吃音。それは言葉がつまり、話しにくくなる言語障害の事だが吃音の改善方法はあるのだうか?
また知られざる吃音症状の世界と吃音になった『きっかけ』を体験談と共に紹介しようと思う。
【吃音の原因】
現在画家として活動しているボクが吃音だと気付いたのは職業訓練学校卒業後、初めて就職した時の事だった。
仕事をしていくと後輩が出来て仕事の説明をしたりするという事があるがボクはそれが増えてくるにつれ自分がどもっていくという事に気が付いたのだ。
初めて会う人間に仕事の説明をするのは真理的ストレスがあったが、それがボクが吃音になった原因では無かったと思っている。
原因はボクが考えうるに職業訓練学校時代の事だ。
中学卒業後、高校に行きたく無かったボクは担任の先生から、とある職業訓練学校を紹介された。
その学校は金属加工や溶接といった工業技術を覚える事ができ、資格も取れる場所だった。
行くあても無かったボクはやむなく、その学校に入学する事になったのだが、いざ入ってみると完全にボクに合っていないというのが作業をやればやるほどヒシヒシと伝わってきて、ある日とうとう逃げ出してしまったのだ。
ボクは学校に行きたくない余り、家を飛び出し路上を彷徨っていたりしたが見つかり、連れ戻される毎日。
イヤイヤ学校に連行されると先生から『どれだけ親に迷惑をかけたのか』という事を一日中言われ続けたのだ。
それは日に日に過激になりボクの人格まで否定され、何かちょっとでも発言しようと思うなら、すぐに否定される。
ボクの意見なんて通るような状況では無かったのだ。
そんな精神的に追い詰められる日々が何週間にも渡り、ボクは何度も自殺未遂を繰り返すまでに至った。
だが、ボクは父に殴られた事をきっかけに逃げるのをやめ無事卒業する事が出来たが職業訓練学校時代に体験した事が今の吃音症状に繋がっていると思っている。
つまり、自分の考えを相手に伝えたら散々否定され続けたボクは卒業後、その事が『トラウマ』になって吃音になったんだと思っている。
【吃音の世界】
最近テレビ等を観ていると吃音症状を扱った番組が時より放送されるが、吃音の人には言いにくい言葉があるというのだという。
ボクの場合『き』の発音する言葉が苦手らしく(それ以外もいっぱいあるかも・・)よく
「き・き・き・・」
等どもってしまう事がよくあるのだ。
また、友人や家族からも吃音症状が理解されない事もあり
「治るはずだ。」
「普通に話せ。」
「落ち着け。」
等、普通に話せる人には分からない苦しみみたいのがある。
ボクだって好きでどもっている訳では無いのに、このような事を言われると心が傷付くのが彼らは分かっていないのかも知れない。
また、ボクは難病指定されている潰瘍性大腸炎を患っていて数か月に一度病院に行くのだが、その時、病院のスタッフに本人確認の為、名前を言わなければならないのだが
「み・み・み・宮下」
とどもってしまい、自分の名前すらまともに言えない状況になってしまう。
この吃音という言語障害だが、最近気付いたのだが相手と話すとどもってしまうのだが、一人だけの状態でどもった言葉を言うと何故か普通に喋れるのだ。
因みに人と話している時のボクの精神状態は胸がドキドキして高鳴っている事が多い(平静としていても人と話すとそうなる。)
あと、ボクはよく海外に行くのだが日本人相手だから吃音になると少し思っていたが、英語で外国人とコミュニケーションする際もどもってしまうという事が行ってみて分かった。
こういった吃音の人にしか分からない煩わしさがあるが、友人が言っていた「治るはずだ。」というのを検証してみたい。
【吃音は治るのか?】
結論から言うと“治る”らしい。
らしい、とはネット上で調べてみると発声の練習をしたり、専門の病院にいって治すという事らしいのだが、ボクはお金をかけたくないし、そもそも深刻に考えていないので一つの『個性』として考えている。
ただ、それでも言いにくい事が多々あるため、少し工夫して発言している。
例えば・・
■発言する前に、深呼吸してユックリ話すようにする。
■話すとき身振り手振り使い話す(つまりジェスチャー)
■他の言い回しを考えて話す。
例として『トイレ』を『お手洗い』と言う具合に。
特に『他の言い回しを考えて話す』はボクがよく使う方法で、自分が言いやすい言葉を使えば相手に伝わりやすく1番のオススメ方法かも知れない。
以上のようにボクの体験談を交えて吃音の改善方法や原因を書いてきたが、あくまでボクの場合の話だが、吃音について知りたい人の何かに役にたって欲しいと思っている。