ヒマラヤ等の登山をすると「高山病」にかかるリスクが高まるが高山病予防の為?食べる酸素なるものが存在する。
食べる酸素とはタブレット錠の薬で、一日3回、一回ごとにタブレットを10~20粒位服用とのこと。
ただ本当に、こんな薬で高山病予防になるのだろうか?
【高山病とは?】
高山病とは酸素が薄い高地に上る事で不調になり、頭痛や吐き気を伴う症状だ。
また悪化すると死亡リスクを伴う脳浮腫(異常行動、意識不明等の症状)になり、こうなると早く病院に行って入院しないとガチで死んでしまう。
このような恐ろしい高山病予防の為「食べる酸素」で症状は回復する・・
はずが無い。
そう、タブレット錠のこの薬を飲んでも症状は回復しないのだ。
「飲む酸素」とは血中に酸素を取りやすくするための錠剤だからだ。
むしろ、高山病予防の為そんな怪しげな薬を買うよりダイアモックスといった薬を買った方がいいと思う。
ただダイアモックスは保険適用外な為、高額になりやすいので高山病にならない為の予防をした方が無難だ。
【様々な高山病予防】
ボクはチベット文化圏の旅が好きで、標高3500メートルラダックや東チベットを旅したことがあるが正直これと言った高山病の症状(軽い頭痛はあったが)を引き起こした事が無い。
ただ無意識の内に、予防に繋がる行為をしていて結果的に高山病予防に繋がっていたんだと思う。
一つは1日目はラダックの中心地レー以外何処にも行かなかった事だ。
レーは世界遺産ポタラ宮のモデルとなったと言われる王宮跡があったり、ネパールのタメルそっくりな町並みがあったりする。
またチベットの仏像や壁画を見れたり、モモやトゥクパと言ったチベット料理を食べられ、一日中レーにいるだけでも飽きることがないのだ。
つまりボクが何を言いたいのかというと1日目レーを街歩きした事で高度順応する事が出来たのだ。
飛行機で急に3500メートルを越えるような所に行き、高度順応もしてないような状態で観光スポットを色々回ると高山病になる可能性が上がる。
ただ、そんな理由なくしてもボクは飛行機で到着した日というのは何処にも行かない事が多いのだが・・
高山病予防に繋がった、もう一つの理由はジュースを沢山飲んでいた事だ。
ボクは普段からジュースをよく飲んでいるせいか海外に行っても必ず売店からジュースを買うようにしている。
よくネパールやチベットのガイドブックを読むとミネラルウォーターを飲んで沢山飲んで高山病予防するという事が書いてあるが、これは新陳代謝が低下し酸素が回らなくなることを予防するためにミネラルウォーターを飲むようにと書いてあるのであって、水分ならばジュースでも可能だと思っている。
ボクは味無しより味がある方がいい!!
という事なのである。
あと高山病予防としては昼寝をしないという方法があるが、これは昼寝をすると高度順応が遅れてしまう可能性があるからだ。
とはいえ、ホテルの外には好奇心を刺激する様々なチベットスポットがあるため、昼寝したいとは思わなかったが・・
ただ、それでも軽い高山病のような症状が起きたことがあった。
因みにラダックには仏教寺院の他にもトレッキングポイントがいくつもあり、雄大なヒマラヤ山脈を登ることが出来る。
【高山病は頭痛薬で治せる?】
食べる酸素は高山病予防に意味は無い。
では薬局などに売っている普通の頭痛薬はどうだろうか?
効果は・・
あると思う。
ボクは医師では無いので厳密に効果がある!
とは断定出来ないが、バファリンやリコリプラスエースといった市販の頭痛薬も気休め程度になると思っている。
レー到着後のその日の夜。
薪ストーブにシャワーも出ない安宿オールド・ラダック・ゲストハウスに泊まっていたボクは夜、頭痛のようなものに苦しんでいた。
この頭痛は今思えば高山病の初期症状だったのかも知れないが、ボクはその頭痛を抑えるため懐から日本から持ってきた頭痛薬を飲みこんだ!
すると、どうだろうか?
しばらくすると頭痛も治まり、スッキリ眠る事が出来た。
二日目も頭痛が起きたが頭痛薬を飲むと治まり、三日目ともなると頭痛も無くなった為、薬を飲む事も無くなった。
ボクの見解では軽い内は頭痛薬で大丈夫だと思うが、もしかすると『食べる酸素』と同じように気分的なもので意味のないものなのかも知れない。
ただ頭痛薬を飲んだら実際に頭痛も治まった為、高地に行く際は念のため頭痛薬位持って行った方がいいと思う。
ラダックやチベットには日本で見ることが出来ない美しい絶景や宗教文化が広がり、最高の想い出を作ってくれると思うから高山病になって、その場を離れる事にならない為にも頭痛薬や様々な方法を実践して高山病予防をして欲しい。