「チベットの文化」カテゴリーアーカイブ

【秘境チベットの食べ物の数々】日本でチベット料理を食べられるのか?

標高3000メートルを超える隔絶された環境にあるチベットの食べ物というのは主に粉モノで、日本や中華料理にも似ている食べ物が多い。

味気ないと思われがちなチベット料理だが、実に様々な種類の料理があり、旅人を楽しませてくれるのだ。

 

【様々なチベット料理】

例えば、チベットの代表的料理モモは、言わばチベット版蒸し餃子で、具材はヤクの肉等が使われているが、ネパールでは羊や豚、牛、チーズモモ等多種多様のモモを食べる事が出来る。

 

因みにネパール価格でモモはベジ(野菜のみ)が100ルピー(約100円)

 

牛や豚等の具材入りが120~200ルピーで食べる事ができ、日本との物価の差に驚かされる。

 

ティモという蒸しパンは柔らかくモチモチしていて食べやすく、トゥクパやスープ等に浸して食べるのだ。

トゥクパというのはチベット版うどんの事で、すいとん状のタントゥクやギャトク等、パスタのように麺の種類によって名称が変わる。

 

具材もモモ同様、ベジのものやヤクや豚等が入ったものなど様々で、チベット文化圏では一般的な食べ物の一つだ。(値段もモモ同様の価格帯)

 

それとモモやトゥクパと一緒に飲みたいのがジャ・スンマ

 

つまりバター茶の事で、お茶っ葉にバター、塩をドンモという撹拌機(かくはんき)に入れ、作るのだ。

 

一応お茶なのだが、味はミルクポタージュのような味わいで、チベット人と仲良くなるとバター茶をガンガン飲まされる事も・・

 

また、余り知られていない事だがチベットにもカレーがあり、シャムデと呼ばれている。

 

ヤクの肉を使ったものだが、味気なく、日本のカレーのように福神漬けのようなものを添える。(ソンロボという)

因みにカレーならば、チベット文化圏でもネパールのダル・アンド・バードは最高の食べ物であり、ボクから言わせてみれば世界中のどんな料理の中でもダル・アンド・バードが美味しいと思っている。

ネパールに行くと店ごとに味付けの違うダル・アンド・バードを食べる事ができ、量があるが、カロリーも低いのでオススメしたい食べ物の一つだ。

 

近年では日本のネパール料理店で、チベット・ネパール料理を出す店も増え、手軽に美味しい異国の食べ物を食べる事が出来る環境になった。

 

【東京唯一のチベット料理店】

東京の曙橋駅付近には東京唯一のチベット料理店がある。

チベット人が経営する『タシデレ』という店は、モモやタントゥクは勿論、ティモやバター茶等、チベットに行かなければ食べられないチベット料理を沢山食べる事が出来る。

ボクは一度、この店に行きたいと思っていたが、フリーライターの長田幸康さんと会う機会を得たボクは、東京に出発し、岡部さんとのブログ相談後の翌日、昼食を食べるため件のチベット料理店に向かった。

曙橋駅から右にまっすぐ歩き続けると見えてくる『タシデレ』は明らかに他の料理店と異質で、店の回りにはチベットの祈願旗タルチョーがいくつもかけられ、小さなチベット世界を創っていた。

 

タルチョーについてはこちら

チベットを彩る祈願旗タルチョー『聖地に飾りまくる目的と購入場所とは?』

店内に入ってみると、東チベットの料理店ではお馴染みの、チベット伝統のダンスをした人達の映像と独特な音楽が流れ、ボクは何処か懐かしさを覚える位だった。

辺りを見渡すと、チベット仏教関連やチベット旅行関連の本が置いていたり、日本のアジアンショップでは、まず見る事が出来ないようなチベット雑貨の数々が販売されていた。

 

また、この店はチベット関連の講座等を行っているらしく知り合いのタンカ(仏画)絵師ケルサン・ギャルツォ氏も、この店でタンカ教室を開いた事があるようだった。

 

ボクは席に座ると、モモやティモ等のチベット料理を味わえるランチメニューを頼み、一口食べてみた・・

 

 

本場の味がする!

 

 

やはりチベット人が作っただけあって、ネパールやチベットで食べたような味付けのチベット料理だったのだ。

 

因みに『タシデレ』ではチベット料理の他、インド料理も提供されており、850~2000円位で食べる事が出来るため、東京でチベット料理を食べたい!という人は一度行ってみるといいだろう。

 

ボクはその後、チベットを旅するフリーライターの長田幸康さんとネパール料理を食べながらチベット関連の事について、色々取材する事になるのだが、それはまた別の時に語ろうと思う。

【ヒマラヤの秘境ラダックへの想い】

チベット料理店『タシデレ』でティモをスープに浸して食べたが、その時ボクは遠いラダックの事が頭をよぎった。

ラダックとはインド北部のヒマラヤ山脈ふもとに広がるチベット世界で、砦のような仏教僧院やトレッキングが出来るチベットエリアの一つだ。

【インド秘境の地】ラダックで寺院巡りやトレッキングする方法とは?

