『ネパールで犬に噛まれた!~その時何が?』絶対死ぬ狂犬病の症状とは?

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ボクはチベット文化圏が大好きだ!

 

色鮮やかチベット仏教僧院ゴンパの数々、宗教色が強く至る所に仏教美術を見ることが出来るし信仰心高いチベット人や仏教徒は優しい人が多い。

何よりヒンドゥーや仏教画等の宗教画、アジアをモチーフにした絵を描きたいと思うものなら一度チベット文化圏(チベット、ラダックやシッキム等のインド一部地域、ネパール)を訪れる事をおすすめする。

■秘境チベット文化圏とは?

チベット美術を求めて‥。『遙かなるチベットへの旅』

【チベット文化圏の旅は犬に注意する】

しかし一つ注意していただきたい事がある。

 

『犬』の存在だ。

 

初めに言っておくがボクは犬が苦手だ。

 

子供の頃ボクは犬を飼っていた。

 

奴はボクが外に出ると追いかけ回しじゃれつき、ヨダレをダラダラ出し吠えまくっていた。

 

多分自分より地位が低いと思っていたんだろう。

 

そんな事があってボクは犬が苦手になった。

 

だがチベット文化圏にはボクの苦手な犬がうじゃうじゃいる。

道を歩けば必ずといっていい程犬と出くわすし、奴ら程危ない存在はない。

もしも野良犬に噛まれたら一刻も早く病院に直行すべきだ。

 

なぜなら狂犬病になるリスクがあるからだ。

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狂犬病は毎年世界で5万人もの人間達の命を奪い去る致死率100%の恐ろしい病で狂犬病を治す有効なワクチンが開発されていないままだ。

狂犬病は水が怖くなることから恐水病ともいわれ発症すると神経細胞を犯され無惨な最期を遂げると言われる。

このような恐ろしい病をもたらすウィルスを保持した犬がいるかもしれないからアジアを旅しているときは特に注意している。(狂犬病患者が特に多いのはアジアとアフリカ)

 

特にインドやネパールは野良犬が沢山いる。

 

 

ちょっとした街角や住宅街。

 

 

探せばいくらでもいるが、注意して欲しいのは夜になってからだ。

 

暗くなると昼間には寝そべっていた野良犬達が活動的になり獰猛さをます。

 

 

そんな事もあってかボクは夜間の外出は殆んどしなかった。

 

また中国の都市部は野良犬の姿を見かけないが東チベット(四川省西部)に行くと巨大な犬達がうろついていたり、番犬として恐ろしい唸り声を響き渡せながら家を守っていたりする。

 

だから民家を歩くときや人気の無い所を歩くときは犬がいないか注意しながら旅をしていた。

 

 

だがいくら注意してもどうにもならない時があった。

 

【旅先で犬に噛まれる!】

ボクはタンカ修業の為ネパールのボウダナートに行っていた時、タンカを学んでいた修業先のタンカ屋が休みの時よくボクはゴンパ(チベット仏教寺院)巡りをよくやっていた。

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ボウダナートの巨大ストゥーパから少し離れた所にあるカルマ・タルギェ・ゴンパ(塔のようにそびえ立っている)に訪れた際だ。

 

扉が開いていたので中に入ってみると僧侶達の集団の中に犬が5匹いた。

 

犬と目があった。

 

 

次の瞬間‥

 

 

ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!

 

 

やばい!奴ら番犬達はボクめがけて走ってきた!

 

出口がすぐそばにあったので逃げられるだろうと思い、とっさに走って逃げてしまった!

 

だがそれが間違いだった‥。

 

あと少しで外に出られると思ったその時‥

 

ガブッ!!

 

左の太股に激痛が!

 

やばい‥噛まれた。

 

駆けつけた僧侶により犬たちは大人しくなったがボクは恐怖を感じていた。

 

頭が真っ白になった。狂犬病ウィルスに感染したかもしれない。やばい、やばい、やばい!

