ネパールの旅

とあるチベット人との出会い『彼は物乞いだった』

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ネパールに行くと本当に色々な人と出会う。

メイド喫茶を作ろうとする日本人、日本に何年も住んでいたネパール人、某芸能人と知り合いだという怪しいネパール人・・

など、旅をすると忘れられない出会いがある。

 

そして4度目のネパールに行った時もチベット仏教の聖地ボダナートで、とあるチベット人と出会いがあった。

 

以前ボクはタンカ(チベット画)をボダナートで3か月間絵師のマイラさんの元習った事がある。

4度目のネパール訪問では以前頼まなかったタンカの表装を頼みに、彼が経営するタンカ屋に行き表装を頼むことにした。

ボクは表装代2000ルピーを払い、泊まっているロータス・ゲストハウスに戻る最中の出来事だった。

 

「タシデレ!」

 

ニンマ派寺院を通り過ぎようとした時、とあるチベット人に話しかけられた。

 

彼は70歳くらいで左目が不自由な老人だった。

 

ボクはタシデレ!と、その老人に話しかけると

 

「チベット人か?」

 

いやいやそんな事はない・・

 

「違う。日本人だよ」

 

彼は、ゲストハウスに行こうとするボクを全く違う方向に導いた。

 

ボク達は住宅街に入り、朝の巡礼者が祈りを捧げるパトマサンヴァバの仏像がある小さな池のような所に連れて行かれた。

ここには何人ものネパール人やチベット人がいて、右回りにコルラする人や手を合わせて祈りを捧げる人、真言を唱えている人など、思い思いに祈りを捧げていた。

ボク達もパトマサンヴァの仏像の目の前で手を合わせ

 

「オム・マニ・ペメ・フム、オム・マニ・ペメ・フム」

 

と小声で詠唱。

 

その後、老人が奥にあるチョルテン(仏塔)に行こうと言い出し、ボクは彼に導くまま、奥の方に行った。

 

チョルテンを右回りに進み、近くにあったベンチに座るよう指示され・・

 

事件が起こった!

 

ボクと老人はたわいも無い話をした後のこと、老人は懐からカタと呼ばれる布をボクの首に巻くと、数珠を渡され、次に安そうなリングを強引に渡された!

 

「???」

 

ボクは混乱していると、老人が身の上話をしだした。

「私は左目が悪い。治療費をくれ」

「15$だ。」

 

こういう事かーっ!

 

ネパールに行くとこういう手の込んだ物乞いみたいのはよくある。

 

何か色々貰った事もあり(強引にであるが)引けなくなったボクは、負けに負けて500ルピーを渡すことに至った!

 

彼は渋々500ルピーを手に取り、ボクは早々に、この場を立ち去る事にした。

 

だけど正直500ルピーでも高い。

普通の物乞いに渡すときは、せいぜい10ルピーとかその程度だが、今回はチベット人だった。

 

ボクはチベット文化が好きなせいか、チベット人に対して甘い気がする。

 

ネパール人から同じ事を言われても、きっと500ルピー払う事は無かっただろう。

ボクがお金を老人に渡した事に対して悔いは無い。

 

旅すると、こういう事がよくある。

 

出会いやトラブルと言った海外ならではの刺激がやめられず、ボクは海外旅行をやめられない。

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