ティモを初めて食べたのは中心地レーにある、とあるチベット料理店で、ラダックで知り合った旅行関連会社の日本人とバックパッカーと共に、ラダック在住の日本人とラダック人の夫婦とで食事会を開いた時の事だった。

この時ボクは、彼らのおごりで様々なチベット料理を食べる事になったが、特にティモは想い出深く、モチモチしているあの食感と味わいは忘れる事が出来なかった。

 

それが東京で食べることが出来るなんて・・

 

と少し驚きと共に、ラダックでの出来事を思い起こさせる店でもあった。

 

因みにボクがラダックを旅したのは冬の3月で、この頃になると開店している店も少なくなり、注文しても出されないものも多い。(コーラとか・・)

 

だが、冬のラダックは観光客も減りもっともラダックらしいので、一度旅してみては如何だろうか?

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チベットの美しい風景広がるラダックにおける牧歌的な生活と宗教文化とは?

インド北部にはチベット仏教を信仰し、牧歌的な生活を送る人々が住む『ラダック』と呼ばれる地域がある。

ラダックは時に“チベットよりもチベットらしい”と呼ばれる位、チベット本土では破壊されてしまった古の仏教寺院や独特な文化が残っているインドの中の『小チベット』だ。

 

今回この記事では秘境ラダックに住むラダック人達の知られざる生活様式を紹介しようと思う。

 

【ラダック人達の生活】

仕事は農業・牧畜

ラダック人の殆どは代々受け継がれている土地で農業を営んで生活している。

主に作られている作物は大麦、小麦、豆等で標高が低い地域ではリンゴやアンズといった果物も育てられている。

 

 

特にアンズは名産品の一つでラダックの中心地レーにあるアンズ専門店『ラダック・アプリコット・ストア』では干しアンズやアンズジャム等、様々なアンズ関連商品を手に入れる事が出来る。

 

 

またオーガニック食材を売っている『ゾムサ』でもアンズジャム等が売っていて、他にもランドリーサービスも行っている。

 

 

ラダックでは4月・5月頃になるとヤクやゾ(ヤクと牛の混血種)を使い畑を耕し、作物の種をまく。

 

 

収穫期の7月・8月には敷き詰めた麦の上にヤクやゾを歩かせ、その後に麦を宙にすくい上げて選別させる『オンセ』と呼ばれる伝統的な農業も行われている。

 

 

しかし現在は人手不足の為、機械に頼る農業も増えていて伝統的な生活を送る人々が住むラダックにも時代の波が訪れているのだ。

 

 

ラダックの村で大切に育てられているヤクやゾ、馬、山羊、羊といった家畜は農業において重要な役割を果たすが、その他にも肉や毛等の配給源の他、乾燥させたフンを燃料にしてストーブを焚いたりと、ラダックの生活に欠かせない大切な存在だ。

また、東部の山岳地帯に住む遊牧民達は数百頭のヤクを飼い、高品質な毛として知られるカシミア(パシュミナ)が取れるパシュミナヤギが大切に育てられている。

 

 

因みにレーではパシュミナヤギから取れたカシミア製品が沢山売っていて手編みの靴下やラダックの民族衣装のゴンチョの腰に巻く帯にも使われている。

 

また、ラダックはチベット程では無いが民族衣装を来ている人達が少なからず存在し、地味ながら味わいのあるゴンチュを着ている人達もいる。

 

民族衣装店『カイラス』ではチベットの民族衣装を多数見る事が出来るので、気になる人はチェックして欲しい。

民族衣装店カイラスはこちら

 

ラダックでは牧畜や農業の他にも、レーを中心に観光産業が発達している。

 

例えば旅行会社やゲストハウス、レストラン、タクシー運転手等、ラダックに訪れるとお世話になる人々が多い。

 

因みにラダックのタクシー会社は公共料金体系を作っていて、レーからどこどこまで幾らという風に料金が決まっているのでぼったくられる事は無いだろう。

 

【ラダックの宗教・文化】

チベット仏教

ラダック人の殆どはチベット仏教を信仰していて、宗教中心の生活を送っている人々が多い。

例えば朝夕、仕事前にストゥーパ(仏塔)に向かい五体投地を繰り返す人々やマ二車(お経が入っている筒)を回す沢山の人々の姿を見ることが出来る。

 

この光景はラダックのみならずチベット文化圏何処でも見ることができ、特にネパールのチベット仏教の聖地ボダナートでは朝夕、数え切れない程の巡礼者達で溢れかえる。

だが、パキスタンに程近いラダックではカルギルやフンダルを中心にイスラム教徒が多数を占め、レーにおいても礼拝の時間になると大音量でモスクからアザーン(礼拝の呼びかけ)が流れ出す。

 

また、ラダックを旅するとサドゥーと呼ばれるヒンドゥー教の巡礼者と出会ったり、レーにはキリスト教の教会があったり以外にも多彩な宗教を見ることが出来る。

チベット仏教についての記事はこちら

ツァンカパからミラレパまで『謎多きチベット仏教とは一体何なのか?』

■名前

ラダック人の名前を聞いてみるとカルマやツェリン等、チベット的な名前が多いが実はチベットと同じように家族が所属する僧院の高僧から名付けられる。

 

