アサテラの会の会長さんが語る『しばた寺びらき』の裏話とは?

新発田では年一回、寺町の十二のお寺で『しばた寺びらき』というイベントが開催され賑わいをみせる。

 

今回初めて『しばた寺びらき』に行ってみたが3年ぶりの開催という事で沢山の出店やお寺独自のイベント等が催され、コロナを忘れさせてくれるような明るいイベントであった。

このイベントの仕掛人の一人である『アサテラの会』の伊藤正仁さん

伊藤さんが会長を務めるアサテラの会とは毎月一回、朝のお寺で集まってお勤めや座禅等の体験などをした後、お寺で食事を行ったりする(2022,7月現在コロナの影響で当面食事は行わない)

また一般市民有志による任意の団体(宗教団体ではない)で

 

「地域のお寺を巡り、お寺の魅力を知る」

 

ことを主な目的として活動している。

新発田市のお寺を中心に毎月第三日曜日の朝8時~9時の間、活動を行っている。

※アサテラ新聞を参考

活動等の詳細はアサテラの会のブログへ

http://asatera.blogspot.com/

今回以前取材した相円寺さんのご紹介により伊藤さんとご縁を頂き取材をさせていただく事になったので

その時の話をまとめてみたのでご覧下さい。

【伊藤正仁さんにインタビュー】

●お寺を好きになった理由は?

イタリアに新婚旅行に行った際にキリスト教の教会が素晴らしくて良いなと感じたけど日本もカッコいいと思ったので京都・奈良のお寺へ参拝。

その後地元のお寺が気になった伊藤さんは地元のお寺を中心に参拝し、ご住職から為になるようなお話を聞いたりした。

 

お寺を行っている内に仲間も出来てきて定期的にお寺を回れるような会が出来たらいいな、と思ったのがキッカケで『アサテラの会』が誕生した。

●アサテラの会で大変だった事

初めは10人位だったが会を重ねる毎に30人、50人と増えていき大変な事もあった。

またアサテラの会を始めた当初は朝七時~八時半と早く朝起きれないという方がいたようで最終的に現在の8時~9時の時間帯に落ち着いたようです。

 

●どのようにしてお坊さんと関係を築いていったのか?

最初は飛び込みでお坊さん、寺族の方とお話を聞いていく内にお寺を何とかしたいというお寺さんと出会ったりする。

 

そういったお寺の住職さんや副住職さんと話していく内に親しくなって

少しずつ少しずつ理解者、賛同してくれる方を増やしていった。

 

ただアサテラの会を10年以上やっているが断られたお寺も沢山あった。

 

●今まで行ってきたお寺の数は?

新発田市内にある100以上あるお寺の中でアサテラの会で回ったのは40ヶ寺(営業した数は60~70でアサテラの会をお寺で行ったのは合計119回※2022,7月13日現在)

●仏像が美しいお寺は?

寺町界隈では福勝寺にある檀家さんが寄進した8体の仏像や三光寺にある大きなお地蔵様などそれぞれのお寺で面白い。

●しばた寺びらきをするキッカケとは?

平成25年位に文化庁からお金を貰いお寺や街、登録有形文化財等を調べる時があった。

その時にお寺の冊子やマップ等を作り最後の年にお寺を会場にしたイベントを企画した事が始まり。

 

この時、伊藤さんは市役所に勤めていたが異動してしまう。

 

たが他のスタッフがお寺を賑やかにするためにどうするか?

等アイデアを練った時、宗教的なものだけでなくオシャレものをやってお寺に興味の無い方達にもお寺に来て貰う為のキッカケ作りを練ってくれた。

 

お寺のイベントでは座禅や写経などお寺に興味を持つ人しか来ないので、素敵な雑貨やキッチンカー等に来てもらって楽しいイベントをやってみようと始めた。

●お寺の反応は?

お寺に来て貰うキッカケを作ってくれたので概ね好評。

ただ気を付けないといけないのは、お寺というのは本来宗教的な場所なので、そこを分かった上で貸してもらっている。

そこをはき違えると敬遠されてしまう。

 

なので『しばた寺びらき』も座禅やお坊さんとお話をしましょう、お坊さん体験等
そういう宗教的なお寺を体験するようなイベントも入れている。

●しばた寺びらきで大変だった事

相当な数のお店が参加するので事務などの舵取りが大変。

駐車場の問題やお店をどこに配置する等、運営は中々大変で

お客さんではなく出店者の駐車場も確保しないといけないし、お寺さんの準備期間やイベントを開催するので幟を立てたり受付やチラシ作り等

運営は物凄くいっぱいある。

 

また出店者を集めた方法としてスタッフがコネクションを持っている。

 

普段から付き合いの方や出店者を取りまとめている各位の人達がいて、そのネットワークを持つ人がスタッフに入っている。

●これからやってみたい事

『しばた寺びらき』は年に一回しかないので『てらまちゴーゴー!』というイベントを寺町で月1で開催している。

普段静かな寺町だから月1で開催しようと思っている。

ぼくが取材した寺町のたまり駅隣にあるTsuriguyaを拠点に定期イベントをしたり場所貸しして普段から何かをやっているような、町中の拠点作りの場所にしていきたいとの事です。

●お寺の衰退について

人口減少等、お寺離れだけじゃないし世の中変わればお寺の在り方も変わっていく。

何とかしたいと思っているお寺さんと一緒に何かをやっていきたいと思っている。
お寺がどう在るべきか?と考えるよりもお寺の可能性を一般人の立場からお寺を知らない人達に伝えていきたいし、知っている人にはもっと知って欲しい。

●お寺に必要な事とは?

オープンであってほしい。

檀家さんだけじゃなくてお参りする人が来て、もしかしたら心が病んでいる人も来るかも知れない。

 

そういう方の悩みを聞いてくれるお寺であって欲しい。

お寺は入りにくいので、お寺を入りやすくするのが伊藤さんの目標とも語って頂きました。

【まとめ】

今回アサテラの会の伊藤に取材してみましたがお寺や地域を盛り上げる為、凄い行動力があり活動熱心な方だと思いました!

また、お話を聞いて自分自信でも見習わないといけない事が沢山あり今後のアートでお寺を盛り上げる活動の勉強になったと思います。

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