インド北部に広がるヒマラヤ山脈麓ラダックにはチベット文化が根付いているラダックという地域がある。
ラダックには仏教を信仰するチベット系少数民族ラダッキ達が独自の文化を守り質素な暮らしをしている。
インド秘境の地ラダックについて詳しく書いた記事もあるので興味のある人は読んで欲しい。
【ラダックの民族衣装】
ボクは始めてラダックを訪れた時、彼らの文化に触れ感動を覚えたが、それと同時にラダッキの民族衣装
『ゴンチェ』
はシンプルなデザインながら格好良く、その存在を知ってから絶対買ってやろうと思っていた。
ゴンチェはラダックを象徴する伝統的な民族衣装で、又の長いコートのような作りになっている。
作りは夏用の薄手の物と冬用の分厚いナンブーという布地で作られた物があり、大豆色のような色をしたゴンチェが一般的だ。
また、ラダックには、この民族コートの他にも伝統的衣装が数多く存在している。
例えばボクを驚かせたのが『ベラク』
ベラクはラダック人女性が催事の時に頭に被るヘッドギアで数多くのトルコ石をはめた独特なデザインのヘッドギアは、まるでコブラのようだった。
実は本当にコブラを象徴していて、このコブラとトルコ石は水の精霊ルーを象徴していると言われている。
ボクが始めてベラクを見たのはマト・ゴンパで開催されたチャム『マト・ナグラン』だった。
チャムとはチベットの仮面舞踏祭で、神々に扮した僧侶達が二日間かけ踊りが披露される。
ボクがラダックに来た目的がチャムを見る事だったが実際に、この目で見た光景は、正に非日常的世界であった。
ここぞとばかりに美しい民族衣装を着た人の中にはベラクを初め、ゴンチェに『ボク』と呼ばれる民族コートを着た女性の姿もあった。
このコートに合わせるのが『ティビ』という帽子でシルクハットのような作りになっている。
ラダックは今なを民族衣装を日常的に着ているチベットとは違い、現象傾向にある。
【ゴンチェを買いに行こう!】
荘厳な仮面舞踏の世界を見たボクはスピトク・ゴンパやティクセ・ゴンパで美しい壁画の数々を見て回った。
ボクのもう一つの目的は仏教画の勉強の為にラダックの壁画を見る事で、比較的新しいチベットの壁画とは違い、古くからあるホンモノの仏達の壁画や仏像の数々はボクに感動を覚えさせた。
帰りの日が近くなったボクはラダックのお土産を探すべく中心地レーを捜索。
目的はラダックの民族コート『ゴンチェ』!
とは、言っても売っている人は見当がついていた。
ボクは生活費の節約の為、イスラム教のパン屋街で売っている一枚20ルピーしかしないパンを毎日のように食べていた。
そのパンが売っているパン屋街の道中に民族衣装店があり、幾つもゴンチェが売っているのを見ていたからだ。
ボクは早速、その店でゴンチェを購入し着てみると、どこからどうみてもラダック人!
等といっ事はなかったらが、スゴく気に入った!
そして、ゴンチェを着てゲストハウスに戻る道中、ボクに一人のラダック人が声をかけてきた。
彼は帯屋さんで様々な帯を売っている。
その日ボクは帯を買うことは無かったが最終日の前日、買いに行く事になったが帯屋だけあってカシミアやコットン等、様々な種類の帯が売っていてボクは二つ買って後にした。
こういった専門店は幾つもあって帯屋の他に民族靴である『バブー』というフェルト製の靴やトレッキング用品を売っている店が幾つもあった。
実はラダックはトレッキングスポットとして有名でヒマラヤ山脈に登ることが出来るのだが、山登りが苦手なボクは進んで登ることはないだろう・・。
レーでお土産を買った後、ボクは早朝の便に乗るため知り合った日本人と共に予約していたタクシーに乗り込み空港に向かうのであった。
さらばラダック・・。
【ラダックのチベット人街】
ラダックにはチベットから亡命してきたチベット難民キャンプがある。
その場所はレーから南東約七キロにあるチョグラムサルという道路沿いに広がる町で、チベット子供村といったチベット施設が幾つもある。
こういったチベット人の町はラダック以外にもあってネパールはボダナートやファルピン、パタン等、幾つもあって近くには必ずゴンパ(寺院)があって、チベット人の信仰を受けている。
特にボダナートは沢山のゴンパがあり、朝夕と数え切れない程のチベット人や仏教徒が祈りを捧げながら巨大ストゥーパの回りをコルラ(巡礼)していく。
その光景は正に強烈な祈りが作ったチベットでは見ることが出来ない世界で圧倒していた。
そんなチベット人の民族衣装も紹介しようと思う。
チベットの民族衣装で有名なのがチュバという民族コートで男女問わず着用している。
短ジャケットもあり、ボダナートの民族衣装店では冬用のジャケットやシャツ、帽子等が売っている。
同時にゴンパも多い為か仏具仏画店も多く、チベット人経営のチベット料理(モモ、タントゥク等)を食べることが出来るレストランも幾つもある。
ボクは以前、この聖地ボダナートで仏教画の勉強の為に3ヶ月間(英語もろくに喋れぬまま)学んだが、その時の事を記事にしたので読んで欲しい。
【ゴンチェのコーディネイト方法】
ボクは日常的に民族衣装を着ているがゴンチェは存在間があるので一枚あればラダックファッションが完成する。
だがラダック人は他と差別化するために色々な帯を巻き独自のファッションスタイルを作っている。
ボクの場合、それにネパールのタマン族の帽子を被っているが旅をしていると結構評判がよく、空港でインド人から
「どこで売っているの?」
とか、レーを歩いているとラダック人の婆さんから
「似合うよ」
とか
こういった事が海外ではよくあった。
ボクなりの考えでは外国人と仲良くなるためには、その国の民族衣装を着て海外に行く事が最もベストな方法。
ボクは何度も現地の人からファッションスタイルを褒められた事があった。
そのせいかボクは海外に行くと民族衣装を着て旅をする事が多くなり、それが仲良くなるキッカケを作るんじゃないかと今でも思っている。
ボクが運営している『カイラス』ではチベットの民族衣装を売っているが、ここで紹介している民族衣装を着てチベット文化圏を旅するとチベット人達と仲良くなるキッカケを作るかも知れないので、美しい民族衣装の数々を見に行ってほしい。
民族衣装店『カイラス』はこちら。