葬儀

ラダックでは火葬が一般的で僧侶による読経が続く葬儀が行われ、遺灰はツァツァと呼ばれる器に入れられ、ストゥーパに収められたり山にまかれたりする。

因みにチベットでは鳥葬と呼ばれるハゲワシに遺体を食べさせる葬儀が行われている。

 

■チャム

ラダックにある僧院では年一回のペースでチャムと呼ばれる仮面舞踏祭(チベット仏教の神々の仮面を被った僧侶達の舞)が開催され、周辺には出店が集まり縁日のようになる。

チャムの日程はチベット暦で決められ、毎年ごとに開催日が変わるのだ。

こちらの記事ではチャムが開催されたマト・ゴンパについて

インドの中の小チベット『ラダックの仮面舞踏祭チャムでボクは神を見た』

■ラダック・フェスティバル

9月1日から15日の間、開催される観光PRを目的としたお祭りで民族衣装を着たラダック人達のパレードやチャム、アーチェリー等が各地で開催される。

 

■ロサル

チベットの正月の事だが、ラダックの正月はチベットよりも2か月程早く行われ、12月から1月がロサルで各家々では宗教的行事が行われる。

 

このようにラダックではインドでありながらチベットの影響が強く出ていてチベット仏教絡みのイベントや文化が数多く残っている。

また、ラダック人は経験な仏教徒が多いせいかインドやネパールで出会う観光客を狙った悪い人達と出会う事なく、優しい人が多く、気持ちよく旅する事が出来る『小チベット』なので興味のある人は一度行ってみては如何だろうか?

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日本・チベット密教における“守り本尊”という仏教文化とは?

日本の密教では、開運厄除け・祈願成就の為『守り本尊』という習わしがあり、本尊とする仏達は生まれた年の干支によって決まるのだ。

このような習慣は仏教が盛んなチベットにおいても存在し、主に僧侶や寺院が『守り本尊』として仏達のカテゴリーから選び出すという事がある。

チベット仏教では、このような守り本尊を『守護尊(イダム)』といい、その殆どは日本では馴染みが無い恐ろしい表情をした無上兪伽タントラ(インド後期密教経典)の本尊達だ。

 

【秘密仏ヘールカ】

守り本尊とするイダムにはヒンドゥー教の神々からの影響が強いものが多い。彼らの身体は青く、トラの褌やシヴァ神といったヒンドゥー教の神々を踏みつけているのが特徴だ。

彼らの事を一般的に『ヘールカ』といいチベット仏教では盛んに信仰されている。

 

以下はチベット仏教の代表的なヘールカ一覧。

■ヴァジュラハイラヴァ

チベット仏教で最も異形な姿の仏であり、水牛の頭を持つヴァジュラハイラヴァは文殊菩薩の化身ともされる。

また無上兪伽タントラは『父(ふ)』『母(も)』『不二(ふに)』というタントラに分類されていて、この水牛の頭を持つ異形の仏は父タントラに属している。

因みにヘールカの殆どは身体が青いが、仏教的な意味合いを見れば青は煩悩に対する『怒り』の色である。

 

■チャクラサンヴァラ

母タントラに属するチャクラサンヴァラは妃(ヴァジュラヴァラヒ)を抱くヤブユムの姿で描かれている。

チャクラサンヴァラは三日月の髪飾りやダマル太鼓や三叉戟等、明らかにシヴァ神の影響を受けているが、彼が踏みつけているのは、紛れもなくシヴァ神とその妃なのだ。

これを見るとヒンドゥー教より仏教が優れていると物語っているようだ。

 

■ヘーヴァジュラ

妃ナイラートマーを抱く姿で描かれるヘーヴァジュラだが、これはあまねく全ての如来を飲み込み、精子として還元させ、妃の体内に入り、世界を想像し、悟りへと至るという宗教的実践行為の過程を表している。

ヘーヴァジュラは武器を持つ姿で描かれる事もあるが、一般的なのは十六の手にカッパーラを持つ姿だ。

この場合、右の八本の手に持つカッパーラには病気や不幸のシンボルである動物が。左手の八本の手に持つカッパーラには、病気や不幸から打ち勝つ為の神々が描かれている。

 

■カーラチャクラ

時間のサイクルを意味するカーラチャクラ(『カーラ』は時間『チャクラ』は輪)はイスラム教に対抗するため、仏教とヒンドゥー教が手を取り合い作り出した経典『カーラチャクラ・タントラ』の尊格だ。

 

代表的な四つのヘールカを紹介したが、チベット仏教では数多くの尊格が存在し、チベットの仏達の多様性を窺い知れる。

また、チベット仏教ではチャナ・ドルジェ(金剛手菩薩)と呼ばれる尊格が存在するが、彼は魔除けとして守りの護符として描かれる事も。

因みに他の尊格についてはこちら

チベット仏教における仏達の種類『代表的なチベットの神々とは?』

【日本の守り本尊】

冒頭にも述べた通り、自身の生まれた年の干支によって守り本尊が決まる。

以下は干支によって決まる尊格達の一覧だ。

【子年】

■千手観音

千の手と千の目を持つ、千手千眼菩薩とも呼ばれる菩薩。

彼が何故で、こんなにも多く手があるかというと、千の手や眼であまねく全ての人々を見渡し、救う為であり、大変慈悲深い尊格だ。

 

