絵を描くのが楽しくない、描きたいけど描けない。そんな時ってありませんか?
長年絵を描いてきたぼくも何度かモチベーションが下がったら絵が描けなくなる時があったのだけれど
実はその正体を始めに発表しちゃいますけど
心が不安定になってる時なのです!
そんな時に絵を描こうとしても描けないし、描こうという気も起きない。
その事を知ったのはお金を稼ぐため夜18:30~22時まで三時間半の仕事を始めた事がきっかけだった。
普通に考えて仕事は夜の僅かな時間だけで日中の明るい時間、絵が描けていいじゃん!
って思うかも知れないけど実際は全くの逆。
仕事があるって思うだけで絵が描けなくなり寝込んでしまう。
自分の時間を有効に使えるどころか、ただの仕事開始までのカウントダウンになって、その為だけに日々を過ごしているという感じ。
もうね、毎日が仕事が始まる恐怖でおかしくなりそうでした・・。
それが徐々に無くなっていったのが仕事を始めて一週間が過ぎた頃だったでしょうか?
一体何があったかというと仕事に慣れ始めたという事。
恐怖というのは妄想から来ている事が多いのです。
ぼくの場合はどこかで
仕事をやるのが怖い。
上手く出来ないかも知れない。
何か言われるかも知れない。
という不安が一杯になって一日中寝込んでしまったのだ。
という事がぼくの結論!
そこでこの記事ではチベットを旅する画家であるぼくが絵を描くためのモチベーション維持法について考えてみた。
【音楽をかけて集中力を上げる】
ぼくの場合、絵を描くとき音楽を聴きながら作業するという事がある。
音楽を聴くという事は人によるとは思うが気分を盛り上げ絵を描くための集中力を上げる効果が期待できる。
ただしこれは精神が安定している時だから音楽を流したいという発想が生まれるのであって
不安定な状況なら音楽を聴く=時間が早くたつという事を考えてしまい
音楽はおろかテレビすらつけなくなってしまう。
そんな時、考えて欲しいのが絵を描く必要性はどこにあるのか?
という事。
絵を描くのが日課となっていると絵を描く必要性というのが薄れてしまいやすい。
SNSにあげる為?
日課となっているから?
自分は絵描きだから?
確かに人それぞれ絵を描く理由があって、仕事の合間に絵を描いているのだけれど
その事だけに囚われてしまうと新しく始めた環境によって、ぼくのように寝込んでしまう事がある。
そんな時こそ・・
【描けないなら描かなくていい】
そう、絵を描く為のモチベーションがキープ出来ないならいっそ描かないという選択肢も考えて欲しい。
完全に仕事として納期まで絵を描かないといけないという人は別として
趣味として日曜画家として、いつか絵で成功してやる!っていう夢おい人も含めて
そんなに絵を描く事が自分のスタンスなんだ!
という事にがんじがらめにならなくてもいいじゃん。
って思う。
それよりも環境のせいで絵が描けないなら、寝込んでしまう自分を受け入れるという事が大切。
不安な時、眠った方がいいと思うなら眠りたいだけ眠る!
絵を描く為の充電期間として不安が無くなるという時まで続けるというのが、ぼくのアドバイスだ。
あと絵だけに取り組む為スマホやゲームを遠ざけようという考え方もある。
実際、ぼくの知り合いにも絵を描く為にゲーム機をぶっ壊したなんていう酔狂な人がいたけど
ゲーム機を壊すのはやり過ぎだけど、そこまでする必要あるのかな~
って感じてしまう。
スマホは絵の題材を考える為の資料探しにも使えるし、一つの事をやり続けるのは大切だけど
息抜きっていうのも必要。
ぼくの絵の特徴は細かくて完成するまで時間がかかるのだけれど、絵を描く事だけを続けていたら気が持たないと思う。
人それぞれ息抜きの為にスマホ見たりゲームしたり、あるいは外に出かけるという事が
絵を描く為の環境作りを自分で編み出しているんだっていう事が実は長く絵を描き続ける為のコツでもある。
【仕事に慣れると絵が描けるようになる】
実は仕事に慣れ始めた時、絵が描けるようになった。
何故かというと作業内容や人間関係に慣れ始めると今まであった不安が段々と和らぎ始めるからだ。
つまり
嫌な事がある=描けないが
やりたくないけど慣れた。
そこまで嫌じゃなくなった=少し描けるようになった。
に徐々に変わっていった事が大きい。
とはいえ、これは人間関係が良好な場合のみである。
仕事内容というのはどんなものでも続けていけば慣れるものだが
人間というのはそうはいかない。
嫌な人と働いてもいい事は無いし絵に対するモチベーションを上げるのは難しくなるからだ。
結局のところ心と身体が正常なら絵は描けるのだから。
偉そうな事を言ったが実はぼくも人間関係に悩んだ経験がある。
話は専門学校時代の事。
当時、休みの日にホテルの掃除をしていたのだが
そこの先輩はまぁ厳しかった!
