心地よい秋澄む風がなびく、とある日の事。
ぼくは洞窟の描き方に関しての記事を描くために、現地へ取材しに行こうじゃないか!
と思い立ち新潟県阿賀町にある室谷洞窟と五泉市の大沢鍾乳洞に行きスケッチをする事にしました。
洞窟は人里離れた所にあり特異な空間だと思うので今回も色々大変なスケッチ旅でしたが
そのおかげで洞窟の描き方に関しての記事を描く事が出来ましたので、どうぞご覧下さい。
【洞窟の描き方(外観編)】
先ず始めにぼくが向かったのは阿賀町の室谷洞窟。
岩の外壁に大きな穴が空いているお決まりの形をしている洞窟だったので
どのように外観を描くべきか良いモデルになるのではないかと思いました。
室谷洞窟に到着して思ったのは岩壁にコケがびっしりつき穴の上に小さな木が何本もたくましく生えていた事です。
コケからは水がしたたり落ちポツポツと音をたてています。
洞窟の上に目をやると木の根が地面にまで伸び周辺の草木と絡み付いていました。
ぼくは洞窟の前に座ると早速スケッチを開始。
他のスケッチ同様いったんラフを描きます。
大きな穴を簡単に描いたあと木やコケなどを付け足し岩のゴツゴツした感じや細かい所を表現します。
岩の部分は日の光が差し込み影になっている部分があるので凸部分の下は黒くし
色も灰色一色だけでなく薄くなっている所や色が濃くなっている所など所々色が違っています。
洞窟の特徴である大きな穴は中へ進むごとに暗くなるので地面はグラデーションをかけ光から闇への色使いを表現し(黄土色が段々と黒くなる)
外に近い所は落ち葉がいくつも落ちていたりします。
ゴツゴツした所も奥に向かって徐々に暗くなっていきますが
凸凹しているのでトンネルのように奥に向かってきれいに暗くなるというよりは外に近い凸部分が一つ一つ影の明暗が違うという事です。
洞窟の外と中との対比という点でいえば外から見ると外観が明るく、その中で穴だけは暗くなっている。
中から見ると中は暗いけど外は明るいので白く輝いているという事です。
洞窟を描く際は、この点を意識してみるのもポイントですね。
ぼくは洞窟を描くと特徴やその時感じた事をスケッチブックに書いて、その場から後にしました。
因みに帰りに近くにある大迫力の室谷不動滝を見学し、そのまま帰れば良かったのですが
よく知らない山道から帰った事で舗装もされていない道を延々と一時間近く走り回って気分が悪くなってしまったという事がありました!
やはり知らない道は行かない方がいいという事ですね・・。
山道沿いにあった滝で水浴びした事は気持ち良かったですが。
後日ぼくは五泉市にある大沢鍾乳洞に行って内部のスケッチをしましたが外観は室谷洞窟のようなものではなく
緑におおわれた小さな穴の中にあって何だかダンジョンのような姿でしたね。
鍾乳洞は地中に近い所にあるため階段から降りて内部へ行く事になります。
【洞窟の描き方(内部編)】
大沢鍾乳洞は入るとすぐに暗くなり懐中電灯無しでは歩く事が出来ません。
その為ぼくはスマホのライトを使い内部を見学し、その明かりを元に簡単にスケッチし家に帰って色付けを行いました。
内部はマンガで見るようなゴツゴツした洞穴が長く続くような感じではなく
狭い空間を進んだかと思うと広い空間が現れたりします。
また岩壁もツルッとした断層になっていて絵に描く際も、その辺りを意識して描きましたが
とにかく暗いので絵に表現する時は自分の近くだけ明るくし奥は暗くしたりするといいでしょう。
描く時は外観と同じようにラフから描き始め、奥行きをだすためパース(遠近法)をつけて描くのも有りかも。
また内部は大きな岩があったり小さな祠やコウモリの巣窟になっていたりします。
内部は自然物なので大沢鍾乳洞のような断層になっている場所ばかりではなく
洞窟ごとに色々な姿があるので実際に行って取材したり画像を見て絵の参考にするのがいいと思います。
【洞窟スケッチの注意点】
今回行った洞窟でのスケッチは光源がないと描けないので明かりが必要という事です。
また閉鎖された闇の中で描くので怖さもあるので、サッと描いて細かい所や影になっている所は後で描く方がいいでしょう。
ぼくはスマホで撮影して後で写真を元に描こうと思っていましたが、写し出したのは闇だけでしたので
洞窟の質感や雰囲気、どんな色なのかを調べる時は高性能カメラで撮らないと分からないと思います。
今回ぼくがスケッチした道具はボールペンで直ぐに取り出せ絵に描く事が出来るので便利です。
絵の具などを持ち込んで出来る環境ではないし洞窟を汚しかねないので鉛筆やボールペンを使うのがオススメという事です。
また洞窟内から水滴が落ちて水たまりになっている所がありますが絶対飲まない事です(いないと思いますが)
昔水飲み場と思い、その水を飲んだ事があり
その話を友人に話したら絶対コウモリのオシッコが入ってるよ!
と驚かれた事があります(コウモリは病原菌を持っている事があるので危険です)
何ともなかったですが止めた方がいいですね。
服装は歩きやすく汚れてもいいような服装で見学してみて下さい。
洞窟内は水気があって滑る可能性もあるので歩くときは注意です。
因みにどの洞窟も観光地ではあるものの人があまり訪れないような場所が多く(有名な所はそうではないと思いますが)場所も遠いので移動手段は車で行く事になります。
【まとめ】
洞窟の描き方は洞窟ごとに様々な姿があって一概には言える事ではありません。
取材するのも場所的に難しい所もあるので、ゲームやマンガに登場するような洞窟を描く時は想像力を働かせて描く方がいいと思います。
国内や海外にある美しい洞窟の画像を参考にすれば大自然や地底湖がミックスした自分だけの洞窟が描けるかもしれません。
今後ここで紹介した洞窟以外に取材しに行く事があったら、この記事にて紹介しよう思うので乞うご期待といった感じですね!