仏画・絵について

マンガ家の夢を抱いた男の最後の物語『神の子クマラ』とは?

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最後にマンガを描いたのは丁度、初の海外一人旅であったネパール旅行から帰ってきた辺りからだっただろうか・・

以前は漫画家を目指し、夢を叶える為だけに生きてきた。

だからボクは毎日のようにマンガを描いていたが、画廊から個展をお願いされてから絵も描くようになった。

それがいつしか歪みとなり、ボクは漫画家の夢を諦めた。

 

『神の子クマラ』

 

それがボクが最後に描いたマンガだ。

 

このマンガはネパールから帰ってきたという事もあってか、ネパール的な場所が舞台のマンガで神様が主人公だ。

 

また随所にネパールで感じた事や見てきた事を参考に描いたせいか雰囲気は出せたと自分では思っている。

 

だが某編集社に持ち込みに行った際、街の雰囲気は出せているが、それ以外は全くダメ!

 

と切断されてからは、マンガそっちのけで絵を描くようになった。

因みに編集に言われた事は初めと終わりのキャラの顔が違いすぎる。戦闘シーンが下手すぎる。いらないキャラがいる。敵キャラがいいキャラに見える・・

 

などなど、思い出せば散々な言われようだった。

 

殆どの漫画家志望者は持ち込みや投稿等を繰り返し、打ちひしがれた者は挫折し、それでもなをやり続けた者は成功する確率が上がるのだが、ボクは正直その後もマンガを描くつもりではいたが絵の方に没頭するようになっていく。

前置きはさておきボクが最後に描いたマンガはどういう物語だったのか、覚えている限り、キャラクターやあらすじを書いていこうと思う。

(今まで描いたマンガの殆どは処分してしまって家にはもう存在しない。コピーもとったが今や何処にいったか・・)

 

【神の子クマラ】

■キャラクター

クマラ・・シヴァ神の息子で戦闘神。荒っぽい性格だが少女と出会った事で優しくなっていく。

サラスヴァティ・・琵琶を持つ女神で密かにクマラをおしたえしてる。

ハヌマーン・・サルの神で常識的人物。

少女・・カトマンズ的な所にいる物乞いの少女。確か名前はあったが、もうおぼえてはいない。

シュラ・・魔神シュラ族の男で人間界を支配するために街に姿を現した。優しそうなヤサ男風に描いたが編集はこれが駄目だったらしい。

 

■ストーリー

素行の悪いクマラは天界でシヴァに怒られていた。

故にシヴァはクマラに対して不穏な動きのある人間界の視察を命じられ、イヤイヤ下界する事に。

 

この時、ついて行ったのがサラスヴァティとハヌマーンだ。(編集から必要無いと言われたが・・)

 

彼らはカトマンズ的な街を散策している内に物乞いの少女と出会う。

 

この時、少女がクマラに対しての物乞いの方法・・

 

お金を入れる袋を開け、ニッコリと見つめる。そしてお金を渡すまでついてくる。

 

は、ボクが実際に体験した事をもじっている。

 

ポカラからカトマンズに帰る道中、物乞いの少年が乗り合いバスに乗り込み、ニッコリとした笑顔でボクがお金を出すまで手を差し伸べてくる。

という体験からだ。

 

クマラがお金を渡すと、彼女がすみかとしている巨大なシヴァ神の仏像の前に案内してくれた。

この時、大勢の人混みの中にシュラの姿が。

夜、不穏な動きに察知したクマラはゲストハウスを飛び出し一人、仏像のある広場へ。

 

どうでもいい事だが、クマラが泊まったゲストハウスのモデルにしたのがホテル・ヴィスタ・ネパール。

 

初ネパールでボクは環境に馴染めず、殆ど、このゲストハウスで引き篭もり状態に。苦い経験だぁー(´Д`)

 

クマラが広場に到着すると、粉々になったシヴァ神の仏像と泣き叫ぶ少女が。

 

そして月夜に浮かぶ大カマを持ったシュラの姿。

 

彼は仏像の破壊と共に人間界を支配すると宣戦布告するも、勝手な事を抜かすな!とクマラとシュラとの闘いが始まる。

 

その後、クマラの助けをするためサラスヴァティとハヌマーンが到着するもシュラの仲間達(巨大な一つ目の怪人)に行く手を阻まれる。

 

一方クマラはシュラの圧倒的力に押され、太刀打ち出来ず、打ちひしがれていた。

だが、少女の声援により気持ちを立て直したクマラは魔法の力で襲いかかるシュラを葬るのだった・・。

 

そして平和が訪れる。

 

ざっと、こんな感じのマンガだ。

 

ボクが描いてきたマンガは、この他にもドイツ兵がシャンバラを目指す話や、地下遺跡にある謎の仏像を探す冒険活劇やアマゾンの広大なジャングルで隊長とはぐれ部族と出会った少年の話などなど・・

 

様々描いてきたがいずれも落選した。

 

だが、そんな時ボクが出会ったのは絵であり、個展を開くと思いのほか好評だった。

 

そしてボクは絵を選ぶことになる・・。

 

それは必然だったのかもしれない。

 

だが、そのお陰で頭の中で想像してきた世界を実際に目にする事ができたから、これはこれで良かったのだ。

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