【丑年・寅年】

■虚空蔵菩薩

無限の智恵と記憶力を持つ尊格。

【卯年】

『3人よれば文殊の知恵』で有名な尊格で、右手に煩悩を滅する宝剣と左手には経典を持つ、智恵を司る尊格。

因みに日本では獅子に乗った姿で描かれる事が多い文殊菩薩だがチベット仏教では、数多くの姿で描かれ、妃を抱いた姿や多臂の文殊菩薩等、様々な図像で表されてきた。

 

【辰年・巳年】

■普賢菩薩

慈悲と理知で人々を救う尊格で、六本の牙を持つ象に乗った姿で描かれる。

因みにチベット仏教ニンマ派では、普賢菩薩は本初仏まで地位が上がり、真理や菩提心を象徴する究極的な仏となった。日本では天衣を付けた菩薩の姿で描かれる事があるが、ニンマ派においては青い裸体で妃を抱いた姿で描かれる。

 

【午年】

■勢至菩薩

智恵の光で、大勢を照らし迷いの中から導く尊格。

 

【申年・未年】

■大日如来

胎蔵界・金剛界曼荼羅の中心に坐す仏であり、密教では真理(ダルマ)そのものだと考えられている。

【酉年】

■不動明王

大日如来の化身ともされ、五大明王の中心的存在。

日本では絶大な人気を誇り、宝剣を持つ童子形の姿で描かれるがチベット文化圏では忿怒の姿が一般的だ。

 

【亥年・戌年】

■阿弥陀如来

西方浄土に住む無限の光と無限の命を司る仏であり、無量光(アミターバ)無量寿(アミターユス)とも言われている。

 

【インド・ネパールの守り本尊】

仏教における仏達のカテゴリーから選び出す守り本尊という形では無いが、インドやネパールを旅して分かったのが、概ねタクシーに乗ると身ずらの『守り本尊』のような存在が飾られている事がある。

例えばネパールはヒンドゥー教、チベット仏教が盛んな国だが、タクシーに乗るとヒンドゥー教の象頭神ガネーシャの仏像が置かれている事がある。

 

ガネーシャの意味するところ、商売繁盛を司る神でありヒンドゥー教文化圏では大変人気の神様だ。

誠に商売繁盛という意味では理にかなっている神様だが、このような『何かを願って』願掛けしているような事はタクシーのみならず、露店でもヒンドゥー教の神々の護符を販売されている。

 

このような事は日本では中々見ることは出来ないが信仰心が高い人々が多い国ならでは風景だろう。

 

また、インド・ラダック地方はチベットよりもチベットらしいとされ、仏教美術が数多く残されている地域だが、この地を旅して思ったのが、タクシーには必ずといっていい程、ダライ・ラマの写真があるという事だ。

 

現在のチベット(自治区や自治州)ではダライ・ラマの写真が禁止され、所持するだけで処罰の対象となっているが、信仰の自由が許されているラダックは、チベットとは実に対象的だ。

 

チベット人やラダック人はダライ・ラマを敬愛している為か、タクシーに写真が飾られているのだと思うが、これも『守り本尊』のような役割を持っているんだと思う。

チベッタンに愛される活仏ダライ・ラマ『インド秘境の地で見てきたもの』

以上のように仏教・ヒンドゥー教における『守り本尊』という習わしを見てきたが、日本では中々知る事が出来ない文化ばかりで、こういった文化を実際に旅して知り得る事が出来るというのが『旅』の醍醐味だ。

チベット旅行情報サイト『漫画仏画絵師』では、このような仏教文化も発信しているので興味のある人は注視してほしいと思っている。

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チベットを彩る祈願旗タルチョー『聖地に飾りまくる目的と購入場所とは?』

チベットを旅すると必ず五色の祈願旗タルチョーをめにする。

タルチョーあるところ必ずチベット縁ある場所で、住宅街だったり、峠坂、山だったりチベット文化圏の至る所でたなびいている。

 

あれは一体何なのかというと

 

タルチョーは世界を構成する五大元素を表し

黄=地

緑=風

赤=火

白=空

青=水

をそれぞれ表しているのだ。

 

ボクはチベット文化圏が好きでよく旅をするのだが、タルチョー以外にも同じような意味を持っている旗がある。

タルシンキと呼ばれる旗で、タルチョーを縦長にしたような旗で主に丘や山等に幾つも掛けられている。

東チベットを旅した際ボクを驚かせたのが、このタルシンキがチベットの山々に幾つも掛けられていた事だ。

 

それらは風に吹かれ、ゴーゴーとたなびきチベット人達の信仰の深さが表れているようだった。

 

一つ疑問に思うのが、どうしてタルシンキを含めタルチョーと呼ばれる五色の旗が幾つも幾つも掛けられているのか?

