【着こなせ!】ネパールの帽子トピーと様々な民族衣装のコーディネイト術

『ヒマラヤの国ネパール』の帽子と言えばトピー帽を思い浮かべる人も多いだろう。

トピー帽とは伝統的なネパールので主に男性用として被られている(ただ、実際は女性で被っている人もいて現在は男女兼用的な帽子だ。)

【ネワール族の民族衣装】

トピー帽は礼装用の帽子と、普段用の帽子と分かれていて、礼装用の場合は黒、普段用は柄のトピーを被る。

 

しかし、近年ではトピー帽を被る人も少なくり、ネパール伝統の民族衣装も着る人もめっきり少なくなった。

 

因みにネパールの民族衣装というのは、

 

男性用の場合、トピー帽とダウラ・スルワール(丈の長いシャツのようなもの)にベストを着込む。

女性用の場合、チョロ(体にフィットした着物のような民族衣装)と世界的美しいとされるサリーを身につけるのだ。

 

ただ、近年ではクルタ・スルワールというサリーに替わる民族衣装を着ている人が多い。(元々は西北インド・パンジャーブ地方のシーク教徒の女性用民族衣装)

実際ネパールに行ってみると、サリーを着ているのは年配の人が多く(トピー帽とダウラ・スルワールも同様)クルタ・スルワールを着ているのは若い人が多く、カトマンズといった都会では特に顕著である。

 

【ネパールの様々な民族衣装】

チョロやサリー、トピー帽というのはネパール建国の民族であるネワール族の民族衣装なのだが、多民族国家であるネパールにはその他にも多数の民族衣装が存在する。

例えばタマン族というのはネパール北部の標高の高いエリアに多く住んでいて、主にチベット仏教を信仰している。

 

故に、仏教色豊かな民族衣装を着ていて、インド北部の山岳帽によく似た平たい帽子を被っている(チベットの祈願旗タルチョーに使われている赤や青等、色鮮やかなラインが入っていて、土手もお洒落な帽子だ。)

 

因みにチベット文化圏各地で見ることが出来るタルチョーについてはこちらの記事を読んで欲しい。

チベットを彩る祈願旗タルチョー『聖地に飾りまくる目的と購入場所とは?』

また、タマン族の女性用民族衣装もネワール族同様、体にフィット物で、丈の短い着物と巻きスカートを着ている。

 

男性用はゲリ模様(ネパールの伝統的な模様)が入った帽子、ベストやズボンを履き、女性用よりもシンプルなデザインだ。

ネパール北部ヒマラヤ山脈麓に住んでいるシェルパ族や中国の文化大革命でチベット本土から逃げてきたチベット人達は伝統的なチベットの民族衣装チュバテンガロンハットのような帽子を被り、数珠やマ二車を回したりしている。

因みに数珠やマ二車(1回回すとお経を唱えた事が出来る法具)を回すのは、来世はよりよく生まれ変わって欲しいと願っているためだ。)

チベット関連と言えばダライ・ラマ14世が着ている事で有名なエンジ色と黄色の配色が目を引く法衣だが、何故僧侶が明るい黄色を使った法衣を着ているかというと、黄色は俗世を絶った色何だそう。

 

また、ボクは見たことが無いが白い色の法衣も存在し、これは密教の僧侶を表している。

 

法衣と言えば、チベット仏教の始祖パトマ・サンヴァパの教えを受け継ぐニンマ派(古派の意)は実際は法衣を着なくても良いらしく、以前チベット仏教の聖地ボダナートで見た全身真っ青な法衣を着た僧侶はオーダーメイドの法衣という可能性がある。

(チベット土着の宗教ボン教はチベット仏教の法衣の黄色の部分が青になっている。)

 

チベット仏教関連になびいてしまったが、ネパールには数多くの民族が存在するためその数だけ民族衣装も存在する。

(ただ、正月などのお祝いごとでも無い限り中々見ることが出来ないが・・)

 

因みにカトマンズにある国立博物館では美しい仏像や仏画を展示している他、ネパールに住んでいる民族が民族衣装を着た人形達が展示されている場所があり、ネパールの歴史と共に見ることが出来る。

剥製なども見ることが出来るが2017年現在、2階の王室縁の展示物は見れない状態になっている。

■国立博物館の行き方・料金について

ネパールの仏教美術を間近に見れる国立博物館の行き方

【民族衣装をファッションに取り入れる】

ネパールの民族衣装はシンプルなデザインのモノが多く、エスニック衣料同様着こなす事が出来る。

例えば、ボクが日常的に着ているチベットの民族衣装はシャツ一枚だけでも存在感があり、他のファッションには無い個性的なカラーを表現できる。

(画像のシャツは赤だが、他にも白や黄色等様々なバリエーションが存在し、生地はシルクやコットンが多い。)

 

因みにチベット人達はシャツの上にチュバを着たり、数珠やトルコ石のネックレスを首に幾つもかけ土手もお洒落で、お祭りの日になると、これでもか!

という程の盛装をしたチベット人を多く見ることが出来る。

チベットシャツの下はジーンズやチノパンを履く事でカジュアルに着ることが出来るので、存在感あるチベットの民族衣装でも普通に着こなす事が出来る。

 

また、ネパール伝統のゲリ模様をあしらったタマン族の帽子もボクのお気に入りで、男女関係なく被ることが出来るのでオススメで、よく顔の形によって帽子のデザインを変えるという事も無く便利である。

 

冒頭で紹介したトピー帽もそうだが、民族衣装はちょっと・・

 

という人でも帽子だけ被る事で、いつも違った雰囲気を出す事が出来るので普段とは違ったファッションをしてみたいという人にオススメしている。

 

ボクが運営している民族衣装屋『カイラス』では日本では、まず見ることが出来ない多種多様なネパールの民族衣装を多数紹介しているので、民族衣装や個性的な服をお探しの方は是非1度訪れて欲しい。

■民族衣装屋『カイラス』はこちら

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