チベットの旅

郎木寺セルティ・ゴンパとキルティ・ゴンパ~2つの大僧院を旅して

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甘粛省と四川省の間にある郎木寺には2つのゲルク派大僧院がある。

 

セルティ・ゴンパとキルティ・ゴンパという昔から仲が悪いらしい僧院だ。

 

 

ただ!観光面からいえば

 

 

2つの僧院とも大きく美しいのだけれど、この僧院から見える景色が絶景!

 

チベット仏教云々ぬきにしても、この僧院に行く価値はあると思うのです!

 

【夏がベストシーズン】

ぼくは仏教美術を求めてチベットを旅している画家で今までネパールやラダックチベット文化圏を渡り歩いてきた。

 

寒いというイメージがあるチベットだけど夏に行ってみると実はそんな事はないのです。

 

日本では気温が上がりドンドン夏本番な季節に近付いてくる時だけど、この時期のキルティ・ゴンパがある東北チベット(アムド)は

 

涼しくて過ごしやすかったのです!

 

 

そして周辺のどこまでも続く大草原もまたキレイで心洗われます。

 

こんな大草原で絵を描いたら、どんなに気持ちいい事か!と妄想してみたり。

とにかく初めてこの僧院に訪れた7月はやっぱりTHE・シーズンだったらしく

 

観光客が沢山いて中国人の団体サンに写真をせがまれたり、寺院の写真を撮りまくる観光客が何人もいました。

 

 

まぁ、ぼくもその内の一人なのだけれど

 

 

ぼくの目的は寺院に描かれている壁画だったりするので2つの寺院に行って美しい壁画を写真に納めたのです。

 

 

 

 

しかし何らかのトラブルによりSDカードに移した画像が殆んど消えてしまい(何故かセルティ・ゴンパの画像だけ)

後年リベンジするためにも再びぼくは郎木寺に訪れるのだった(T_T)

 

 

ただしこの時は季節も寒い冬だったので観光に的さない季節だったとは後々後悔することになるのですが・・

 

それはまた別の時に話そうと思います。

 

 

【仲の悪い2つの僧院】

目的のゲルク派2大僧院セルティ・ゴンパとキルティ・ゴンパについて、ちょっとご紹介。

 

 

セルティ・ゴンパは郎木寺の北側(甘粛省側)にある僧院で1748に建設。

 

 

もう一方のキルティ・ゴンパは南側(四川省)にある僧院でアバに分院がある。

 

 

始めに申しました通り、この2つの僧院は仲が悪い。

 

 

どうやら土地絡みの問題のようだ。

 

同じゲルク派で仏教なのだから仲良くすれば良いのだろうけど、今も昔も土地が絡んでくるとそうはいかないらしい。

 

【ゾルゲ大草原を駆け抜けて】

ゾルゲから郎木寺までは14時半出発のバスしかなくて、ぼくはその間

前日行ったタツァ・ゴンパで時間を潰したりして出発まで待った。

ぼくが泊まったホテルのチェックアウト時間が9時だったので五時間半もの間、時間を潰さなくてはならなかったのです。

 

因みにバスターミナル近くにあるこのホテル。

 

以前ゾルゲについて書いた記事で紹介したのだけれど二回目に訪れた際、断られてしまった!

チベット情報は目まぐるしく変化するので、以前泊まれたからと言って次も泊まれるとは限らないようだ。

 

*マルカムでも同じように以前泊まったホテルに断られてしまいました。

 

 

なんなんだよ!

 

 

公安が外国人泊めるなってお達しきてるのかよ!!

 

 

ってマジで思う。

さて。

 

 

長い時間を待ってバスは定刻通り出発し緑の大草原を駆け抜けていった!

 

この大草原にも観光スポットがあるので、ご紹介。

 

先ずは花湖と呼ばれる美しい花が咲き誇る湖があったり夏になると

草原のあちこちで乗馬を楽しむ事が出来る(一度は馬に乗って大草原を走り回ってみたい!)

 

またゾルゲ北部には温泉や郎木寺近くには絶景を拝める寺があったりする。

いや、そもそも大草原自体が観光スポットとも言ってもいいかも。

どこまでも続く大草原。

 

遊牧民がテントを張って牧畜を営む牧歌的な光景だけでも見応えはある!