実はそこにチベット人の信仰の形が読み取れるのだ。

 

【タルチョーが幾つも掛けられている訳】

チベット人達は概ね仏教徒であり、彼らの文化は仏教絡みのものがほとんどなのだが実はタルチョーもその一つ。

タルチョーがはためく度に仏法を広めてくれると言われる事が一つ。

 

もう一つは日本語に訳すと祈願旗となるように旗をかけることで願いが叶うと言われるからだ。

 

まぁチベット人の願いは仏法を広めると同時に、祖国返還が願いだろうから同じような意味あいかも知れないが・・

 

ボクにこの事を教えてくれたのがファルピンで出会ったネパール人だった。

 

ファルピンはネパールにあるチベット仏教の聖地な為か、タルチョーが幾つも掛けられネパールのインスタ映え?スポットのような感じになっていた。

チベット仏教を広めたグル・リンポチェが瞑想した洞窟の回りには幾つも掛けられていたが、その理由をタルチョー売りのネパール人が教えてくれたのだ。

 

「一つ300ルピーでどう?願いが叶うよ」

 

等と言ってきたが、必ずしも宗教絡みの願いだけでなく個人的な願いでもいいようだ。

 

つまり日本で言う『絵馬』と言った方が分かりやすい。

 

絵馬と言えば馬を連想させるがタルチョーには時よりの模様が印刷されている事もある。

これはルンタといい

 

ルン=風

タ=馬

 

を意味し『風の馬』という風に訳される。

これは仏法の教えを『風の馬』に運んで貰うという事を意味しているのだ。

またチベットでは正方形に印刷されたルンタを祭りなどで

 

「ラーギャロー(神よ栄光なれ!)」

 

と言ってばらまくらしい。

 

ボクはまだ見たことがないがきっと、結構な迫力だろう。

 

と、このようにタルチョーを始めとした祈願旗はチベット文化圏を飾り、この色取り取りの旗が幾つもあることで非日常世界を作っているんだと思う。

 

【タルチョーはどこで売っている?】

最近日本のアジアンショップでも一つ800円程度でタルチョーを売っている事がある。

ボクはそれを自室に飾りチベット的な部屋にしているが、ボクがよくいくネパールでも同じような事をしている人を見たことがある。

 

ネパールでタルチョーを買おうとする場合、殆ど幾つかのタルチョーをまとめたセット売りな事が多く、それらは大体ボダナートやカテシンプーストゥーパ周辺の仏具店に売っている。

特にボダナートはチベット仏教の聖地だけあって仏具や仏画、チベット民族衣装等、正にチベット雑貨の宝庫と言っていいだろう。

またボダナートには数多くのチベット仏教寺院があり、チベット好きなら一度は行って欲しい場所だ。

 

タルチョーをはじめ、チベットに必ずあるマ二石やマ二車等、何なんだあれは!?

と思う物をまとめた記事もあるので、合わせてご覧下さい。

『聖地巡礼豆知識図鑑』チベット観光スポットで見るあれ何これ何?

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【必見】美しすぎるチベット建築『ゴンパ(仏教寺院)』鑑賞ポイントとは?

チベット文化圏には日本の厳かな仏教寺院とは違い、色鮮やかで美しい仏教建築物が沢山ある。

その代表的建築物がゴンパと呼ばれるチベット仏教寺院で、そこは正に仏教美術の粋を集めたような場所だ。

 

ボクは、そんなゴンパに描かれている壁画や仏像を求めチベット文化圏の国々を旅しているが、ゴンパにある仏教美術の数々は絵師であるボクに沢山のインスピレーションを与える事になった。

 

同時に仏教美術云々抜きにしても、建築物としてチベットの宗教施設の数々は好きなので、貴方に美しすぎるチベット建築世界を紹介しようと思う。

 

【始まりは門から】

どんな寺であれ、門は必ず存在しているが今や殆どのゴンパではチベット語と英語で寺院名が真紅の門に刻み込まれ、容易に名前を知ることが出来る。

門には美しいチベット語で刻まれた寺院名だけでなく、時として竜が巻き付いた柱があったりチベット装飾がふんだんに刻まれた門も存在する。

そう、仏教美術は門から始まっているのだ。

 

【いよいよ境内に、本堂前にして】

門をくぐると、いよいよ本堂だ。

 

が、ちょっと待って欲しい。

 

本堂に入る前に、広々とした境内で立ち止まりゴンパを見てみよう。

 

本堂は台形のような形をしていて、屋根や柱等、随所に美しいチベット装飾を見ることが出来る。

ボクの知り合いに本堂の写真を見せた所、意外な答えが返ってきた。

 

「随分、小さいんだね。」

 

確かに小さいかも知れないが、あくまで本堂は巨大なゴンパの一部であり、周辺にはアパートのような僧房が取り囲んでいる。

 

つまり簡単に言えば『本堂』は日本の城でいう『天守閣』のような存在だ。

 

ゴンパの形も様々あり、ラダックにあるゴンパの殆どはまるで城砦のような形状をしていたり、東チベット等に行くと日本の城のようなゴンパもある。

国、地域ごとに様々な形をしたゴンパが沢山あり、ボクはそんなチベット建築を見ることが好きで旅を止めることが出来ないのかも知れない。

 

【美しい壁画を前にして~東西南北を守護する四天王】

 

 

す、凄い・・

 

 

なんて細かいタッチで描かれた壁画なんだ。

 

初めてゴンパの壁画を見たときのボクの感想だ。

 

