下積み時代

空想にふける物静かな少年

投稿日:

ボクは絵を描き、海外へ旅に出る。

 

よく回りからは「行動力がある」「自由だね」と言われるけど、『思っている事』『やってみたい事』を行動に移した結果そのように言われるのだと思う。

このボクの“自由気まま”な生き方の原動力の核となる部分は子供の頃に既に出来上がっていた。

ボクは子供の頃、異世界や異形の者が好きで水木しげるの妖怪大図鑑やミイラの本・古代生物の本等を読み、そこに登場する魑魅魍魎達を描いたり、頭の中で物語を作り毎日空想にふける物静かな少年であった。

 

そんなボクを両親はよく旅行に連れて行ってくれた。

世界の有名な建造物がミニチュアサイズで世界一周が出来る“東武ワールド・スクウェア”や世界中の国々を疑似体験出来る“リトルワールド”等、日本にいながら海外にいけるようなテーマパークが多かった。

大人になったボクが本当に海外へ行くことになるなんて、この時のボクには想像もつかなかったけど。

ボクはこのような所のお土産屋においてあるバリ島の神獣バロンやガルーダのお面や人形達に目が止まった。

この色鮮やかな『神々』との出会いは絵に力を与え、未知なる世界への憧れを抱かされる“きっかけ”を作ったのだ。

 

そんなボクが中学に入ると美術部に入部し中学生活が始まるのだが段階、違和感を感じ始めていた。

勉強の内容は日に日に面倒になり人間関係に疲れ始めていた・・。

 

そして中学二年の夏『事件』が起こった。

 

九月の体育祭で応援席の後ろに設置する大きなパネル絵を描くために各クラスから数名選出する事になった。

だが中々人数が揃わず、多数決をとって誰がいいか決めた。

 

ボクの名前が上がった。

 

ボクはイヤだった。貴重な夏休みは奪われるし、何より好きなように描く事は出来ない。

 

『学校』は社会の縮図である。大多数の賛成派の人間達の中、一人がどんなにイヤだと言っても賛成多数で有無を言われぬまま決まってしまう。

ボクは腹が立った。

夏休みパネル制作作業にあたったが、夏休みが終わると同時に抗議の目的でボクは登校拒否を実行した!

 

 

が、

 

 

その抗議活動も一週間くらいで家族や先生の説得の元、中止する事になる。

だが意味のない行動では無かった。

翌年のパネル作業員のメンバーはこの事を考慮されボク以外の人間に当てられる事になった。

自分の行動で物事を変えることが出来る・・。

 

この時のボクはそう信じていたが後に暗い影を落とすのだった・・。

 

 

 

 

 

 

 

-下積み時代

Copyright© 漫画仏画絵師 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.