この日本で生きてきて、あなたは疑問に感じた事はないだろうか?
どうして仕事は性別によって変えられてしまうのか?という事。
つまり
男性は力作業が中心の仕事が多い。
女性は軽作業が中心の仕事が多い。
同じ会社に入ったのに男性と女性とでは仕事内容が変わってしまうなんて事はある。
求人誌には「こういう仕事内容」と書いておきながらだ。
そこには多分日本人が『男は男らしく』『女は女らしく』と社会の空気みたいのを飲み込み男女差別を会社が行っているからだ。
もっと言えば差別を行っているのは会社だけじゃない。
日本人が『社会の目』みたいのを意識して無意識に差別をしている。
男性は髪を長くしてはいけない。
女性は結婚しないといけない。
こんな事を上げればキリがなくなるほど出て来る。
日本人は見た目から人生観に至るまで『こうあるべきだ』とどこかで思っている節がある。
それが社会全体に広がっていて、会社に入っても男女差別を受けることになる根本的な原因だと思う。
【社会はどうあるべき?】
社会はどうあるべきか・・?
それは『多様な人間・考え方』を日本人全体が認めるべきなのだ。
ボクは海外へ旅をして絵を描いている。
ついでに言えばボクは髪が長くて、普段からチベットの民族衣装や個性的な服を着ている。
これを聞いて、ちゃんと「就職しなさい」とか「髪を切って普通になりなさい」とか思った人はもう『差別している』のだ。
差別意識ゼロで。
彼らはわかっていない。
さっきも言ったが『多様な人間や考え方』があって、それが世界を作っている。
海外へ旅をすれば、様々な宗教があって、様々な風習があり様々な人種がある。
もちろんアジア諸国の中には男性優位な国があって差別されてる社会もあると思う。
しかし日本はアジアの中でも『先進国』で今はもう二十一世紀。
昭和の時代はもう終わっているのだ。
だから日本は、日本人は考え方を改めないといけないと思う。
【絵を描くという事】
ボクが絵を描いているのは単純に絵を描くことが好きだからだ。
描いていて大変だ、と思うことがあっても何かを想像して、それを絵に表現するのは面白くて止めることはないだろう。
しかし日本ではボクのような画家の身分はまだまだ低いように思える。
ネパールでもそうだがタンカ絵師が描く絵は『凄い!』と思えても絵師自体の身分は低い。
社会的に何か保証されているわけでもなく、もしかすると趣味の延長線上だと思うかも知れない。
だがボクは絵を描くのを止めたいと思わないし会社に就職して『ちゃんとした大人』になりたいとは思わない。
絵を描くという事は自由でいて誰かから差別を受けることもない仕事なのだと思う。
中には会社で働いて、傍らで絵を描いたらどうか?と考えてる人もいるだろうけど、それではもう画家じゃない。
ただの趣味の延長線上だ。
だが画家を目指す人は、いや何かの夢を持ってる人はそれで食べていきたいと思うし、それ以外はあり得ないと考えているだろう。
ボクの友人に音信不通になった漫画連載を目指している人がいるが彼はアルバイトもしないで家に引きこもりながら漫画を描いているのだ(今はどうなってるか分からないが)
生き方は自由だし、ボクがどうこういうつもりは無いが社会が、その夢を断絶させるのはいけないと思う。
人間は様々な生き方があって、人は生まれながら自由なのだから