本堂前には美しい壁画が必ずと言っていい程描かれ(壁画がないゴンパもあるが)それらは全て四天王の壁画なのだ。

四天王は東西南北を守護する存在として日本においても知られているが、壁画として描かれているという事は、つまりゴンパの東西南北を守護しているという事が容易に伺い知れる。

 

 

当然、絵のタッチもゴンパそれぞれで絵師達の性格を知ることが出来る。

 

 

細かいの、色鮮やかなもの、荒っぽいの・・

 

四天王やそれを取りまく神々の壁画はゴンパそれぞれだが、美しいものが多く画家であるボクに強いインパクトを与える事になった。

因みに基本的に壁画を撮ることが出来るのは本堂の外にある四天王の壁画までで、中は写真撮影禁止な所が多い。

 

 

知らずに何度か本堂を写真撮影して注意された事がつゆ知らず・・

 

 

以下はネパールやラダックのゴンパにある壁画の数々である。

■ティクセ・ゴンパ(ラダック)

蒼を基調とした壁画が多く、城砦のような巨大な僧院はラダックのランドマーク的存在だ。

■ファルピンのゴンパ(ネパール)

カトマンズ郊外にあるダクシンカリ近くにあるチベット仏教の聖地(グル・リンポチェが瞑想した洞窟がある)にはゴンパが沢山あり、山あいの広い場所のせいか巨大なゴンパも多い。

ファルピンはネパールの観光スポットの中でも、まだまだマイナーな場所なので仏教美術が好きな人は是非一度行って欲しい。

チベット仏教の始祖グル・リンポチェが瞑想した洞窟があるファルピンに行ってみた!

■ボダナートのニンマ派僧院(ネパール)

 

今まではやたら開放的だったゴンパ。(以前は本堂内の壁画を撮っても注意される事は無かった。)

 

 

が、マナーが悪い人多く遂に撮影禁止に。

 

因みに四天王について詳しく書いている記事があるのでチェックしておいて欲しい。

邪鬼を踏みつける怒れる四天王『チベットと日本の四天王図の大きな違いとは?』

【いざ本堂へ!】

 

いよいよ本堂に入って見よう!

 

本堂は僧侶達が読経する座椅子が幾つもあり、奥には本尊が鎮座している。

また周辺には壁画が描かれ、それらは柔和な仏達だったり、鬼のような形相の護法神だったり・・

多分最も多くチベット仏教美術を見ることが出来るのが本堂の中だ。

 

 

だが、時間帯によっては入れないことも多く中を伺い知れる事が出来ない事も多かった。

 

それでも運よく中に入ることが出来れば、きっと貴方を驚かす美しいチベット仏教世界が目の前に広がっているだろう。

 

旅をしてきた中でボクを最も驚かせたのは東チベットのカンゼ・ゴンパ

本堂はアパートのような建築をした大僧院で、中には数え切れない程のミニチュアサイズの仏像達が・・

思わず五体投地をしてしまったが、チベット文化圏の旅の中であれだけ美しい光景を見たのは初めてだったし、苦労して長旅をしたかいがあった(東チベットは移動時間が長くなる)

 

因みにカンゼ・ゴンパがある東チベットは有名なラルン・ガル・ゴンパの他にも様々なチベット仏教寺院がある。

ラルン・ガル・ゴンパの他にもある!!東チベットの美しき仏教寺院の数々

ボクの旅のメインは建築物を求める旅では無いが、チベット文化圏の旅をすれば否応なしに美しいチベットの仏教建築物の数々を目にする事が出来る。

もしも貴方がチベットの建築物や壁画や仏像の数々を目にしたいなら海外に一度は旅に出て、チベットの非日常世界をその目に焼きつけて欲しいと思っている。

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チベットの恐るべき葬儀『鳥葬とチベットの死の文化とは?』

秘境チベットには鳥葬という葬儀方法がある。火葬を行う日本では考えられないことだがチベットでは御遺体をハゲワシに食べさせるという文化が根付いているのだ。

何故このような葬儀方法がとられているかというとチベット人の死生観が強く影響している。

 

チベット仏教では人が死ぬと魂は抜け出し、もう元の肉体に戻れない状態にあるため“魂の器”である肉体を保存しないで、ハゲワシに食べさせるのだ。

因みにハゲワシに食べさせる理由として多くの命を食べてきたからこそ最後は自分の肉を分け与えるという仏教概念が存在している為だ。

 

一方抜け出した魂はチベットの死後の世界を書いた『死者の書』において克明に書かれており、魂(生命の風)が肉体から離れた後は死の世界で様々なヴィジョンを見ることになるが、それが幻影だと認識しないと解脱できず、六道輪廻のいずれかの世界に転生する事になる。

六道輪廻とは現世で行ってきた人間の業によって生まれ変わる場所が決まるとされ、それぞれ六種類ある。

 

六道とはつまり天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道であり生きるとし生きる物、解脱出来なければ、この世界を未来永劫繰り返す事になるのだ。

チベット人は六道輪廻という考えを常に意識し、死は終わりではないと身近に感じる為、ゴンパと呼ばれるチベット仏教寺院に描かれる東西南北を護る四天王の壁画と共に六道輪廻の壁画が必ず描かれるのだ。

