専門学校で学べる漫画の作り方とは?コツ・流れを徹底解説!

絵や漫画が好きな人なら一度は夢見た職業、

それが『漫画家』

漫画雑誌でデビュー出来ればゆくゆくはアニメ化や印税がっぽりなんて事もあるかもしれない笑

ボクも以前は漫画家を志し漫画の専門学校に行ったが方向性が変わり絵の方に行ってしまったが専門学校で得た経験は今に活きている。

話はそれてしまったが今回はボクが専門学校で得た知識を交えて漫画の作り方について描いていこうと思う。

【漫画の作り方の大まかな流れ】

漫画雑誌や同人誌で描いてある漫画はいずれも以下のような流れで完成されている。

①アイディア出し(キャラクターや舞台、細かい設定等)

②ネーム

③下書き

④ペン入れ

⑤仕上げ(トーン・ベタ作業)

という大体5段階で漫画は作られている。

この工程を見てわかる通り漫画を描くという事は絵だけでなく物語も考えなくてはいけないという結構大変な作業である。

ではそんな漫画を作る上で必要な5つの作業を詳しく書いていこうと思う。

 

【アイディア出し】

漫画を作る上で(漫画に限らず物語全般に言えることだが)大本になるのが物語のアイディアを考えるという事だ。

 

アイディア出しのポイントとしてよく知られているのが漫画を読んだり映画観賞する事でキャラクターや世界観を頭から捻りだしやすくする事が出来ると言われている。

 

またこの方法を使えば物語の流れを学びとり漫画作りに大変参考になるような事が多いのでオススメだ。

 

また専門学校時代、映画を観て感想を考えるといった授業もあったので(ボクは受講しなかったが)この方法は一般的に知られている方法なのだろう。

 

因みにボクの場合アイディア出しはキャラクターから考えていた。

 

キャラクターの細かな設定(性別・服装・職業・年齢等出来るだけ多く)をあらかじめ考えアニメやゲームの設定集のようにかき出す事で

そのキャラクターがどういう世界に住み、どういう生い立ち等かが思いつきやすいからだ。

また、もしもどうやってもアイディアが出ないときはいっそのこと旅に出てしまうのも一つの方法である。

旅をする事で日常とは違う空気を触れアイディアが出やすくなる状況にもなるし旅の経験が漫画に活かされる事は間違いない。

 

その他の方法としてマインドマップという方法があるが詳しくはこちらの記事を読んでほしい。

想像力溢れる絵を描く方法『マインドマップ活用術』

【ネーム】

ネームとは映画やアニメ作りで行う絵コンテのようなものであり漫画のコマ割りや構図、セリフ、配置等をネーム用紙に簡単に書きおこす事である。 (つまり下書きの前段階)

漫画作りはネームから始まり、ここがしっかりしないと魅力的な物語は作れないため何度も何度も試行錯誤して完成させる。

 

ネームは鉛筆やシャーペンで簡単に描く事が多いが人によっては下書き並みに書き込む場合がある。

 

ボクの場合は早く仕上げる事を意識していた為、かなり省略した書き方だった。

またプロの漫画家はネーム作りを担当編集者に見せながら作っていくが担当がついていない場合、一人で物語の良し悪しを判断しないといけない事になる。

 

専門学校では漫画家出身の講師や直接、専門学校に編集者が出向き完成した漫画を評価してくれるが専門学校に行ってない場合は

自分以外の誰かにネームを見せ評価して貰う方がオススメだ。(自分だけだと物語が偏ったり不自然な点が気付きにくい為)

 

ボクの場合、友人に本好きな人がいた為、ネームが終わる度にアドバイスをもらい漫画を完成させたという事があった。

ただ友人と試行錯誤しながら完成させ納得した作品を作っても

プロの編集者が見るとダメ出しの連続になるため漫画家を目指す人はどんな事を言われても挫けない精神力が必要だ。

 

【下書き】

ネームが終わると次は下書きとなる。

鉛筆やシャーペンを用いて漫画専用の厚紙に描いていく。

下書きは自身の画力が活かされるステップであり絵が上手いか下手となるかは下書きで決まってしまうため

気になる人はデッサンを磨いたりスケッチ、好きなキャラクターを何度も描いたりして画力を上げる必要がある。

下着の注意ポイントとしてはキャラクターの顔は始まりと終わりで変化が無いかチェックする必要がある。

 

つまりボクが実際に某漫画出版社に持ち込んだ際、読み始めのキャラクターの顔と終盤の顔とが全く違うというのだ。

 

ボクの目には余り気にならなかったがプロの目からするといただけないという事なのだろう。

また背景もまた漫画作りに欠かせないが余りにも描きすぎると時間がかかり早く終わらないため、余白を残したり必要な所だけ書き込んだ方がベスト。

 

【ペン入れ】

下書きを終えるといよいよペン入れ作業が始まる。

漫画は主にGペンや丸ペンという漫画専用のペンを使い漫画専用のインクや墨汁につけ描いていく事になる。

またGペンは力加減で線の強弱をつけ人物の輪郭を描く際にうってつけのアイテムだが

初めて使う人にとっては上手くいかない事があるため何度も描いていきコツを掴む必要がある。

専門学校ではGペンを慣らすため、漫画用紙にひたすらと線を描いていく授業があったが

これはペン入れする前にGペンを手に馴染ませてから描く事で本番で失敗しない為のテクニックの一つである。

ペン入れの注意点としては描いていくうちにサビたりして描きにくくなったらペン先の寿命であり、早めに変える必要性がある。

もしもGペンが自分に合ってないという場合は筆やペン、デジタルを用いて漫画作りをした方がいいだろう。

 

【仕上げ】

漫画作りの最終工程である仕上げ作業は

 

①消しゴムかけ

②ベタ

③トーン張り

という3段階かに分けられている。
この仕上げ作業を詳しく見ていくと

消しゴムかけというのはペン入れを終え仕上げ作業の下準備の為に鉛筆線等を綺麗に消しゴムで消す作業の事であるが

強くかけ過ぎると厚紙にダメージを与える事にもなりかねないので加減して消すことがポイントである。

次にベタというのは墨入れの事であり髪の毛が黒いキャラクターの髪を黒くしたり影や黒くしたいところを筆を用いて満遍なく黒く塗る事を言う。

使用する墨は漫画専用の墨だったり習字で使う墨汁、漫画用のインク等様々ある。

このベタを多様する事で漫画全体が引き締まり個性的な漫画作りをする事が可能であるが、やり過ぎると見にくい漫画になってしまうのでバランスが必要である。

 

個性的な漫画の描き方について書いた記事もあるのでこちらも参考に。

注目される漫画の描き方『個性な絵を描き自分だけの世界観を創る』

ベタが終わるとトーン張りに移る。

トーンというのは漫画作りに使うシールのようなもので、これを使う事により陰影や模様を簡単に表現する事が出来る。

 

このトーンを専用のカッターで切り取り着けたい場所に張り付け、ヘラで取れないようにこすっていくのだが

 

最近ではこのようなアナログ式よりもデジタルに移ってきておりプロの漫画家の現場でもデジタル化が進んでいる。

トーン張りが終わっていよいよ完成でセリフが抜け落ちていないか等見直しして漫画作りは終了となる。

この一連の流れをこなしていくのは大変であるがそれが漫画作りの醍醐味であり面白さなのである。

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