遅いだなんだとガミガミうるさい人達で人間関係の悩みが晴れるまで半年以上はかかった。
そんな状態でも辞めなかったのは仕事を辞めると収入が無くなるし逃げたくなかったからだ。
当然こんな状態では仕事から帰っても漫画を描きたいとは思わないし、土日のバイトの前日は憂鬱で何もする気が起きない。
しかしそれが変化し始めたのは半年が過ぎたあたりだっただろうか?
ホテルの掃除の仕事をやり続けている内にうるさい人達と仲良くなりイヤじゃなくなった。
そこには続けた事によって彼らもぼくに慣れ始めた事が一つあると思う。
入りたてだと、どういう人間か分からないし真面目な先輩なら仕事をミッチリ教えたがるからだ。
それが分かってくると段々と優しくなってくる人が多い(例外もいるが)
【比較する事で絵が描けなくなる】
ぼくが漫画を学びに専門学校に通っていた頃、同級生達の画力に圧倒されたものだ。
漫画を描く事が好きな人が集まるのだから当然、絵の上手い人が集まっていく。
入学前はクラスで絵が上手いと思われていた人でも一旦、専門学校に入ってしまうと回りに圧倒され絵が描けなくなるという事もあるものだ。
これは現実世界だけでは無くTwitter等でも言える事だ。
神絵師なんていう人が上げる絵は「いいね」が膨大な数になっていて彼らと自分の絵を比較した時
画力に差がありすぎる。
「いいね」が少なすぎる。
なんて思ってしまうと絵が描けなくなる。
という人もいるのでは無いだろうか?
この解決法はただひとつ。
人の絵を気にしないで我が道を歩いていく!
よく考えてみて下さい。
どんなに神絵師さんの絵が上手くても
人は人。
自分は自分。
ぼくは絵に関してはネパールで絵師さんの元で学ぶまで独学で描いてきたけど
どんなに画力が低くても絵の具の使い方が分からなくても全く気にしなかった。
昔からそうなのだが、ぼくには「人は人」「自分は自分」というスタンスがあって
人の絵がどんなに上手くても羨ましいとかは思わなかった。
それはぼくが描く世界感というのは自分だけの物で他の人には創れない物だからです。
自分にしか創れない世界感の絵だったからこそ、そしてその世界感が好きだったからこそ
ぼくは絵を描き続けられてきたので
他の人の絵を比較して描けないという事であれば自分の絵に対する思いを見つめ直す機会だと思い
SNSを一旦やめスケッチブックに自分の世界観の落書きをぶつけてみてはどうでしょうか?
ぼくがあえて落書きと言ったのは落書きから本当に描きたい物が生まれるので
ぼくも昔からよくスケッチブックに自分の世界の落書きをしてきた。
そしてその落書きからキャンバスで描く仏や天使等の題材が誕生してきたので、回りを気にしないで描くという事が実は最も良い対処法なのである。
【絵を描く為の目標を決める】
ぼくは1~2年のペースで個展を開くが運良くファンもついて開催すると絵が何点か買っていただいてる現状がある。
当然絵が売れるとぼくの元にお金が入るのだが実はこの現状が長く絵を描いていけてるモチベーションに繋がっている。
仕事においてもそうなのだがお金を稼げるからこそ海外に行けるので
やりたい事でもやりたくない事でもぼくが長く続けられているのは海外旅に行けるという目標があるからだ。
一体ぼくが何を言いたいかというと
目標を決めるとモチベーションが上がるという事!
特にお金が入る現実があればモチベーションが下がらず個展開催に向け絵を描いていける。
お金絡みじゃなくても
例えば
自分の絵のレベルを上げる!
可愛いキャラクターを描けるようになりたい!
デジタルペイントを覚えたい!
風景画を描けるようになりたい!
等、大きな目標でなくても頑張れば何とかなりそうな目標を決める。
あと絵で食べていける自由な生活がしたいという大きな目標とセットで決める事が長く続けられるコツだ。
大きな目標=叶えたい夢は結果を出すのが難しい場合が多く中々結果が出なくて気が沈んでしまう。
という事があるので何とかなりそうな目標があればあるほどモチベーションが下がらずに済む場合が多い。
【まとめ】
絵を描く為のモチベーションを上げる方法はいくつもあるとは思うけれど自分にあった方法で実践するのがベストである。
人それぞれ何故絵が描けないのか等、絵に対する悩みは色々とあると思うので自分にあった方法を見つけて欲しいと思っています。