枚も入っているという事がある。
絵を描いてるボクの近くでチャリンチャリンと小銭の投げ入れられる音を聞くと中々絵が売れないボクにとってはやるせなくなる。
楽器引けたり歌を歌える人はかなりそれだけで強味があるようだった。(実際に稼げるか不明だが)
ボクがやっているライブペイントは初めてでは中々に難しいという事が現実。
売れてる人は売れてるのだろうが、それはオーストラリアに合った絵を描いてるからだろうと推測できる(動物や海がテーマの絵)。
ボクの場合、仏教の絵や天使の絵で一部の人には受けるのかも。
因みにバイロンベイでポストカードやポスターを作るならこちらの記事を読んで欲しい。
【バスキングに許可証は必要なのか?】
バスキングを行いにあたり問題になるのが許可証(パーミット)が必要かどうか?
少なくともバスキングと呼ばれる行為は法律的にみて微妙な行為だがバイロンベイで許可証が必要という事は聞いた事がない。
*ボクはバイロンベイでライブペイントを行うに辺り事前にやった事がある人に連絡をとり様々な情報を得た上でオーストラリアに行った。
ただし将来的にバイロンベイでのバスキングに対する
法整備のようなものが整えられるかもしれない。
またバイロンベイでバスキングは可能だが他の都市や国によっては許可証や講習が必要になってくるので注意して欲しい所。
追記:後に確認したところバイロンベイでも許可が必要になったとの事。
【一体どのような場所でやるべきなのか?】
バイロンベイでバスキングを行う場合3つの場所が考えられる。
一つは『ビーチ周辺の広場(ビーチは不可)』。
ビーチに来る観光客が多く一見バスキングには最適な感じがする。
ただし海風が強い上、猛烈な陽射しとボクがキャンプした安宿から、かなり歩かなければならないのが難点。
特にボクの場合、絵の具やらポストカードやら持ち運びしなければならないので大変だった。
またビーチ周辺の広場では毎日のように歌っているオジサンがいて彼がいると独演会場になってしまうのでライブペイントしても見向きもされないという事がある(^-^;
そこでボクは町中でする事にした。
これが二つ目の『店の前、角』といった場所だ。
店周辺は観光客も多くストリートで活動するミュージシャンや露店商の姿も見ることが出来、一番オススメな感じがする。
確かに店周辺でやってみたらコワモテのオジサンから絵を買ってくれたりボクの絵に興味を示す人が何人もいた。
だが注意して欲しいのが店周辺はバスキング禁止の可能性が高いという事だ。
ボクが町でやって三日目、店の人かは不明だが声をかけてきた男性が
「店の前でバスキングしてはいけないよ」
と声をかけてきて直ぐにボクは撤収する羽目になった。
翌日同じ所を通ると店の窓越しに
『ノーバスキング』
の張り紙が・・
またストリートミュージシャンや露店商が姿を消しバスキング出来ないようになのかバリケードのような物が設置されている。
ただその後何日かしたら再び露店商が同じ場所でアクセサリーを売っていたが、こんな事が続けば必ずバイロンベイでバスキングに対する何らかの措置が行われると思った。
あとバイロンベイで出会った日本人の話によると夜、店が閉まった後にバスキングをする人々がいるそうだ。
店側のクレームを避ける為?
ボクはこのような事情と町中まで歩くのが嫌になり場所を変える事にした。
因みに1月に入った後ボクは店が閉まる18時以降の街中でもやるようになったが人通りも多くなり画家やはり歌手達が集まり中々賑やかになっていた。
もしも街中でバスキングするなら18時以降がオススメだ。ポリスや店の人から咎められる事はないし許可証の確認もないので。
三つ目の『広場』
人通りは町中よりも落ちるが少なくとも誰かに怒られる心配がない安全な場所だ。
そして余り歩かなくて済む!(どんだけ歩くのイヤなんだよ)
実は広場でライブペイントする頃になると持ち運びが簡単なスケッチブックにペンで絵を描くという簡単なものになっていた。
ただそれでも絵やポストカードがたまに売れるので広場で続けているのだ。
*アクリル絵の具を使った絵はちゃんとキャンプ場で描いてます(*^^*)
他にも広場では露店商やストリートミュージシャン、各団体の活動場所となっていてバイロンベイでバスキングをするには最適な場所だと思っている。
場所はインフォメーションセンターやバス停の直ぐ近くでドリームキャッチャーが掛けられている大きな木が目印だ。
その木のおかげで厳しい陽射しも避ける事ができオススメだ。
【バスキングの期間を考えてみる】
ボクは2ヶ月半のオーストラリア往復航空券を買う前、友人の叔父さんから
「そういった事(長期間)は何度かやってからやるんだよ。」
と言われた事があり実際にやってみて稼げない日々が続いているのを思い返せば正にその通りだと思った。
そのせいでかなりバイロンベイでの生活はキツイものになってしまったので、その事は別の機会にブログで書くとして
もしもバスキングやライブペイントをやってみたいと思ったら短期間やる事をオススメする。
全財産なげうってライブペイントしよう!(自分の事(^-^;)
なんて無茶はいけない。
【バイロンベイでバスキングをする際は英語は必要なのか?】
英語喋れないより喋れた方が得だろ!
というのは当たり前の事で英語もろくに話せないボクがやってみた率直な感想は絵やポストカードを売ることは出来る。
ただ、それ以上は難しいという事だ。
つまり絵の説明(特にボクの場合、宗教画なので事前にネパールで買った仏教の本を持ってくれば良かったと後悔(TT)や絵の依頼、話しかけてくる外国人の言ってること等だ。
欧米人はボクが英語が出来ようが出来まいがネイティブなイングリッシュでドンドン話しかけてくる。
もはや翻訳アプリの隙さえわたしてくれない・・
故に聞いて理解しようとする頭が必要である。
【バスキングで人を惹き付ける方法】
歌を歌える人や楽器を使える人は別としてボクのように対面商売形式の人はどうすればいいのか?
それは目立つ事だ!
例えばこういう事が考えられる。
■商品を派手に地面に広げてみる
理由は注目させる為で見た目がショボイと思われるよりも色々と商品を並べ立てて華やかにさせるのがポイント。
■目立つ服装でやってみる
ボクは派手目なTシャツを着てライブペイントをしたが浴衣やコスプレをしてバスキングをするのも面白いかもしれない。
■音楽を流してみる
ボクの場合マントラアプリを流してたが、人間は音があると聞き耳をたてるため集客の為に音楽を流すのはアリだ。
■絵を描いてる姿を見せつけてやる
こいつスゲーなと思わせる為で地元のアクセサリー売りも作りながら販売していたり、商品の楽器らしきモノを振って引き付けてる姿も見た事がある。
等色々考えられる。
これもやり方次第で売れるか売れないかが直結しそうな議題なので、もしバスキングをしたいと思うなら色々と自分で考えてみるといいだろう。
【最後に】
色々とバスキングについて書いてきたが、もしも海外でバスキングしたいと思うなら失敗前提で望んだ方が得策だと思っている。
失敗前提ならリスク回避に日本にいる間に色々と考えられるしボクみたいに全財産持ってく!
なんて発想にはならないからだ。
ただバスキング・ライブペイントは様々な出会いや楽しさがあるため、もしバスキングやるか迷ってる人は先ず短期間やってみるのがいいだろう(貧乏になるよ!)