ここは仏像博物館なのか!?滋賀県高島市の長善禅寺とは

滋賀県北部の高島市マキノ町に仏像が沢山あるお寺がある。

お寺には金ピカの観音菩薩や巨大な般若や天狗の面、更にはチベット仏等、とにかく仏像博物館みたいになっている。

お寺の名前は長善禅寺、曹洞宗のお寺らしい。

 

ぼくは、お寺を旅する画家として、そんなB級スポットみたいなお寺の情報をネットで見聞きしたので行ってみる事にした。

【高島市にある長善禅寺とは】

華蔵山長善禅寺は創建慶長17年 (1612年)の曹洞宗の寺院で本尊は釈迦牟尼佛。

 

大本山永平寺御直末のお寺として知られている。

 

御直末とは大本山の禅師が開かれた永平寺縁のお寺の事で全国に150ヵ寺しかない(曹洞宗の寺院は全国で約15000ヵ寺)

そんな由緒正しいお寺があるのは滋賀県北部、湖上交通の要衝として栄えた高島市マキノ町

国道303沿いの小荒路にあり集落からにょきっと金ピカの観音菩薩が目に入る。

因みに駐車スペースは六地蔵前に駐車

■住所

滋賀県高島市マキノ町小荒路581

【仏像沢山!長善禅寺の見所とは】

長善禅寺は小さな境内なのだが見所の多いお寺である。

至る所に仏像があり、まるで小さな仏像博物館のよう。仏像好きには堪らないお寺なのかもしれない。

車をお寺の駐車スペースに停めると、目の前に早速六地蔵がお出迎え。

その上には鐘撞堂と十三重塔、そして後向きにそびえる金ピカの観音菩薩が目に留まる。

 

 

向こうには一体どんな景色が広がるのか…!

 

 

はやる気持ちを抑えて鐘撞堂脇にある、二匹のカエルの像が守る山門をくぐると右手に本堂、正面にはお堂と思われる建物がある。

まずは仏像が沢山あるという件のお堂の中に入ってみた。

 

入ってみてビックリ!

 

お堂の中には足の踏み場もない位、沢山の仏像達が鎮座していた。

 

 

凄すぎる…

 

 

扉を開けて左に目をやると大きな不動明王とニ童子像が置かれている。

 

これでもインパクト大なのに正面には大日如来、不動明王、十一面観音、最低三体以上ある千手観音やお釈迦様の苦行像等がお出迎えする。

そして巨大な般若の面や天狗の面、またチベット仏もあったり世界中の仏像が置かれているんじゃないか?位、様々な仏像のオンパレードだった。

その後、仁王像が守る本堂に行ってみると中は以外にシンプル。

他の曹洞宗のお寺にあるような本堂内で本尊である釈迦牟尼佛が祀られている。

 

御参りをし、お寺の奥に行ってみた。

 

本堂横には西国三十三観音、そしてその奥にも西国三十三観音の石仏があった。

徹底的に境内を調べ回ったわけではないが、まだまだ仏像がお寺の中から溢れ出てくるんじゃないか?

 

と思える長善禅寺であった。

 

【世界中を旅したご住職】

見事な仏像を絵の資料用に一通り撮り終えると、ご住職に会いに庫裏に向かった。

突然の訪問だったが、ご住職から貴重なお話を沢山聞く事が出来た。

 

お寺も凄かったが、ご住職も凄く世界三十数ヵ国を旅し、日本の都道府県も殆ど行ったという中々只者ではない経歴。

また絵がお好きな方だったようで、絵を買って頂いた事は本当に有り難かったです。

 

このあと東近江市まで向かい、八日市を起点にお寺を回り「お寺をアートで盛り上げる挑戦」というアートを通してお寺を知ってもらうという自身の画家活動の話をしたのだが

 

ご依頼を頂くという事が出来なかった事を考えると、ご住職と御縁を頂いた事は本当に有難く、運が良かったです。

因みにこの時、買って頂いたのはチベットの観音菩薩をモデルとしたアクリル画。

その凄すぎるご住職から件のお堂を案内して頂いたのだが、実はお祀りされている仏像というのはご住職自身が購入したもので

中にはミャンマーで購入したものや歓喜仏等、日本のお寺では中々お目にかかる事はできない仏像をご紹介頂きました。

お堂奥から持ってきて頂いた香木は大昔の物なのだが、今でも香りが漂っていて詳しくは分からないが質のいいものだという事は素人ながら感じ取る事が出来た。

因みに般若の面の手前にある木彫りのダルマ像は未だに樹液が出ている事は驚きでした。

【まとめ】

今回、訪れた長善禅寺は小さいお寺ながら見所も多く、お寺に興味がない人でも興味が抱けるようなお寺様でした。

実は滋賀県に行く前に訪れた福井県越前市の金剛院や宝円寺といった曹洞宗のお寺も仏像が多く見所の多いお寺様だった(この旅で行く事はなかったが勝山市の越前大仏も凄いらしい)

 

他にも、仏像の多いお寺や変わったお寺があるのではないか?

 

そう感じ取る事が出来た旅だったので、またいつか面白いお寺があったら御参りに行こうと思います。

 

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