山は四季折々、様々な姿を見せてくれる。
春や夏になると新緑が華やかに山々を彩り、秋になれば紅葉が山全体に赤や黄色、緑と絵画のごとく目を楽しませてくれるし
冬は見事な雪化粧で冬の訪れを感じさせてくれる。
そんな春夏秋冬様々な姿がある山々のスケッチをしてみよう!
と思い、ぼくは夏のある日
新潟県の阿賀野市にある瓢湖に向かい松の木の下、コーラを飲みながら五頭山を描いてみた。
瓢湖は冬に白鳥が沢山やってくる事で有名な場所だが
夏の時期は瓢湖で飼われている僅かな白鳥だけが見られるだけだった。
そんな静かな湖畔の元、遠くにそびえる五頭山が水面にうつっていた。
見慣れた山であったが水面にうつる五頭山は美しく夏の雲一つない快晴の下、青々しい山を描く事が出来たと思っている。
ただ、閑散とした瓢湖で松の木の下で座っているぼくが珍しかったのか
キコキコと三輪車を乗りながら
何だコイツは!
と怪訝な顔で通りすぎた幼女が印象的だった(怪しいと思われた?)
外で絵を描いていると様々な人間模様が見る事ができるが今回は山スケッチ描き方や場所選び・道具にについてまとめてみた。
【山スケッチはどこで描くべきか?】
今回紹介する山は、どこも公園内から見える山ばかりである。
公園の良いところは座る場所もあって近くにトイレや街の近くなので水分補給用のジュースを買うための自販機がある事や
駐車スペースも確保されている点だ。
また水彩絵の具を使う際に水が必要になるがトイレで水を使う事が出来るので公園内はオススメです。
整備の点も理由の一つだが、山の近くにある公園というのは山を美しく見える場所も多くスケッチに適しているのではないかと思います。
因みに公園がない場合は通行人に気を付けて絵を描いてください。
他にも遠くから山を見て描くだけでなく山に登ってスケッチをするという方法もあります。
登山はぼくにとって体力的に厳しい点もあり、まともに山頂まで行った事はありませんが
ぼくは登ると急な階段のせいで直ぐにゼイゼイ、ハァハァとなって座り込む。
そんな事を繰り返して、もう登りたくね~っ
て思うようになって、いつも引き返してしまう。
ただ山に登れば美しい景色があって、そこからの景色をスケッチは気持ちいいものなのかも知れません。
因みにぼくはチベット文化圏を中心に海外によく行っていましたが
行きたい山の一つに西チベット奥地にあるカイラス山というチベット仏教やヒンドゥー教など4つの宗教の聖地として有名な山です。
こういう海外の一生に一度行けるかわからない所でのスケッチはさぞ気持ちいいものではないのかと思ってみたり。
いつか行けたらいいなぁ~とマジで思います。
【スケッチ道具について】
スケッチするための道具は人それぞれ。
鉛筆、色鉛筆、ペン、ボールペン、水彩絵の具など。
それぞれ使い方があると思うけれど、ぼくはボールペンをメインに使っている。
手軽に持っていく事が出来るし、細かい部分も表現できるからです(スケッチは大まかに描くことが普通ですが)
ただし難点は色が黒なので紅葉など、その季節ならではの景色の色を表現出来ない事です。
そのため、そういった時にスケッチするときは水彩絵の具など色のついたもので描くのがいいと思います。
ボールペンやペン等で細かい所の描き方や表現方法などについては、こちらの記事を参考に。
【山の描き方】
先ず始めに、ぼくが瓢湖で五頭山を描いたように遠く離れた所から山を描く方法を教えようと思います。
山は凸凹したり尖っていたりなだらかだったりと様々な形をしています。
多くの山は富士山等を除き左右非対称のためスケッチする際は、その事を意識して描く事と
近くになるほど色が濃く逆に遠くになるほど色が薄くなるという事を気を付けて下さい。
例えば近くの山や付近にある森は濃い緑色をしていますし遠くの山は光の関係で青っぽく見えます。
また遠くのものを描く時は薄く描く事で遠近感を表現出来るのと
よく見てみると山の中に所々、影があるという事がわかります。
軽くスケッチするだけなら、影などの細かい所は描かなくていいと思いますが
細かく描く時はグラデーションをつけたり影のある部分または
冬の場合なら山頂近くにある雪が積もってある部分と雪がない部分の対比を気を付けて描いてみて下さい。
絵の具を使う方は山の色をよく観察すれば色のバランスを表現出来ると思いますが
ボールペンなどの単色の場合はペンを握る時に強弱をつけて近くの山を黒っぽくしたり森が見えてる部分をグルグルっと
ペンを細かく回すように描いたりするといいでしょう。
次に近くの山を描く時の話です。
ぼくは以前、新潟県阿賀町の津川の麒麟山を描いた時がありました。
麒麟山は小さい山で川が流れる麒麟山公園からすぐ目の前に見えます。
改めて近くで山を見てみると山というのは森の集合体のようなものだと感じました。
これをスケッチする際はなだらかな山に木をいくつ描く事です(当然か)
ただスケッチは大まかに描いていいので
森のシルエットが分かるように描き、瓢湖の高い所と低い所をシルエットとグラデーションで分ける事で近くに見える山を表現出来ます。
因みに山の周辺に川や家があったりすればアクセントとして描く事で近くに見える山であっても遠近感を出せると思います。
また山を描く際は構図にも注意してみましょう。
山は場所によって様々な見えかたがします。
自分にとってカッコいいと思える場所を歩いて探したり車で移動してスケッチしたり
山の写真を何枚も撮って気に入った写真を元に絵を描くのも一つの方法ですので試してみてはどうでしょうか?
【まとめ】
今回紹介した山スケッチの他にも海や川、滝など様々な所で気軽に描けるのがスケッチの魅力です。
また夏ならスケッチの後に川で水浴びというのも面白いので試してみて下さい。
ぼくは暑がりなので、いつも外で絵を描いたら川とか滝に行って水浴びとかしますね!
でもその後に虫刺されで凄い事になりますが笑
山スケッチをしてみると山とはどういう形なのか?山の色はこういう色だったのか!
などよく観察した事による発見が出来るのが面白い所です。
このブログでは山スケッチの他にも、ぼくが野外スケッチした様々な場所の描き方、注意点などを紹介しているので
興味のある方はそちらも参考にしてみてください!