因みに四天王については以下の記事で具体的に書いている

邪鬼を踏みつける怒れる四天王『チベットと日本の四天王図の大きな違いとは?』

【チベットという環境が生んだ鳥葬】

鳥葬が生まれた要因として宗教的な理由の他にチベットという環境が原因でもある。

チベットの葬儀方法は鳥葬の他に火葬、土葬、水葬、塔葬(ダライ・ラマ等の高僧の葬儀方法で簡単に言えばミイラにする。)があるが標高3500メートルを越える高地において、死者を火葬にするにしても火葬をする際に必要な木材がなく、燃やす事も出来ない。

また標高が高くなれば土に埋めても分解されず、そのまま残ってしまうため土葬も不可能だし、川のない場所ならば水葬もする事が出来ない。

 

だからこそ鳥葬が選ばれるのだが、これはお金のあるチベット人が執り行う葬儀方法で、お金のないチベット人は何処かの人気の無い岩の上において自然に任せておくという結末になってしまう。

 

確かに鳥葬は専門の裁断師が必要で僧侶による供養も必要な為、お金がかかる。

 

国も違えば葬儀方法も違って驚く事もあるがチベットにおいて、これが一般的なのだ。

とはいえチベット全土が鳥葬を行っているかというと、そうでは無くチベット文化圏の一つネパールにおいては火葬が一般的であり、チベット仏教の聖地スワヤンブナート寺院近くの火葬ガートには御遺体をワラのような物でくるんで火葬しているという事がある。

 

この場所においてネパール人の遺族はチベット仏教僧によって葬儀を執り行われていて、多民族国家ならではの光景がそこには有るのだ。

 

またヒンズー教を信仰するネパール人が大半を占めるネパールにはヒンズー教の聖地パシュパティナート寺院では輪廻思想を信じるヒンズー教徒によって火葬を執り行われ、その様子を見学する事が出来る。

パシュパティナートというヒンズー教の死生観を垣間見れる場所では熱心なヒンズー教徒が瞑想している姿を見ることが出来るがチベットにおいても同じ事がいえ、死を受け入れ、それが終わりではないと悟る為、一部の修行者は葬場に住み着いて瞑想を行うのだ。

因みにパシュパティナートがあるネパールにはチベット仏教の聖地や観光スポットが沢山あり、チベット好きにはたまらない国だ。

【注目】1日でネパールの4大仏教スポットを回れるのか?検証してみた!!

【チベット美術における鳥葬と死と骨の芸術品】

鳥葬はしばしばタンカ(チベット仏教画)の中にも登場し彼らの死生観を見ることが出来るが、タンカには鳥葬の様子の他に墓場の主チティパティというRPGでお馴染みの土堤版モンスター、スケルトンそっくりの神様がいて、彼らは髑髏杖を手に持ち夫婦で踊っていたりヤブユム(男女が抱き合った姿の交配図)の状態をとったりしている。

ヤブユムというのは知恵と方便の結合は真理へと至る道という意味で、詳細はこちら

チベット仏教『曼荼羅の歓喜仏ヤブユム』歴史に隠された意外な真実!!

また彼らはチャムというチベットの仮面舞踏祭において病魔を退散させる役割を担っている。

 

このチャムにおいて鳥獣の顔をした悪魔の面をつけたキャラクターも登場するが、これは鳥葬で遺体をむさぼり食うハゲワシや野獣達であり、その姿を反映させ役者達は舞い踊るのだ。

それとチャムが開催されるチベット寺院の中には寺院に伝わる品々を展示している部屋があり、その中には恐らく鳥葬で残った骨で作った品々が展示されている場所もある。

その品々とは頭蓋骨の杯や太鼓、大腿骨の笛、骨の首飾りやダーキニーがつける前掛けが作られ、チベット人が余すことなく活用しているというのが見て取れる。

遺骨を楽器やアクセサリーにするなんて日本人には考えられないことだが先に述べたように魂が抜け出した肉体はただの空っぽの肉体であり、それを活用しようとするチベット人の考え何だろう。

*人骨で出来たアクセサリーや楽器は100年以上も前の品々ばかりであり、恐らく現在は製作されていないと思う。(又は禁止されている)

 

死者を葬る場所はどの国でもおごそかな場所で霊的な場所だがチベットの鳥葬文化はチベットを秘境を秘境じみさせる異質な葬送だと言えよう。

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『聖地巡礼豆知識図鑑』ゴンパにストゥーパ、タンカまで徹底調査!

チベット文化圏の聖地を巡礼すると日本ではお目にかかれないチベット独自の建設物や彫刻があり『非日常』世界を創っている。

この記事ではチベット観光スポットに行くと見られるあれ何?これ何?といったものを紹介しようと思う。

 

【ゴンパ】

ゴンパとはチベット仏教の寺院の事で僧侶達の修業や瞑想の場所としてチベット人達から篤い信仰を受けている。

 

ボクはチベット文化圏の国々によく行くが理由はゴンパに行く事だ。

 

ゴンパは仏教美術の宝庫と言っていい程ゴンパの内装や壁画、仏像に至るまで美しい装飾が施されチベット技術の粋を集めたような所だ。

 

だからこそボクのように仏画を描いている者にとって絵の勉強になるしチベット文化が美しく感じられる場所だと思うのだ。

ゴンパと言えば、ネパールのボダナートにはチベット仏教各宗派のゴンパが多数存在していて、とても興味深いエリアだ。

また、ゴンパ鑑賞ポイントを具体的に取り上げた記事もあるので呼んで欲しい。

【必見】美しすぎるチベット建築『ゴンパ(仏教寺院)』鑑賞ポイントとは?

