独学で絵を描き続けて画家になるのは可能なのか?否か?
答えは可能である。
と言っても画家の定義は曖昧であるため自分は画家だ
!
と言ってしまえば画家なのだが・・
画家の定義に関して言えばボクなりの考えでは自分で絵を描いて画廊やネット等、何かしらで絵を売っているならば画家なんだと思っている。
ただ絵とは関係ない仕事をしながら休日に描く日曜画家(アマチュア画家)と絵や絵関係の仕事だけで生計を立てているプロの画家とは分けた方がいいと思うかもしれないけれど・・
趣味ではなく本業としてやっていきたい!
と思うならばやはり絵のレベルは高ければ高い方がいいと思う。
これはボクの個人的な考えだがファンがつけば多少上手くなくても絵を欲しいという人が現れるかもしれない。
この事はオーストラリアにいる知り合いの画家ヴァンさんの話で裏付けてくれた。
ボクはバイロンベイで彼と出会った後、連絡をとってみたところ
なんと彼は絵だけで生計を立てているというのだ。
具体的にいえば絵やデザインの販売・壁画から収入を得ていて彼によれば壁画は特に儲かるらしい。
その事を聞いたボクは絵で食べていく秘訣を聞いたら
日本とオーストラリアでは事情が違うから・・
と前おきしながらも、色々な人に自分の作品を知ってもらう事だ。
とボクにアドバイスしてくれた。
彼の言うように海外だと日本のアート環境が違うから絵に対する感覚も違ってくる。
それでもヴァンさんのアドバイスは画家で食べていきたい人にとって為になる言葉だと思った。
だからネットで色々な人に絵や自分の活動を知ってもらう事は画家としての成功を秘めているんだと
ヴァンさんの言葉からボクは感じ取った。
ただ絵で食べていきたい時、商品として絵を描く以上はそれなりの画力があった方が見応えもあるし商品価値がつくから上手ければ上手い方がいい。
(絵画コンテストの賞を何度も受賞していればそれだけで付加価値がつく)
では商品としての絵を独学で学んで描く事は出来るのか?
という事を考えいこうと思う。
【独学で絵を学ぶという事】
独学で絵を学ぶとは読んで字の如く美術大学やプロの画家の下で修行しないで独自で絵を学ぶという事だ。
メリットとしては誰かの教えを受けないで絵を描く以上
既存の描き方に縛られない自分だけのスタイルの描き方や世界観を創る事が可能だ。
デメリットは上達するまでに時間がかかり教えてくれる人がいないので筆の使い方や絵描き方も自分で考える必要がある。
反対に学校で学べば絵を描くテクニック、デッサンの描き方等を学べるが残念ながらボクは美術大学に行っていないので詳しい事はわからない。
ボクの場合はマンガ専門学校で漫画家になるためマンガの描き方や作り方を学んだが結果的に絵描きの道に進む事になった。
そんな道のりがあったせいかボクは絵の勉強方法は自分で探りながら学ばなければならなかった。
【独学の楽しい勉強方】
ボクが絵を描き始めた時、筆の種類や絵の具の種類を考えず、ひたすらに絵を描きまくっていた。
なんだか知らないけれど絵を描きたくて描きたくて仕方なかった。
教室で必死にマンガ制作をしている同級生たちを横目にボクは卒業後に約束された個展の為、絵を描き殴っていたのだ。
一人エプロンして絵を描いているボクは完全にアウェイな感じだったが正直マンガよりも絵の方が楽しかったのだ。
(それが後に漫画家挫折へと繋がるのだが・・)
マンガよりも絵メインにしたのは個展のこともあったが絵は沢山描いた方がいいと思ったからだ。
繰り返しやる事で上達するのは絵の場合、顕著に現れる。
ボクは子供の頃に初めて絵を描いて、中学~今に至るまで形は違っても絵というものを描き続けた。
するとどうだろうか?
10年前の自分の絵。
5年前の自分の絵。
そして今の絵。
自分でも明らかに変化していると気付く。
ただボクの絵が変化を見せたのは独学で絵を描き続けたからではなかった。
以前ボクはチベット文化を学ぶためネパールで仏画を学びに行った時
そこで初めて筆の使い方、絵の具(岩絵の具)の使い方等を師匠となる絵師達から学び
帰国後、いつも使っていた安い筆から細密画用の筆に持ちかえアクリル画を描いた所・・
明らかな変化にしていたのだ!
あの日々の成果が目に見える形で現れたと思った。
だから思うに絵のスキルを一段階上げるには誰かから教えて貰う事がベストだという事なのだ。
【まとめ】
この記事をまとめてみると、独学で絵を学んで収入を得るのは可能である。
そして、たとえ美大等に通っていなくても絵は描き続けていれば上達する事が出来る。
ただ早く技術を上げたい時は誰かから教えを乞う事でレベルが上がる。
が、それを行うとお金もかかるので自分にあったスタイルが必要だという事である。