 

僧侶は怯えてるボクを察してくれたのか「問題ない!問題ない、注射を打っている」となだめさせてくれた。

 

だがそれでも怖かった。

 

旅費の節約の為海外旅行保険に加入していなかったボクは病院に行くこともなく(僧侶の注射を打ったという言葉を信じて)大丈夫だと自分に言い聞かせタンカ修業の日々を過ごしたのだった。

帰国後、病院で血液検査を行ったが何も問題無かったから多分大丈夫だろうと思う‥。

 

3度目のネパール訪問時、犬に襲われたら絶対に走ってはいけないというその時の経験が活かされた。

 

ベーロ・ゴンパを訪れた際すぐ目の前に眠っていた犬が突然目を覚まし目をランランとさせボクを襲おうとしていた。

 

回りに助けてくれそうな人もいない。戦えそうな武器もない。

 

逃げるしかない。

 

だがボクはすぐに逃げなかった。ゆっくり後ずさりし、ただ噛まれないように注意して犬を見ながらその場を離れることが‥できた。

 

 

経験が活かされたのだ。

 

因みにその時ボクは手で『待て』みたいなポーズをとったが犬が大人しくなって吠えなくなったのは、これが理由だろうか?

また犬に襲われても、こういった事を注意すれば犬に襲われるような事もなく楽しいチベット文化圏の旅をする事が出来るとボクは思うのだ。

因みにボクがタンカ修行していた時の様子はこちらの記事を読んで欲しい。

ネパールで3か月間チベット仏画タンカを学ぶ!『タンカ絵師マイラ氏との出会い』

【その他動物について】

 

狂犬病ウィルスを持っているのは犬ばかりではない。

 

例えばサル。

 

俗にモンキーテンプルと言われるスワヤンブナートにはサルに占領されている。(サルに襲われている人をボクは見たことがある。)

そのため観光する際は食べ物が入った袋やビニール袋を持っているとサルに襲われる危険性があるのでバッグ等にしまう。

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カンボジアにはコウモリがいる木がある。

確かガイドブックにも載っていたがコウモリは狂犬病じゃなくても、何かしらのウィルスを持っている可能性があるので日本にいても注意する必要がある。

 

またネパールを歩けば沢山の動物達がいて野良牛、野良猫等野生動物に襲われるかもしれない。

 

もしも狂犬病ウィルスに犯された動物達に襲われたら絶対病院に行き注射を打つ。

 

ただ一番いいのは日本国内で予防注射を打つ事だ。

それが狂犬病にならないための一番最善の策なのだ。

 

【狂犬病以外にも恐ろしい病気がある】

狂犬病以外の病気と言えば、コレラ、マラリア、ウィルス性肺炎(A型)

等の風土病がある。

こういった病気はチベットよりも、ネパール・インドという国々では顕著だ。

 

■コレラ

コレラとはコレラ患者や保菌者に汚された飲食物を食べる事で感染する。

症状は突然の下痢と嘔吐の後、脱水虚脱状態になり、重症の人は手足が冷たくなり、唇は紫になる。

潜伏期間は5日以内、1~2日で発症。

 

■マラリア

マラリアを持つハマダラ蚊に刺される事で人体に媒介し、2週間後の潜伏期間の後、頭痛や倦怠感、吐き気があり、その後、マラリア熱発作が起こる。

ネパールのタライ平原の一部の地域で発生していて、蚊の多い雨期は注意だ。

 

■ウィルス性肺炎A型

汚染された水や食べ物から感染し、初めは食欲不振や倦怠感等が現れる。

 

数日後、黄疸が出て、尿の色が褐色になる。

 

発症から入院までの期間が長ければ長くなるほど重症化するので、早めの受診が必要だ。

 

■風邪

冬季のネパールは暖房設備も不十分でゲストハウスに泊まると、朝晩等が非常にさむく、風邪をひきやすい。

 

実際ボクも風邪をひいた事があり、乾燥していたせいか喉にきてしまうものだった。(その後、風邪薬も持っていなかったボクは食べ物を沢山食べ、自力で治した。)

 

【予防策】

風土病の予防は、汚染されていない水を飲まない事(または川等に入らない)で、水分補給はミネラルウォーターや沸騰水を飲むことでコレラ等に感染する事はない。

またマラリアは長袖、長ズボンをはき、虫除けスプレーをかけることで予防出来るし、狂犬病は犬や小動物に近づかない事で噛まれるリスクを減らすことができる。

 

このような日本では馴染みが無いような病気にかかると後が大変なので、様々な事に注意しながら旅をしよう!

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