ネパールといったチベット文化圏を歩けばマ二車やマ二練と並び、必ずと言っていい程設置されているものがある。
ストゥーパである。
【ストゥーパとは?】
ストゥーパ(チョルテン)とは日本語で仏塔を意味し元々は仏陀の仏舎利(遺骨)を奉った塔型の建造物である。
ボクにとってこのストゥーパも仏教美術を感じられる手軽なおすすめポイントだ。
チベット文化圏を歩けば様々な形のストゥーパを見ることが出来る。
シンプルながら存在感を放つストゥーパ。
あらゆる所に装飾模様が施された美しいストゥーパ。
釈迦牟尼仏陀が描かれたストゥーパ。
ネパールではストゥーパを小型化させた、あらゆる所に仏陀や装飾模様の彫刻を施されたチャイティヤと呼ばれるものもある。
このチャイティヤは職人達の素晴らしい技術を見ることが出来、よく見てみると一つ一つ違う装飾模様が施されている。
なんと美しいストゥーパなのだ。
「こんな手の込んだものを造れるのか‥」
「この装飾模様はボクの絵に活かす事が出来るな‥」等と思いながら見学するのだった。
このチャイティヤが数多く見ることが出来るのがネパール最古の寺院スワヤンブナートである。
【『モンキー・テンプル』スワヤンブナート】
俗にゆう『モンキーテンプル』ことスワヤンブナートは小高い丘に頂く仏陀の目が四方に描かれたストゥーパが有名な場所だ。
このスワヤンブナート寺院内には数多くのチャイティヤやストゥーパが設置されていてその一つ一つをじっくりと鑑賞するのもいいだろう。
ただ1つ気おつけたいのはオサルだ。
モンキーテンプルと言われる位オサル達に占領されている。
買い物袋やペットボトルを持っているとオサルに襲われる可能性が高い。
現にそのようなものを持っていた事により襲われていた人を見かけたことがある。
ヤバイ!狂犬病になる!!
等と動物を見るといつもビクビクしてしまうボクなのであった。
【『世界一大きいストゥーパ』ボウダナート】
ネパールで忘れてはいけないのがチベット仏教の聖地ボウダナートだ。
ボクは以前タンカ(仏画)を学ぶためボウダナートに訪れた事があるが衝撃を受けた。
あの仏陀の目が描かれているハルミカがきれいに無くなっていたのだ!
後で聞いたのだが2016年4月に起きた震災により崩れ去ったというのだ。
ボクは地震の恐ろしさを知った‥
そしてあの時の恐怖はボウダナートの人々に刻まれている事も‥
ただ最近このストゥーパは復興を果たしたらしい。
‥よかった!よかった!!
もしボウダナートを訪れたなら是非周辺を散策して欲しい。
周辺には20を超えるゴンパ(チベット仏教僧院)があり、美しい壁画やチベット装飾を見ることが出来る。
因みにボウダナート‥
朝と夕方に最も人が集まり、仕事に行くためにお祈りするネパール人、マ二車を回しながらマントラを唱えたり五体当地を繰り返すチベット人、ゴンパでお勤めするラマ僧の人達を目にする事が出来る。
余談だがストゥーパすぐ近くにあるサンゲトン・ゴンパでは朝8時半位までラマ僧のお勤めの時間らしく宗教音楽がゴンパから流れてくるのを記憶している。
繰り返しになるがチベット文化圏には様々なタイプのストゥーパが存在するからチベット文化圏を旅する事があればストゥーパを一つ一つじっくりと鑑賞するのもいいだろう。