 

さて!途中トンネル近くで謎の渋滞が起こって到着まで少し時間がかかってしまいましたけど、何とか約17時に到着。

 

 

ぼくはキルティ・ゴンパ近くにあるチベタン経営のホテルに入り込み二泊するのでした。

*夏に限っていえばホテルや飲食店があちらこちらにあるので寝るのも食うのも困らない。

冬は全くの逆で軽いパニックになってしまったけど・・

でも以外にも少しは宿が空いているもので、何とかなるものです。

 

【観光客で溢れる僧院】

翌日の午前中、始めに行ったのは北の丘に建つセルティ・ゴンパ。

 

率直な感想。

 

 

中国人観光客がいっぱいいるね・・。

 

 

入場料30元とって観光地化されているのだから、ツアーみたいのが組まれているのかも知れないけれど

 

 

これは日本も同じ事か。

 

 

寺の中心、大径堂もまたしかり。

 

ぼくは中国人観光客にまじり本堂の中を見学。

他の僧院と同じように壁画で囲まれていて本尊等は奥にあって敷居で囲まれている。

 

当然写真撮影禁止。

あの厳かな雰囲気で撮影なんて、とても出来ないのだけれど(^^;

 

 

ここでちょこっとガイド。

 

 

このセルティ・ゴンパはゲルク派僧院で、あちらこちらでゲルク派の始祖ツォンカパの仏像や壁画を見ることが出来ます。

ツォンカパというのは開かれた教えである顕教と秘密の教えである密教の統合を図った

 

言わば宗教改革者なのである。

 

 

(ゲルク派はかのダライ・ラマも属している)

その為、ゲルク派僧院に行くと大概、本堂の中にツォンカパの仏像がある。

 

(昔からあるニンマ派の場合、チベットに密教を伝えたグル・リンポチェの仏像がある!)

 

という事なので大径堂前にある林にはツォンカパや仏陀の壁画が描かれているお堂?

のようなものがあったり(ここは撮影出来る!チベットの壁画をみる事で良い絵のアイディアが浮かぶからね!)

 

 

丘の上にあるお堂の中にもおっきなツォンカパの仏像があったりする。ここも撮影禁止。

 

 

でもここから見える景色は絶景で何人もの観光客が写真を撮っていたけど、やっぱり観光地化されているなぁ・・

 

というのは印象。

それと丘の奥に行くと、どうやら鳥葬があるらしいのだけれど未確認という事で、詳細は語れません。

午後になって回族経営のレストランでむちゃくちゃ美味しいヤク肉サンドイッチを食べると

 

 

南側のキルティ・ゴンパに行ってみた。

 

こっちもセルティ・ゴンパ同様入場料30元。

 

ゴンパ前は白タクが停まっていたり人が沢山いるので帰りは心配いらない。

キルティ・ゴンパもさっきの寺と同じく眺めも美しくて散策するには丁度いい。

 

奥にある大径堂前広場には地元のチベタンなのか?

 

青空の元、沢山の人達が高僧とおぼしき人物の言葉を聞いていた。

チベット語の分からないぼくには何て言ってるか分からないけど、きっと有難い言葉なんだろう。

塀で仕切られた寺の中に入ってみると、花壇があってセルティ・ゴンパと比べると華やかな印象を受けた。

 

本堂の中というと金色に輝く仏像があって、少し真新しい感じ。

それと二階に上る場所があって、いくつもの仏像を拝む事が出来る。

 

 

さて。

 

 

本堂を後にしようとすると僧侶に声をかけられた。

 

 

where you from?

 

 

Japanese!

 

英語だった!

この辺境の地で英語で話しかけられた事に驚きつつ、僧侶達の語らいの中、時間はゆっくりと過ぎていくのでした・・。

 

【帰りはチベットの歌を聞きながら】

ぼくは先日に予約していた白タク運転手タッチくんの車でゾルゲの町に戻る事に。

大草原を走る車内から見える景色はチベット情緒溢れる光景の連続だった。

 

 

日本では考えられないだろうけれど

 

 

ヤク飼いがね!

 

 

沢山のヤクを連れて道路を先導しているんですよ!

そのヤク飼いもなんかカッコよくて馬に乗ってヤクを誘導するものだから

 

 

さながらチベタンカウボーイといった感じ。

 

 

でも中々退いてくれなくて

 

 

道路がふさがってしまうのもしばしば。

 

 

この度に車がクラクションをならしてヤクを追い払う。

 

 

なんだろう。

 

 

これがチベットなんだね!

 

 

って思う。

タッチくんもタッチくんで声高らかに歌いだし

妙に上手い歌が流れる車内と、そこから見える日本じゃあり得ない光景で

 

 

ぼくはね・・

 

 

感動した!

 

 

チベットを旅して良かったと!

 

 

初めは単にチベット芸術が好きで寺にある壁画とかを見たりして楽しんでいたけど

 

 

チベットっていう場所がね

 

 

ぼくが憧れる地なんだと、なんかこう、よく分からないけど

 

 

思ってしまったんです!

 

 

これは、行った事のある人しか分からない感想だと思う。

 

ブログでどう頑張っても伝えようにも、伝えきれない事は分かっている。

 

文章と写真。それしかないけど、

 

それでもチベットの素晴らしさが響いていれば幸いデス(*´・ω・`)b

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