ロシア人達と1年間暮らしてみたらこうなった

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ボクは昔ロシア人達と1年間暮らしていた時期がある。

地獄の職業訓練校が終わり、父の紹介である食料品会社に住み込みでアルバイトをしていた頃だ。

その食料品会社の作業場の二階には6畳程の部屋があり、ボクはその部屋を借り毎日アルバイトをしていた。

家賃は1ヶ月一万円、風呂は社長宅で借り、夕食等は自炊する。待遇はとてもよかった。

しかしその部屋を借りるにあたり1つ条件があった。

それは‥

ロシア人と一緒に暮らすことだった。

その食料品会社がある地域にはロシア人達がウラジオストク等、極東ロシアからの出稼ぎ労働者が多く住み、社長の兄が営んでいる整備会社でロシア人達を雇っていた。

彼らは住むところが無いためボクが借りる事になった部屋で一緒に暮らせ、という訳である。

ボクは“何とかなるだろう”というおもいで了承した。

仕事がしばらくその部屋で待っていると、『彼ら』はやってきた。

ボクは緊張していた。

何とかなるだろうと思っていたが

言葉は通じるんだろうか?

仲良くなれるんだろうか?

ちゃんと暮らしていけるんだろうか?

『彼ら』が階段を上がっていく音が聞こえると共に不安が募ってきた‥

だが

彼らがボクに与えてくれた印象は『陽気で人懐っこい愉快な奴ら』だった。

ボクと一緒に生活していく二人のロシア人の“ユーリ”とセルジュ”。

ただ、愉快なロシア人ユーリの行動はボクの頭を悩ます言動が多かった。

彼はいつもパンツ一丁で生活し、ボクを見るなり

「フォッ!!」

などと奇声を発し股間を突き出す行為を行った。

その次にパンツを脱ぎフル◯ン姿で

「フォッッッ!!!」

「!?」

訳が分からない。

セルジュはボクの驚く姿を見ながらヘラヘラと笑っていた。

彼はとの生活はとても楽しく、ボクがマンガを描いていると知ると似顔絵を描いてくれと頼まれ、描いてあげるととても喜んだ。

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ボクは次第にロシアという国に興味を抱くようになった。

彼らが住んでいる所はどういう所でどんな文化なのか?

ある時、社長の兄にロシアに行ってみたいと言ったことがある。

しかし彼からの返事は『殺される』だった。

きっと先入観がそうさせたんだと思う。

海外は日本より治安が悪く犯罪に巻き込まれるかもしれない。

確かに海外は日本より治安が悪い所が多いかもしれないが気を付けていれば、ちゃんと海外を旅する事ができる。

そして大多数の人は旅人に友好的である。

だが一部の悪い人達がいるのも事実。

彼らは変に笑顔で近づいてきたり、逆に無表情だったり流ちょうな日本語で話かけ旅人に麻薬を売りつけようとしたり、お金をぼったくろうとする。

彼らの背景には貧困などそれなりの事情があるのだが、そういう人達と出会っても「NO」と言えば彼らは去ってくれる。

だが気を付けていても分からないときがある‥。

【デニスという男】

ある日一人のロシア人がやってきた。

彼は他のロシア人と同様陽気でフレンドリーだった。

彼の名はデニス。

デニスはボクに親しげに話してきたが他のロシア人達から何故か嫌われていた。

その理由が身をもってボクは味わう事になる。

その日は給料日だった。

給料をもらい部屋に戻るとデニスがやって来て一緒に酒を飲もうと言ってきた。

そして事件は起きた。

ボクとデニスはウオッカをストレートで飲んだ。

1杯、2杯、3杯‥

気がつくとあたり一面ゲボが広がっていた。

 

それまでの記憶が無い‥

そして給料袋から一万円が消えていた‥

デニスに盗られた‥

直感で分かった。

そして直感は現実になる。

彼は消えていた。

社長に相談すると警察に連絡してくれてデニスはすぐに発見されたがお金は戻ってこなかった。

デニスはロシアに強制送還。

ボクはこっぴどく怒られた。

 

 

ロシア人達との1年間の生活はボクに海外への興味を抱かせ、外国人と話しても何とか通じ合えると教えてくれた日々であった。

彼らは言葉や文化が違えど同じ人間であり生活がある。

ロシア人達の生活はがボクにそう教えてくれたのだ。

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