チベット美術を求めて‥。『遙かなるチベットへの旅』

 

ボクには夢がある‥

 

それはチベット文化圏全制覇する事!

ボクは仏教の絵を描き、仏画を調べる中タンカ(チベット仏教画)という存在と出会って以来チベット文化というものに興味が抱き、もっと知りたい。もっとチベット文化圏に行ってみたいという想いが強まったのだ。

チベット文化圏とはどういう所なのか?

簡単に言えば『チベット文化が根付いている国、地域』の事を指している。

一体どういう所でどういう物があるのか?

一緒に見ていこう。

【仏教美術の宝庫】

チベットはチベット仏教(日本で言う真言宗)を信仰している人が多くその信仰の場所たるゴンパは仏教美術の宝庫と言っていい。

寺院の柱や屋根にはチベットの伝統的な装飾が施され、お堂の内外部には美しい壁画や仏像の数々が鎮座して信仰の対象となっている。

またゴンパはロサル(チベットの正月)になると人々は賑わいをみせ『チャム』という仮面舞踏祭が催されチベットの独特な文化を見ることが出来る。

ボクはラダックで始めてチャムを見た際、言い知れぬ独特な雰囲気に飲まれ気分が高揚した事を記憶している。

寺院からやって来る神々や護法尊が踊り狂う姿を見た時ボクは異世界の中に入り込んだようだった!!

ボクはラダックでチベット文化・芸術の美しさを知り、後にネパールでタンカ修業をするきっかけを作るのだった。

チベット芸術や文化の中心であるゴンパであるが注意点がある。

ゴンパ見学の際はむやみに写真を撮ったり不謹慎な行動は謹んでほしい。ゴンパは仏教徒にとって信仰の場所であるから‥。

 

【チベットな国々】

チベット仏教が盛んな国や地域は“世界の屋根”チベット自治区や東チベット(四川省、青海省、貴州・雲南省の一部地域)の他にもチベット文化は広範囲にわたり広がっている。

●『ヒマラヤの国ネパール』

住んでいる人より神様が多いと言われる国ネパールは様々な民族が住みヒンズー教や仏教が盛ん。有名なエベレストがありボクの初海外、タンカ修業の為に訪れた思い出深い場所だ。

 

『神秘とロマンの幻の王国ムスタン』

ネパール中西部にあるムスタンはかつては国王も存在していた独立国家で濃厚なチベット文化が広がっているが外国人が立ち入るには様々な制限がある。

●『世界1幸せな国ブータン』

幸福度指数世界1位と知られるブータン。

長い間鎖国政策をとったことにより独自の文化、伝統が保たれ国民は民族衣装を身に付けている人が多い。

●『遊牧民の国モンゴル』

かのチンギスハンが王座についていたモンゴルは中国から独立したが共産主義の影響により仏教寺院等が破壊されたが、現在は民主政策によりチベット仏教を信仰する人が多い国になった。

●『インドの中のチベット世界ラダック』

インド・ジャンムーカシミール州にあるラダックはインド領の為、文化大革命の際、チベット仏教僧院の数々が破壊を免れ多くのチベット芸術が残っている。

ボクはこの地を訪れた事をきっかけにチベット文化の美しさを知りタンカ修業の旅に出た。

●『“米の国”シッキム』

インドのシッキム州はチベットやブータン・ネパールに囲まれ、その歴史は遥か昔、3人の高僧によりシッキムは誕生。かつては国王が存在したがインドとの併合により消滅し現在はインド22番目の州となる。

●『チベット亡命政権の本拠ダラムサラ』

北インドにあるダラムサラはかつてイギリス人の避暑地だったがダライ・ラマ14世がインドに亡命してからはこの地が本拠となった。

他にも広大なロシア連邦の中にあるトゥバ、カルムイク、ブリヤードといった自治共和国もチベット文化圏だ。

秘境と呼ばれるチベットであるがその文化があるのは地域、国はこれだけ多くある。

ボクそのチベット文化圏を全て周りたい。

チベット文化圏に行き仏教美術・文化に触れるという事はボクの描く仏教の絵に良い影響を与え美しい絵を描く事が出来るからだ。

 

ただチベット文化圏を全てまわるには、どうしても1人では行けないところがある。

 

『チベット自治区』

『西チベット』

『ムスタン王国』

 

上記3つは1人では行けない。西チベットやチベット自治区は国籍が同じ人が5人以上でツアーを組まないと行けないし、面倒な許可証がいる。ムスタン王国も人数制限がありツアーを組まないと行けない。

 

だからボクは決意した!

 

チベットに興味のある仲間を集めてチベット自治区や西チベットに一緒に冒険しに行こう!!

という計画だ。

参加資格は

●『チベットやチベット文化圏に行ってみたい人』

『チベット芸術・文化が好きな人』

『タンカや仏画や宗教画を描く事が好きな人』

 

言葉に不安のある人でも問題ない。

言葉が通じなくても心が通じ合えれば大丈夫。

ボクはタンカ修業の為ネパールに行ったがボクは英語もままならない、はっきり言えば中学1年生レベルだ。

だがボクはそれでもタンカ絵師の人を探しだし、彼の工房で働く他の絵師の方々に3か月タンカを教えてもらったのだ。

 

言葉や文化・宗教は違っても同じ人間。

 

そして行ってみたいという『好奇心』とその事さえ分かれば海外のどんな所にもいける。

 

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