山に登ってスケッチしよう!
川とか滝とか描いたら次は山だろう!という事で、ぼくは登山スケッチというものを計画してみた。
が、正直言ってぼくは登山というものが好きではない。
きっと山頂から見える景色は美しいのだろう。
でも山頂まで行く過程は辛く険しいものだ。
以前ぼくは新潟にある宝珠山という標高559mの初心者向けの山に登ろうとした。
だが山登りの途中で体力の限界を感じ引き返してしまった経験がある(平気で標高の高い山を登る人は凄いと思う)
そんな事もあって山に登って絵なんて描けんのかよ~っ!
と思ったら、ぼくのような超超超初心者でも登れそうな山があった。
それは標高191mという新潟県阿賀町津川にある麒麟山だ。
これなら挑めそうだ。と思いぼくは一通りの道具をもって山に登りスケッチしてみました。
今回は登山スケッチの方法や持ち物について書いてみようと思います。
こちらの記事も参考に。
【登山スケッチの魅力】
そもそも山登りの魅力とはなんなのか?
普段山に登らないぼくが一通り考えてみた。
パッと思い付いたのが延々と続く山道を汗をかきながら山頂にたどり着いた時、やったぁ!
と達成感を得るためだという事。
こういった人もいるとは思うけれど楽しみ方というのは人それぞれ。
ぼくはよく海外を旅たりしているけれど海外旅好きにも実際様々な人がいる。(ぼくの場合はチベット文化圏制覇というテーマ)
どれだけの数の国を行けるのかをテーマにして旅している人、絶景を求める人、海外の食べ物を求める人、その国の文化が好きな人等々・・
上げればキリがないが同じように山好きにも山に登る事自体が好きだったり動植物の観察など色々。
山に登ってスケッチしたいという人の中にも山頂からの景色なのか?道中の美しい森林や植物、花なのか?
もしかしたら野生の動物を探して描いてみたいという人もいるのかもしれない。
実際に山に登ってスケッチしてみると写真だけでは分からない景色や色があったりするし
大自然と一体になって絵を描いている!
という風に感じる事もあります。
考え方は色々あるとは思いますが実はこれが登山スケッチの魅力なのかもしれません。
こちらは件の麒麟山で描いたスケッチ。
津川の町が一望でき最高でしたが途中雨がふりだしたりと低い山ながら山特有の天気の急変を思い知らされた感じでした。
【どういった山に登るべきか】
とりあえず山に登った事ないけど山で絵を描いてみたいという方は今回登った麒麟山のような低山がオススメです。
標高が低ければ時間もかからずハイキングがてらに登れるし、なだらかな階段が多く軽装で挑む事が出来るからです。
(ただし麒麟山は山頂近くになると岩登りみたいな感じなる)
もし登山が好きな人なら下越の阿賀野市にある有名な五頭山(五つの峰がある事が由来)に登ってスケッチするのもいいでしょうし
帰りに麓にある村杉温泉で登山の疲れを癒すのも登山スケッチの魅力です。
因みに五頭山はいくつものルートがあり地元の人いわく、どんぐりの森登山口が一番早く山頂に辿り着くルートなんだそう。
ただし早くつくかわりに傾斜が厳しいので一番疲れるのが
このルートで滝があるのではないかと間違って登ったら心臓破りの階段のようだった(^^;
また、どんぐりの森登山口の隣にはキャンプ場があって近くには2つの滝があってオススメです。
■どんぐりの森キャンプ場
■金剛の滝
■不動の滝
海外に目を向けてみると標高が3000mを越える山々があり、ぼくの好きなネパールには
エベレストやアンナプルナといった世界的に有名な山があります。
こういった山は何日もかけて登り日本にはない美しい風景が魅力の一つですが正直、登山に慣れた人向けだと思います。
ぼくは今のところ登る予定はありませんが、何日もかけて行くなんて考えただけでゾッとしますね・・。
【登山スケッチに必要な道具】
必要な道具は画材によって変わると思いますが荷物は少ない方が登りやすいので画材はコンパクトな方がいいでしょう。
■画材
例えばぼくの場合はスケッチブックとボールペン、シャーペン、消しゴムだけですのでバック一つあれば道具一式は余裕で入ります。
ただスケッチの後に水彩絵の具で色をつけたい!
