ネパールの旅

聖地ボダナートの知られざるアートスポットとは?

投稿日:

ボクは以前チベット仏教の聖地ボダナートで3か月間タンカ(チベット仏画)を習いに行っていたのだが、実はほぼ住んでいたようなボクであっても、まだまだ知らないようなアートスポットがあるという事が分かった。

 

4度目のネパール訪問の際、タンカを表装して貰うためタンカ屋に持って行き、頼んだ後の事だった。

突然タンカ屋の隣にある骨董店のオヤジに声をかけられた。

 

この人の口車にのると、面倒な事になるな・・

 

と長年の旅の感が働き

 

 

「no money」

 

 

とお金が無いことを告げたのだが

 

 

「そうじゃない。ついてきて」

「?」

 

 

予想外の答に、彼がお金目当ての面倒くさい人じゃないと察知したボクは表装が終わるまでの時間を潰す為、彼の後を着いていく事にした。

 

そのタンカ屋の隣には奥へ続くようなスペースがあり、そこにはそのネパール人の骨董店があった。

 

中に入ると、部屋一面に仏像やら仮面やら仏具やらと、ありとあらゆる骨董品で埋め尽くされ、これはあーだとか説明してくれた。

 

適当にうなづいていたボクに、彼はもっといい物を見せてやると言わんばかりに2階へと誘導。

 

そこには1階の骨董店とは比べ物にならない程の仏具等でうめつくされていた。

色々と見ているとボクの目にある物が目に止まった。

 

カッパーラだ。

 

カッパーラとは頭蓋骨をくり抜いて作ったお椀のような物で、よく血で満たされたカッパーラを仏画で見ることが出来るが、正にそれだ。

そのカッパーラは小さいが美しく装飾され、まるで美術品のようだった。

 

ボクは何気なく素材を聞いたのだが

 

「ヤクの骨だよ」

 

成る程・・

 

少しガッカリ?だった。

 

ホンモノのカッパーラは人骨で作られ、その多くは僧院の宝物館等に展示されているが、ボクの目の前にあるものは土産物用に作られた物だったのだ。

すると彼は

 

 

「ホンモノが欲しいのかい?」

 

「no!no!」

 

まさか!ホンモノは別にいらない(少し興味はあるが・・)

その後も古いタンカや怪しげな仮面等を紹介してくれた店主は、隣にあるギャラリーにボクを導いてくれた。

 

そこには画家らしきチベット人男性と、ネパール人スタッフ達がいて部屋中にチベット的な絵が幾つも展示されていた。

 

「凄い!」

 

チベットの地図を描いた物や、僧侶が瞑想している絵、馬に乗っているチベット人の絵とか、いわゆるタンカとは違ったチベット絵画がありボクは一つ一つじっくり見ることにした。

 

こんな所があったのかー・・

 

正直びっくりした。

 

以前ボダナートに住んでいたとはいえ、多分ボクが目にしていたのは目抜き通りにあるお店ばかり。

奥に入って見ると、まだまだ知らないような店が沢山あるという事だ。

 

絵を全て見終わると、そろそろ表装が終わる時間だったので骨董店の店主と別れ、隣のタンカ屋にいき出来上がったタンカを受け取りに行ったのだった。

 

因みにそのアートギャラリーは写真撮影禁止だった為、写真は無いが気兼ねなく絵をいつまでも見ることが出来るため、ボダナートに行った際は訪れてみてはどうだろうか?

-ネパールの旅

Copyright© 漫画仏画絵師 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.