ぼくは五泉市の永谷寺の住職に取材に行けるお寺を紹介してもらったお寺が
小千谷市にある潮音寺(ちょうおんじ)だ。
実は潮音寺は永谷寺とHP用の絵の依頼を請けた普広寺の住職のご実家で
潮音寺住職の槙 東脩(まき とうしゅう)さんは槙兄弟の次男にあたる。
友達と永谷寺で住職のギターによる般若心経や座禅体験をした後、潮音寺に連絡をとってもらう事になった。
約束の日、ぼくは潮音寺まで行き東脩さんと話す事になる。
因みに永谷寺に行った後、ぼく達は仙見川渓谷にある滝巡りをしたが梅雨時期だった為
雨が降りヒルの大群に襲われるという悲劇にあう事になる。
ぼくが行った滝は視後平の滝で以前、スケッチの為に行った事があるが夏はヒルが多いらしい。
永谷寺の取材の時の話はこちら
【潮音寺の歴史・見所・行き方】
曹洞宗のお寺である潮音寺が建てられたのは1533年で本尊は釈迦牟尼仏。
潮音寺には文化財に登録されている18世紀末に建設された山門と
文化14年(1817)に建てられた観音堂がある。
特に観音堂の装飾は美しく龍や獅子などの彫刻が沢山彫られていて必見。
話によると昔は彫刻が極彩色に彩られていたようだ。
他のお堂も昔はカラフルだったのだろうか?
さて、この観音堂では8月9日の大縁日にお堂が開かれイベントや色々なお店が出展したり賑わいをみせる。
潮音寺のイベントの詳細はこちら【Facebook】
行き方はこちら【地図】
【槙 東脩さんにインタビュー】
●お坊さんになった理由は?
他のお寺生まれの方と同じくお坊さんになったのはレールに敷かれていたというのも事実だが
一番のキッカケは尊敬していた祖父が子供の頃に亡くなった事が大きいらしく
祖父の生前のお願いであり兄である東玄さんが遠く離れた永谷寺に養子に行き
次男である東脩さんが実家である潮音寺に残ったのは
「祖父が自分のいい所をみててくれたかな?」
と語って下さいました。
●修行は大変?
駒澤大学の竹友寮に入っていた東脩さんだったが寮生活自体が修行に近く
お坊さんになるために行く永平寺での生活は辛く感じる事はなかったという。
ただ修行時の生活は朝の3時起床だったり
深夜まで厨房の当番になって寝る時間が遅くなった時でさえ、起きる時間は変わらないので
とにかく眠く眠かったのと、お腹が空いていたというのが印象的だったようです。
●お坊さんになって良かった事
色んな人とご縁があった事。
イベントで出会った人(檀家ではない人あるなしに関わらず)が
お寺に訪ねてきたりする事、それが有難いと語って下さいました。
●好きなお寺とは?
東脩さんの好きお寺は、やはり自分のお寺に愛着を持っていて好きだというのと
修行をしていた永平寺が印象的。
そして永谷寺が好きだという事です。
●イベントを開催する理由
お寺との距離を近くしていきたい。
敷居を低くしたい。
お寺に人を呼ぶ事が大事。
(お葬式や法事しか接点を持っていない人が多いから)
お寺は学ぶ場、癒しの場、修行の場、祈りの場、遊びの場でもある。
イベントで気軽に立ち寄れるお寺を目指している。
●これからやってみたい事
お墓に来た人にも楽しめるように東脩さんは裏山に桜を植えた事があり、裏山の杉林を桜に変えてみたい。
また、子供達が楽しめる遊びに来たくなるようなお寺を作りたいとの事です。
●お寺の衰退について
檀家の方に諸行無常と話す事があり、それと同じで無くなる時は無くなる(お寺が)
お寺は人々にとって必要な場所なので衰退しても消滅させない努力は必要。
イベントを通して人を寄せて人を集める努力が必要。
【まとめ】
今回潮音寺に行ってみましたが本堂は二階になっていて珍しい感じでした!
どうやら雪対策として二階に本堂があるようで前回行った新発田の相円寺も
本堂が二階にあったので同じような意味で作られたのでしょうか?
また取材をさせていただいた所から見えるお庭は美しく、いい感じでしたね!
構造的に面白そうなお寺はまだまだあると思うので、見付けた時は行ってみたいですね、
寺巡りの旅はまだまだ続きます。