という人は水を使うので筆を洗うようの水が入った瓶が必要です(写真に撮り後で色付けもアリ)
■スケッチブック
絵を描く為のスケッチブックもサイズが色々ありサイズが小さいほど荷物にはならないですが
じっくりと観察して描いてみたいという方はA4サイズあたりの物がベストで
ぼくも100円ショップのA4サイズのスケッチブックをバックに入れて絵を描きに行ってますね。
■パレット
絵の具を使う場合はパレットが必要になりますがプラスチックの物よりも紙パレットの方が丸めて捨てる事が出来るのでオススメです。
*使い終わったら持ち帰りましょう!
■リュック
画材を入れるリュックやバックです。
本格的なトレッキング用のリュックはアウトドアショップに売ってますが、ぼくは荷物も少ないのでショルダーバッグに画材を入れて山に登りました。
ショルダーバッグの良いところは画材や登山中の水分補給用の飲み物をすぐに取り出せる事ですね。
■タオル
登山すると汗をかくので必ず使いますが他にもスケッチの最中、急な雨が降ってきてスケッチブックが濡れてしまうという事もあるので、タオルやハンカチ等があると便利です。
■靴
登山する人はトレッキングシューズを履いて山に登りますが、ぼくは雪以外の日は大抵サンダル履きなのでサンダルで挑みましたね!
問題はなかったけど雨には弱かったです(登山的には超NGですが)
■カメラ
スケッチの後に色を塗ったりする場合、カメラやスマホがあると便利です。写真を撮れば画材などの荷物を減らす事も出来ます。
■グローブ
麒麟山で絵を描いた時、岩場に手をついて登ったという事があったのでグローブは必要かと。
【山で絵を描く時の注意点】
登山者が多い人気な山の場合は行き交う人も多くなるので
山で絵を描く時は邪魔にならないようにするのがマナーです。
例えば隅によって描いたり人が来たら場所を譲ったりと心掛けてください。
あと登山中のマナーと言えば挨拶です。
ぼくも少し五頭山を登った時、必ずといっていい程「こんにちは」と声をかけられました。
声をかけられたら例え疲れていても挨拶をするのがマナーですね(登山中ぼくは疲れはてていたので声にならない声で挨拶をしていた記憶が・・)
登山口近くにいると鈴をつけて山に登る人がいる。
彼らは熊対策として鈴をつけているのだが山に行くと熊注意の看板が設置され、やっぱり出没しているらしい。
実際、五頭山がある笹神地区で何度か熊の目撃情報が寄せられているので登山する際は自分の存在を知らせる為にも鈴が必要という事なのだ。
また熊は早朝・夕暮れが活発に行動する時間帯である為、この時間帯の入山をさける他に
秋は冬眠にそなえ秋に食べ物を求め活発に行動するので注意が必要です。
子熊を見かけた際は近くに親熊がいるという事なので、見かけた場合はそっと立ち去るようにしましょう。
このように熊と出会さない為にも他の登山者が綺麗な山で登る為にも山で出たゴミはその場に捨てたりせず持ち帰るようにしましょう。
【まとめ】
登山スケッチは他の野外スケッチ(街中やキャンプ場等)に比べて疲れる反面
美しい景色を見ながらのスケッチは格別なのではないかと思う。
例えば絶景のなか、飲み物やおやつを食べながら山のスケッチ。
登山と絵に興味がある人なら一度はやってみてはどうでしょうか?
ぼくはネパールのどこかの山でエベレストを見ながらスケッチ出来ればいいかな~と思っています。