ネパールのチベット絨毯製作工房を訪ね、難民の『今』を知る

ネパールのパタン郊外にあるハンディクラフト・センターに行ってきたが、ここはチベット難民が作り上げた美しいチベット絨毯の販売と製作風景を見学する事が出来る。

 

■ハンディクラフト・センター

open:日~金9:00~12:00、13:00~17:00

休み:土曜、祝日

料金:無料

移動費:タメル~チベット難民キャンプ(タクシーで600ルピー)

 

ボクはチベット文化に興味があるため、ネパールにおけるチベット難民の『今』を取材がてらにチベット難民キャンプに味を伸ばした。

外国人に人気のツーリストエリア・タメルからタクシーで30分程で行けるパタン郊外にあるチベット難民キャンプは1959年頃のチベット動乱で故郷を追われたチベット人達が暮らす居住区で、近くには難民キャンプの運営・難民の教育、福祉に一躍かっているハンディクラフ・トセンターがある。

そう、このセンターで作られた絨毯の売り上げ金は難民キャンプに注がれ、チベット難民達の為に使われるのだ。

チベット絨毯は日本では馴染みが無いが西洋では人気があり、美しい吉兆模様や虎の姿の絨毯等、どれもペルシャ絨毯には無い、チベットらしい絨毯ばかりだった。

オリエンタルな柄が美しくボクは一枚欲しかったが高額で、そもそも旅するバックパッカーであるボクに荷物となるような物は要らない・・

 

と思ったので諦める事にした。

 

またチベット絨毯を販売している場所ではダライ・ラマの写真がデカデカと掲げられていたが、チベット本土では処罰の対象となっている。

 

例えばチベット人にダライ・ラマの写真を渡しただけで国外追放にされたり、渡された方はどうなるか分からない。

 

このような信仰の自由さえも制限されているのがチベットなのだ。

 

とはいえボクが訪れた東チベットのゴンパ(チベット寺院)ではひっそりとダライ・ラマの写真が掲げられていたり、公安に見つからないように信仰を保っているのだ。

だがネパールでは彼らが崇拝するダライ・ラマを大っぴらに公言出来るため毎年のようにチベットを脱出するチベット人が後を絶たないのだ。

そんな彼らが作るチベット絨毯だがハンディクラフト・センターでは貴重な製作風景も見学でき、製作工房をのぞいてみるとチベット人のおばさん達が何十人も手作業でカーペットを作っていた。

 

ガッチャン、ガッチャン、ガッチャン

 

幾つもある機織り機が絨毯を織る度に音がなり仕事してるな~

と思った(当たり前か)

 

そういえば工房では宗教音楽が流れていたが、ネパールでは何処でもよく音楽がなっている。

 

チベット人もネパール人も音楽が好きなのかも知れない。

 

チベット絨毯の製作現場を一通り見学したボクは道路沿いにある小さなゴンパに行こうとしたら、ゴンパを見張るように犬が・・!

 

行くかどうか迷っている内に開いていたゴンパの門は鍵守に占められしまった。

 

・・やはりボクは犬がダメだ(´Д`)

 

恐怖を感じざる終えない!!

 

とりあえずチベット難民達の『今』とチベット絨毯製作風景を見ることが出来たので、犬の影に怯えながら足早に立ち去ったのだった。

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