【タルチョー・タルシンキ】

タルチョーやタルシンキとは世界の平和を祈ったりする祈願旗の事でチベット文化圏に行くとあちこちに祈願旗が設置されているのをよく目にする。

 

この祈願旗を見ているとボクはチベット文化圏の国に来たという実感を持つしタルチョー等のお陰で非日常世界に入ったんだと実感する事が出来る。

実はこのタルチョー、日本でも売っていて独特な部屋づくりをするためにボクは部屋の中に飾って独特な世界を創ることになったのであった・・。

 

それはさておきタルチョーというのは五色の色(白・赤・緑・黄・青)で作られ、これは世界を構成する元素に由来する。

 

タルシンキとはタルチョーの大型版と言ってよく、よく山等にいくつも設置されているのを見た事がある。

東チベット・ラガンの山を見るとそのタルシンキの数に圧倒され目をやってしまったという事をよく覚えてる。

その圧倒的な数のタルシンキを見に東チベットに行って見てはどうだろうか?

 

【ストゥーパ/チョルテン】

ストゥーパ(チベット名チョルテン)とは仏塔の事で中に仏舎利と呼ばれるブッダの遺骨が入ってる・・事になっている。

日本でも日本版ストゥーパと言っていい五重の塔があるがチベットの仏塔は装飾的なものやシンプルなもの様々ありネパールには世界一高い仏塔もある。

日本では仏教というと仏像等を思い浮かぶ事があるとは思うがチベットではストゥーパを思い浮かぶ事が常で、そこら中にありラダックや東チベットに行った際ストゥーパの数にチベット人の信仰の高さを感じてしまった程だ。

 

またストゥーパをよく見てみると一つ一つデザインが違っていたりしてマニアがいる?のかもしれない程美しい。

■ストゥーパについて

ネパールやチベット文化圏のおすすめポイント『ストゥーパ(仏塔)の魅力』

【ブッダ・アイ】

世界を見通すブッダアイはチベットよりも特にネパールでよく見ることが出来る。

スワヤンブナートやボダナートの仏塔の四面にはブッダアイが描かれ世界をどこまでも見通しているのだ。

このブッダアイの鼻の位置に描かれているのはネパール数字の『1』で生命の統一を意味していると言われている。

 

【マ二石】

マニ石とはチベットの真言オン・マニ・ペメ・フム等が刻まれた石だったり岩の事で、よく聖地に行くとマニ塚等が築かれ彫刻家がマ二石を作っている現場をスワヤンブナートで見た時がある。

やはりこのマ二石もチベット世界を形成するものの一つと言ってよく巡礼者は石を積んで祈願すると功徳を得られると言われチベットに行くと石だけ積まれていたりする。

 

そういえば東チベットに行った際ボクが驚かせた事がある。

 

岩山にチベット仏教の神様の彫刻が刻まれている事だ。

一体どうやって彫ったのか分からないが、これも一種のマ二石のようなものなのだろう。

 

【マニ車】

信仰心高いチベット人の便利グッズで筒状の中には経典が入っていて1回まわすと経典を1回読んだことになるのだ。

 

手持ちのものから巨大なマニ車まで様々でゴンパの参道によく見かけ巡礼者がクルクルとまわしている。

 

ただボクも試しにマニ車をまわしてみたが手が痛くなってしまい、さながら手のツボ押し装置のような役割を果たしたのであった。

 

【タンカ】

チベットの仏画で決められたルールに沿って描かれタンカの題材として神様や曼荼羅等が描かれ、僧侶達やチベット人の瞑想用として信仰の対象として用いられる。

話によればタンカはチベット人の家に必ず1枚はあり一家の守り神として掛けられているそうだ。

 

ボクはタンカをネパールで3か月学んだことがあり代々受け継がれてきたタンカを描く絵師達の想いみたいのを現場で見ることができチベット文化を学ぶ上で素晴らしい経験だったと思う。

 

■ネパールのタンカ修行の旅について

ネパールで3か月間チベット仏画タンカを学ぶ!『タンカ絵師マイラ氏との出会い』

【まとめ】

チベットを歩くと、こういった様々なチベット文化を肌で感じるものを見ることができ絵のインスピレーションを感じることが出来たり、日本で見ることが出来ない絶対的な非日常を身を起き異世界に入ったような錯覚にさえ起きるのだ。

 

チベットのみならずネパール、ラダック、モンゴル、ロシアの自治共和国等にチベット文化が広がり各国地域に独自のチベット文化があってそれぞれ宗教や風習、芸術、文化を見に美しきチベット文化圏の国々に是非1度足を運んでみてはどうだろうか?

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